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2022年12月15日 09:17 更新

安めぐみさん「子どもが幼児期だった頃は一生懸命になりすぎてノイローゼになりそうだった」生来のマイペースさで乗り越え

タレントの安めぐみさんがママたちと語り合うトーク番組で、ノイローゼになりそうなほどめまぐるしかったお子さんの幼児期について明かしました。

記念日に後輩を連れてくる夫

夫がお笑い芸人であり、現在子育て真っ最中という共通項のあるタレントの藤本美貴さん、大沢あかねさん、安めぐみさん。12月11日放送の『ボクらの時代』(フジテレビ系)に出演し、仕事と育児の両立や私生活について和気あいあいと語りました。

藤本さんは2009年にお笑いコンビ「品川庄司」の庄司智春さんと結婚し、現在10歳になる長男、7歳の長女、2歳の次女のママ。大沢さんは2009年にお笑い芸人の劇団ひとりさんと結婚し、12歳の長女、6歳の長男、3歳の次女のママ。安さんは2011年にお笑いコンビ「Take2」として、また東MAXこと東貴博さんと結婚し、7歳の女の子のママです。

夫がお笑い芸人で子育て中、しかも全員夫のほうが年上という共通点も。安さんは東さんとひとまわり違い、藤本さんと大沢さんは9歳差です。

番組では、私生活や子育てのことなど、ママトークがさく裂。なかでも驚いたのは、安さんと旦那さまの記念日の過ごし方。

毎年記念日には披露宴を行ったホテルに泊まって披露宴のDVDを鑑賞し、当時のことを思い出しながら過ごすのが恒例だそうですが、いかなるイベントにも後輩芸人を連れてきたがるという東さん。なんとお子さんが生まれる前までは後輩芸人も一緒に連れてきていたそうで……一緒に披露宴のDVDを見て号泣する東さんと後輩芸人を見て、安さんは心のなかでひそかに「早く帰れ、帰れ」と思っていたそうです。

藤本さんが「言ったらよかったのに」と反応するも、「変わらなかったと思う。私より後輩が好きって言ってたくらいだから」と安さん。そこでこじれず受け入れた(あきらめた?)安さんがすごい。娘さんが生まれてからは、優先順位が「後輩⋖娘」になったから連れてこなくなったんでしょうか。

めまぐるしかった幼児期

子育てと仕事を両立する3人。大沢さんは出産後3年ほど休んでから仕事復帰したそうですが、復帰した当時は仕事で手ごたえを感じることが難しかったと明かします。

「若槻千夏さんってテレビではあまりママって言わないけど、すごいじゃん。現場であの人と接して、及ばないなって。私はママ路線でいかないと無理だって思ったんだよね」「でも、ほかにも子育てしてるタレントさんっていっぱいいるのに、ママ代表としてコメントしてくださいとなると『どうしよう…』って思っちゃって。『がんばります!』ってやるんだけど、現場で空回りして後からネットで書かれてるのを見てへこんだり……」と、本音を打ち明ける大沢さん。

一方の安さんは、「私はマイペースに生きてきたから、めまぐるしくてワケわかんなくなっちゃった時期があって……」と、あまりの忙しさにパンクしそうだった時期があると切り出しました。どうやって乗り越えたのか問われると、「適当だよね、いい意味で(笑)。子どもが幼児期だった頃は一生懸命になりすぎてノイローゼになりそうになって、これはダメだと思って本来の適当さを発揮して、やりながらバランスをとっていって……」と、これまたリアルな答えです。

藤本さんは、「私はもう無理だ!と思ったら、『ママは今から1時間いないものだと思って生活してください』って子どもたちに言って、無になる」そう。これには「終わりがないじゃん、家事って」と大沢さんも同調していました。

また、「1日の時間が足りない」と思っているのはみな同じなようで、少しでも時間が空いたと思うと「家の片付けしたり」「テレビ見たり、洗濯物畳んだり、家事だよね」。華やかな芸能界で働くママたちも、時間に追われているのは一緒なのですね。

安さんが一生懸命育てたお嬢さんはもうこんなに大きく

どんな親でも育児ノイローゼになり得る

育児ノイローゼとは、「育児困難を抱える親に表れる抑うつ、不安、イライラ、不眠などの精神神経症状」のこと。一般的に使われているものの、医学的な診断名ではなく俗称です。「育児不安」「育児ストレス」などとも呼ばれています。

育児に対する自信のなさや戸惑い、周りからのプレッシャーなどは、日々、子供と密に接しているからこそ感じてしまうもの。こうした負の感情が強くなりすぎて、日々の生活にまで支障が出てしまったのが、育児ノイローゼといえます。

育児ノイローゼと似た状態が現れるものに「産後うつ病」があります。出産後の女性に起こる抑うつ症状や不安症状のことで、発症率は5~15%前後[*1][*2] ほどと珍しくありません。

特に授乳や子供との生活のペースが安定するまでの産後1~3ヶ月は、生活環境の変化に加え、ホルモンの急激な変化もあって精神面で不安定になりやすく、発症リスクが高いといわれています。

この産後うつ病と育児ノイローゼの関係については専門家によっても見方が異なり、別のものとする意見と同じものという意見に分かれています。

0~15歳の子供が1人以上いるママに「子育てに対して負担・不安があるかどうか」を聞いた厚生労働省の調査(2015年)によると、「どちらかといえばある」という答えが最も多く43.6%、次いで「とてもある」が28.8%でした[*3]。実に7割以上のママが、何かしら子育てに対して不安や負担を感じている、“育児ノイローゼの予備群”といえるのです。

どんな親でも「育児ノイローゼ」になる可能性はあります。子育ては、新しい発見も多くハッピーな経験である一方、つらいことやストレスが溜まることも少なくありません。自分は親失格なのでは? と落ち込むことさえあるでしょう。

育児は結果がすぐに出ない気長な仕事で、正解も不正解もありません。完璧主義になって自分を追い詰めてしまわないことです。もし育児ノイローゼがずっと続き改善する見込みがなかったり、逆にひどくなったりするようなら、一度、精神科や心療内科に相談することも大事です。

カウンセリングや認知行動療法などの非薬物療法を受けることで気持ちが整理され、新しい視点で育児と関われるようになります。症状の緩和を目的に、一時的に抗不安薬や抗うつ薬、睡眠導入薬などを処方されることもあります。

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