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2022年12月05日 17:21 更新

もしや事件発生? デパート業界の驚く隠語

子どもと一緒に覚えたい【雑学】シリーズ。いろんなお客が訪れるデパートでは、特定の客を示す隠語が使われることもあるようです。そのひとつが「川中様」。この「川中様」は、川中という人物を指すのではなく、別の意味をもつ隠語。さて、その意味とは? お子さんと一緒に考えてみてくださいね。

お客様呼び出しの館内放送に隠された意味は

デパートで楽しく買い物をしていると、美しい女性の声で館内放送が。

「川中様、川中様、3階までお越しくださいませ。」

デパートではこのような館内放送をよく耳にしますよね。一見、お客様を呼び出す普通の館内放送に思えますが、この放送には従業員を緊張させる隠語が潜んでいました。

いったい、この館内放送が意味するものとは……。




実は、「川中様」は、デパート業界の隠語で「万引き犯」を表す言葉。
つまりこの館内放送は、「3階に万引き犯が現れた」ということを従業員に知らせる緊急放送というわけです。

「川中様」の隠語の由来

「川中様」の隠語の由来は、万引き=買わなかった(かわなかった)というところから川中(かわなか)になったといわれています。

同じく万引き犯を「レッドカード」の意味合いから「赤井様」、万引きをしそうな不審な動きをする客は赤の手前という意味合いから「桃井様」と言うケースもあるようです。

本当に「川中さん」を呼び出すときはどうするの?

万引き犯出現の意味で使われる「川中様」の隠語。
では、万引き犯などでなく、実際に川中という名前の客に用があり呼び出したい場合はどうするのでしょうか。

棲み分けとして、本当に用件があるときは、アナウンスの内容を具体化するようです。

たとえば、「●●からお越しの川中様、先ほど●階にてお買い上げになられました商品についてお言付けがございます」「●●からお越しの川中様、お待ち合わせの●●様が正面受付でお待ちです」といった放送は、本当の用件を伝えるものと考えられるでしょう。

まとめ

今回ご紹介した「川中様」以外にも、デパート業界にはさまざまな隠語があるようです。万引き犯や不審な客だけでなく、お得意様を意味する隠語もあるそうですよ。いずれにしても、従業員が迅速かつ的確に対応できるよう、隠語での周知といった工夫がされているようです。
お子さんとデパートに出かけた際は、館内放送にも意識を向けてみるとおもしろいかもしれませんよ。

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