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2018年11月15日 17:19 更新

子供の入院に備える保険は必要?どんな保険があるのか徹底検証

子供の急な発熱や体調不良には、ハラハラドキドキしてしまいますね。集団生活に入ると、流行りの病気をもらう機会や、ケガをすることもあるかもしれません。 そこで考えたいのが、子供の病気やケガに備えた保険です。子供の医療保険にはどのようなものがあるか、ご紹介します。

子供の医療保険とは

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病気やけがに関わらず、治療費が支払われます

医療保険の大きな特徴は、入院や通院、手術を受けた場合などに、その原因が病気やけがに関わらず、給付金が受け取れるところにあります。ケガだけに備える傷害保険とはここが大きな違いとなります。

子供が入院したらこんなに費用がかかります

子供が病気やけがで入院すると、さまざまな費用がかかります。医療費自体は一定年齢まで各自治体の医療費補助制度が利用できるため、そちらである程度まかなうことができますが、病院での食事代、個室にした場合の差額ベッド代は健康保険が適用されずに全額自己負担になります。

さらに、病院までの交通費、付き添い人の食事代もかかりますし、着替え用のパジャマなど、新たに買いそろえるものもあるでしょう。

子供の医療費補助制度

自治体では「乳幼児医療助成制度」や「子供医療費助成」などと呼ばれる子供の医療費補助制度を設けています。内容や対象となる年齢、自己負担金などは各自治体によってさまざまです。所得制限を設けている自治体や、一時自己負担としている自治体もあれば、一定年齢まで誰もが無料で通院入院できる自治体もあります。上限となる年齢も小学校就学前までで終わる自治体がある一方で、高校卒業まで助成が続くところもあり、実にいろいろです。

対象年齢であれば、基本的に医療費が無料になりますが、対象年齢であっても、個室を利用した場合の差額ベッド代などは、多くの場合、自己負担となります。

どこまでが行政サービスでサポートされるのかを事前に確認しておくと、医療への備えについて考えやすくなります。

どのような観点で選べば良いのか?

子供の医療保険はどのような観点で選べばよいのでしょうか。以下に記します。

(1)入院したら、いくら支給されるのか。最長何日間支払われるのか
(2)手術給付金の有無とその金額
(3)通院給付金はあるのか
(4)その他

どのような保険があるか

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子供の医療保険にはどのような商品があるのでしょうか? 共済や民間の保険会社の商品をいくつか比較しながら、選び方を解説していきます。

コープ共済 たすけあい「ジュニア20コース」

コープ共済「たすけあい」のジュニア20コースは、月々1,000円の掛け金で加入できる子供向けの共済です。

(1)病気やけがに関わらず、入院したら1日あたり日額6,000円が最長360日支払われます。

(2)ケガによる通院には1日目から2,000円が最長180日間支払われます。

(3)手術給付金は、手術の種類によって5万円、10万円、20万円のいずれかが支払われます。また、そけいヘルニアや虫垂炎(盲腸など)では、日帰り手術も手術給付金が支払われます。

(4)その他、長期入院や親の死亡などでも給付金が支払われます。また、オプションとして、先進医療特約や、個人賠償責任保険特約も付加できます。

●コープ共済ホームページより
http://coopkyosai.coop/thinking/lineup/tasukeai/jr/feature.html

全労災 こくみん共済「キッズタイプ」

全労済のこくみん共済「キッズタイプ」は、月々900円の掛け金で加入できる子供向けの共済です。

(1)病気やけがに関わらず、入院したら1日あたり日額5,000円が最長365日支払われます。
(2)ケガによる通院には1日目から2,000円が最長90日間支払われます。
(3)手術給付金はありません。(キッズワイドタイプにはあります)
(4)補償額100万円と小さめなサイズではありますが、個人賠償責任保険が標準でついています。親が死亡や重度障害状態となったときにも給付金が支払われます。

●全労済ホームページより
http://www.zenrosai.coop/kyousai/kokumin/kids/kids.html

全国生活協同組合連合会「都道府県民共済 生命共済 こども型」

生命共済「こども型」は、月々1000円の掛け金で加入できる共済です。住所や勤務先がある都道府県の共済を選んで加入します

(1)病気やけがの備えは、都道府県ごとに異なります。
(2)ケガによる通院補償は、都道府県ごとに異なります。
(3)手術給付金は、都道府県ごとに異なります。
(4)補償額100万円と小さめなサイズではありますが、個人賠償責任保険が標準でついています。

くわしい内容については、自分のエリアの都道府県民共済のサイトから、「生命共済 こども型」の詳細を調べてみましょう。

●全国生協連ホームページより
http://www.kyosai-cc.or.jp/mutual/product/child.html

その他医療保険

共済のほかには、アフラックやオリックス生命などの民間保険会社でも子供が加入できる医療保険を扱っています。

●アフラックホームページ「ちゃんと応える医療保険EVER」
http://www.aflac.co.jp/iryo/cever/

●オリックス生命保険ホームページ 「医療保険 新CURE」
http://www.orixlife.co.jp/medical/n_cure/

まとめ

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子供の病気やケガには、自治体の医療費補助制度で基本的な部分は賄うことができます。あとは、差額ベッド代やその他の費用を、保険料を払って保険で賄うのか、貯金で賄うのか、というところが判断のポイントになるでしょう。家計の状況や、ほかに加入している保険とのバランスなどを含めて、考えてみましょう。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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