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2022年11月19日 10:11 更新

「サラリーマン」は和製英語だった!海外ではなんて言う?

日常会話だけでなく、ニュース番組や新聞でも使われる「サラリーマン」という言葉。あたりまえのように日本人に馴染んでいるこの言葉ですが、実は本場の英語圏では通じない「和製英語」であることはご存じでしょうか。「サラリーマン」の驚きの語源や英語での呼び方について解説します。

海外では通じない⁉「サラリーマン」という言葉

普段わたしたちが使っている「サラリーマン」という言葉。
一般的に、会社に勤めて給料をもらっている会社員を指すことが多いですよね。

日常の中で「海外のサラリーマンの場合・・・」なんて使い方をしてもまったく違和感がありませんが、実は海外の人に「サラリーマン」は通じない可能性があることをご存じでしょうか。

というのも、「サラリーマン」は日本でつくられた和製英語。海外では別の言葉で表現されているのです。

海外で「サラリーマン」を表す言葉は?

日本で言うところのサラリーマン=会社勤めをしている人を示す英語は複数あります。

office worker

office workerは単語の意味そのままで、「オフィスで働く人」を意味するため、日本でいうサラリーマンと同等に訳すことができます。

ただ、日本でサラリーマンというと営業職やサービス職などあらゆる職種を含みますが、office workerは事務職の人を指すことが多いようです。

company employee

companyは「企業」という意味、employeeは「従業員」という意味。つまり、company employeeは「会社従業員」の意味になります。

個人事業主や自営業でなく、企業に雇われている人を指すので、日本のサラリーマンを英訳するにはぴったりの英語と言えるでしょう。

white collar worker

white collar workerのwhite collarは「白いシャツの襟」を意味します。
オフィスに勤務する人たちは白い襟つきシャツを着ることが多いことから、このような表現が生まれました。

一方、blue collar workerという言葉もあり、こちらは肉体労働系の仕事に就いている人を示します。

nine-to-fiver

nine-to-fiver(9 to 5er)は、朝9時から夕方5時までの時間帯を指し、会社勤めの人が働く時間帯から生まれた表現です。
ただ、勤務時間は会社によって異なるので、あくまで比喩的な表現。会社勤めに限らず決まった時間帯に働く人を指すこともあります。

なお、アメリカにおいてnine-to-fiverは、「朝9時から夕方5時までの時間帯しか働く気がない意欲の低い人」と否定的な意味で使われることも。海外では不用意に使わないほうがよいでしょう。

海外では職種で表現することも多い

海外では自身の仕事について尋ねられたとき、office workerやcompany employeeという言葉を使うよりも、職種で答えることが多いようです。

たとえば、「I’m a programmer.(私はプログラマーです)」「I’m a marketing manager(私はマーケティングマネージャーをしています)」など。

私たち日本人も会社員か否かではなく、自分の職種は何なのか言えるようにしておいたほうがよいかもしれませんね。

サラリーマンの語源、由来は?

「サラリーマン」の語源は「Salary(給料)」と「man(人)」。
そのまま「給料をもらって働く人」を意味するので、私たちが認識している「サラリーマン」の意味と相違ないですね。

ちなみに、「Salary(給料)」の語源はラテン語で塩を意味する「Salarium」。
古代ローマでは塩が貴重で、働く兵士や役人たちは給料として塩をもらっていたことから、「Salary(給料)」という言葉が誕生したといわれています。

まとめ

日本では誰でも使う「サラリーマン」の言葉が、海外では使われていない和製英語だったとは驚きですよね。
実は普段使っている何気ない言葉の中にも、このような和製英語は数多くあります。ほかの和製英語も調べてみると、おもしろい発見があるかもしれませんよ。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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