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2022年12月27日 12:14 更新

しんつる? まづる?「真鶴」これ何て読む?【神奈川県の難読地名】

一文字だと普通に読めるのに、組み合わされると何て読むのか悩む、という漢字ありますよね。「真鶴」これは神奈川県の難読地名のひとつ。何て読むのかわかりますか?真の鶴?伝説の生き物でしょうか(笑)ぜひ、親子で考えてみてください。

神奈川県の難読地名、「真鶴」はなんて読む?

「真鶴」は神奈川県の町の名前。半島や岬にもこの名前がついています。
一見すると「まづる」「しんづる」と読めそうですが、実は少し違った読み方をします。いったいなんと読むのでしょうか。









正解は「まなづる」。

公道レースを題材にしたマンガ『MFゴースト』(原作:しげの秀一)で、「ザ・ペニンシュラ真鶴」のモデルとなっている場所です。
聖地巡礼として出かける方もいるようですよ。
なんと2023年にはアニメ化されるようです。ファンは待ち遠しいことでしょう。

真鶴町は、神奈川県の南西部に位置します。
真鶴半島や真鶴岬があり、岬の先には三つの岩からなる三ツ石があります。
ほかに、JR東海道本線の真鶴駅や真鶴港もあります。

高いビルがない、美しい景観の町

真鶴を高台から見下ろすと、あることに気が付きます。
高いビルがないのです。
そのお陰で独特の景観を作っている町なのです。いえ、作っているのではなく、むしろ逆で、変わっていく景色から景観を守ってきた、というのが正しいかも知れません。

それはなぜか。真鶴には「美しい景観を守る条例」があるらしいのです。
バブル期の真鶴には、ホテルやマンションの建設計画が山ほど持ち込まれました。その頃の町長選で、マンション建設反対派の三木邦之さんが勝ったことで、「真鶴町まちづくり条例」という通称「美の条例」が制定されます。そのなかにあるのが「美の基準」で、たとえば「建築は人々の眺めの中にあり、美しい眺めを育てるためにあらゆる努力をしなければならない」と書かれています。
そのお陰で、こんなに素晴らしい景色が保たれているのですね。

実は源頼朝と縁が深かった!「真鶴」

真鶴は源頼朝ゆかりの地でもあります。

真鶴町真鶴にある鵐窟(しとどのいわや)。合戦に敗れ、山中へ逃げた源頼朝が身を隠したとされています。「しとど」とは鳥の名前だそうです。

そして、真鶴町には「青木」という苗字が多いのですが、これも源頼朝が関係しています。アオキとはもともと木の名前で、このアオキで入り口を隠してくれた人に「青木」という姓を与えたそうなのです。

青木だけではなく、敵が来ないか見張ってくれた人に「御守(おんもり)」、食事を運んできてくれた人に「五味(ごみ)」という姓を与えたとか。この3つの姓は「真鶴の三名字」と言われているようです。真鶴町真鶴にある貴船神社には、源頼朝一行が休息されたと言われる岩石「源頼朝の腰掛石」が設置されています。他にも、源頼朝から重用された土肥実平が歌い、舞を舞ったと言われる「謡坂(うたいざか)」や、源頼朝が従者を連れて7人で船出をした「源頼朝船出の浜」などがあります。

まとめ

真鶴って、調べてみると本当に奥深い町ですね。次のお休みは真鶴の美しい景観に浸りに、足を延ばしてみてもいいかもしれません。

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