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2022年12月20日 12:18 更新

つい言いがちな「帰るよ」「寝なさい」「早く」「ダメ」「静かに」。簡単な言い換えで子どもにもっと伝わりやすく!

保育士YouTuberのてぃ先生の人気YouTubeチャンネルから、「圧倒的に子どもが納得する言葉かけの方法」をご紹介します。

子どもに伝わりやすい言葉選びのコツ

(※画像はイメージです/PhotoAC)

子どもについ言いがちな「帰るよ」「寝なさい」「早く」「ダメ」「静かに」という言葉。毎日のように言っていても、子どもにはまったく通用しない……とげんなりしていませんか?

てぃ先生によると、これらの言葉も少し言い換えるだけで子どもへの伝わり方が変わるそう。

たとえば、「帰るよ」は「行くよ」に言い換えると、子どもが受け入れやすくなります。子どもにとって「帰るよ」は楽しい公園遊びをやめなくてはならないなどの理由から残念な気持ちになりやすい言葉。しかし、「お腹すいたね、おいしいご飯を食べにおうちに行こう!」と言った上で、帰宅後は「おうちに着いたね、帰ってきたね。ただいま」とポジティブに表現すれば、子どもは帰ることに対する理解が進むのです。

「寝なさい」は「大好きなおもちゃに、一緒におやすみって言おう」「パパのお布団の準備、手伝って」などと言い換えることができます。「寝なさい」などと強い口調で言われると、不安や恐怖を感じ、脳の感情を司る部位が集中的に働くようになって、結果的に話の内容が頭に入らなくなってしまうとか。そのため、脳や気持ちが穏やかなままでいられる言葉をかけることが重要だそう。

特に「大好きなおもちゃに、一緒におやすみって言おう」という表現は、てぃ先生が実際に保育園のお昼寝の時間でも使っていて、とても効果を感じていたよう。このとき、子どもと一緒に、おもちゃに布などをかけて見えないようにするとより効果的です。

「早くしなさい」と言われると、急かされるほどうまくできなくなったり、何をすれば良いかわからなくなったりしますよね。子どもであれば尚更そうなりやすいため、まずは気持ちを整理するためにも、例えば「このおもちゃとあのおもちゃ、どっちから片付ける?」などと明確な選択肢を与えてあげることが重要だといいます。

もし「どっちもやだ!」と言われた場合は、「じゃあママはどっちから片付ければいい?」と親の選択肢を子どもに決めさせる方法が有効です。子どもが大人の行動を選ぶという機会はあまりないため、子どもも喜んで選んでくれるそう。決めてもらった後は「じゃあママはこれ片付けるね」「次は◯○ちゃんが、どっちを片付けるか決めようか」と伝えると、ただ「どっちがいいか選んで」と伝えるよりも成功率が上がるようです。

「ダメ!」「やめなさい!」もつい言ってしまいがちですが、子どもはこう言われたところで「じゃあどうすればいいのか?」と感じるだけで、正しい行動を理解するには至りません。ゆえに、また同じようなミスを繰り返してしまいます。

そのため、「走らないの!」を「歩こうね」と言い換えるなど、具体的な行動を挙げてあげることがポイントです。「静かにしなさい」という表現も、子どもにとっては抽象的なので、「アリさんくらい小さな声ならいいよ」などとわかりやすい例を出しながら教えましょう。

子どもがその通りにできたら、こまめに認めることも重要。そろそろ大きい声を出しそうだなと感じたタイミングで「アリさんの声、上手だね」「もう少しで終わるからね」などと、良い状態をキープできていることを認めてあげます。大きい声を出してしまう前に、こまめに伝えることが大切です。

それでも余裕がないときは、どうしても「ダメ!」などと言ってしまうことがあるかもしれません。できる範囲で少しずつ、子どもにとってわかりやすい言葉がけを意識していきたいですね。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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