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2022年12月02日 07:05 更新

「置いてっちゃうからね!」はやめよう! カリスマ保育士てぃ先生による対処法とは

保育士YouTuberのてぃ先生の人気YouTubeチャンネルから、つい子どもに言ってしまいがちな「置いてっちゃうからね!」という言葉のデメリットと対処法をご紹介します。

「置いてっちゃうからね!」に潜むデメリット

(※画像はイメージです/PhotoAC)

現役保育士のてぃ先生は、YouTubeでさまざまな育児情報を発信。SNSで公開している子どものほほえましいエピソードやパパやママの気持ちに寄り添った育児論も反響を呼んでいます。

243万再生を記録した動画では、公園で遊ぶ子どもに「そろそろ帰ろう」と呼びかけて「やだ!」と駄々をこねられた際などについ言ってしまう「置いてっちゃうからね!」「もう知らないからね!」「勝手にしなさい!」という言葉の“ヤバさ”について解説しています。

こうした言葉は即効性があるため、つい使ってしまう親も多い反面、さまざまなデメリットがあります。

たとえば親が子どもに「置いてっちゃうからね!」と言ったとしても、実際に置いていくことはまずありません。子どもは「置いていかれるかもしれない」と不安や恐怖を感じる一方、「そうは言われたけど、ママやパパは自分から離れていかない」という状況であるため、混乱してしまいます。

このように、ひとつのメッセージの中に矛盾した複数の意味が込められている状態は「ダブルバインド」(二重拘束)と呼ばれ、受け手側はその言葉の中に複数ある意味の「どれを信じればいいのかわからず混乱し、強い緊張を伴って過度なストレスを感じる」といいます。

「勝手にしなさい!」という言葉も同様。これは「こう言えば、言うことを聞くだろう」という一種の脅しでしかなく、子どもが本当に勝手にし始めた場合、親は「何してるの!」と怒るために、子どもは「何がなんだかわからなくなってしまう」のです。

こうしたダブルバインドのコミュニケーションが続くと、子どもの「自己肯定感が下がる」「周りの人を信用しなくなる」「自分の気持ちを表現できなくなる」「思考力が下がる」「友達などに対して『こうしなきゃ、こうしてあげない』といった脅しでのコミュニケーションをとるようになる」などのデメリットがあるそう。

(※画像はイメージです/PhotoAC)

そうならないためのポイントは3つあり、まずは「無条件に子どもを認めていることを示す」ことが大切だそう。いいことをしたときだけ褒める「条件付きの愛情」ではなく、無条件の愛情を伝えるようにすると効果的だといいます。これは難しいことではなく、朝起きたときに「大好きな○○くん、おはよう」と呼びかけるなど、なんでもないときに愛情を伝えるだけでいいそう。

さらに「選択肢を持たせてあげる」ことも大事だというてぃ先生。大人も子どもも、一方的な命令は拒絶しやすいため、例えば子どもがお片付けをしないときは「こっちのおもちゃとあっちのおもちゃ、どっちから片付けようか?」などと言ってあげると、きちんと片付けるようになることもあるそうです。

加えて「先の見通しを持ってもらう」ことも重要なポイント。大人と同じように子どもにも予定があるため、突然「おしまい」と言われたら嫌になるものです。そのため、毎回「これをしたら、この後はこうだよ」と伝えるようにすると、子どもも心づもりができるようになり、スムーズに次の行動に移れるようになるといいます。

こうした対処法を実践するためには、パパやママが「そもそも、それができる心の余裕を持てるか」も大切だとして、「お子さんのことと同じくらいご自身の幸せを大切にしてほしい」そう。

忙しいときはどうしても子どもに対してイライラしてしまうことがありますが、家族で協力しあってそれぞれが気分転換する時間を設けつつ、ゆったりした気持ちで子どもと向き合っていきたいですね。

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