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2022年11月08日 12:15 更新

大山加奈さん双子用ベビーカーでバスのドアを開けてもらえず…「迷惑な存在だと思われたことが悲しい」

バレーボール女子元日本代表でスポーツ解説者の大山加奈さんが、双子用ベビーカーでのバス乗車拒否に遭ったことをInstagramで明かしました。

「泣きながらショッピングモールへと向かいました」

大山加奈さんは2021年2月に双子の女の子を出産。双子を連れてのワンオペ移動の大変さについてこれまでも発信してきましたが、11月7日、バスに乗ろうとしてショックなことがあったといいます。

過去にも一度、双子ベビーカーでのバス利用に「チャレンジして撃沈した」という大山さん。子どもたちの靴のサイズが小さくなったのでショッピングモールで新しいものを買うため、「悩みに悩んだ末に思いきって」バス移動に再度チャレンジしたそうです。しかし……最初に停まったバスはドアを開けてくれませんでした。

「バス停でバスが来るのを待ち、
後ろのドアから乗り込もうとしたら…
なんとドアを開けてもらえませんでした。
そのまま走り去るバス…
悲しくて込み上げてくる涙を堪えながら
もう帰ろうかとふたごに話しかけていたら
一緒に並んでいた方が、『次はわたしが運転手さんに言いますから』と
声をかけてくださり、次のバスを待つことに。」
「次のバスはドアは開けてくれましたが
歩道の段差とバスのステップまで大きな溝が…
歩道から直接バスに乗り込むというのも
無理な距離だし
一度車道に降りる幅もないという
どうにもならない状況…
困っていても運転手さんはスルー。
乗客のご高齢の女性が手伝ってくださろうと
動いてくれましたが
こんな重いベビーカー持たせられません…
火事場の馬鹿力でベビーカーを持ち上げ
なんとか乗り込みました…」

(大山加奈さんInstagramより)

そして目的地のバス停に到着すると、今度はバスから双子とベビーカーをおろさなければなりません。バスの段差は「乗るより降りる方が大変」だといい、今度も同じ乗客女性が手伝ってくれてなんとか降車できたそうです。

「悲しくて悔しくて…
乗客の女性の優しさが沁みて…
色々な感情が込み上げてきて涙腺崩壊…
泣きながらショッピングモールへと
向かいました…」
「迷惑な存在だと思われたことが
やはりとても悲しくて…
あのバスが走り去る光景
思い出すとまた涙が出て来ます…」

(大山加奈さんInstagramより)

幼い双子を連れてバスに乗ろうと決意するのにも大きな覚悟が要り、悩んだという大山さん。この日だけでなく、双子を連れて出かけるにあたっては事前に十分検討しているといい、「毎回色々シミュレーションを重ね、時には諦めたりと日々ものすごく気を遣っているのです。。。その積み重ねの中での今日の出来事で…」と、思いを吐露しました。

「前回は東急バス、今回は都バス」だったそうで、大山さんは「どちらの会社も運転手さんは席を離れてはいけないというルールがあるのでしょうか? あるのであれば仕方のないことですが もう少し手を差し伸べてもらえたらありがたいなと」と訴えました。

同時に、「でもきっとこれを書くとまた子連れ様とか双子ベビーカーで公共交通機関使うなとか言われるんだろうな。公共交通機関って誰でもいつでも利用できるものではないんですかね」と問題提起もしています。

双子用ベビーカーでもバス乗車はできる

多胎児を育てていても公共交通機関を利用できるようにというソーシャルアクションを受け、2020年に国土交通省は二人乗りベビーカー使用者が安全に乗合バスを利用できるようにするため、バス車内でベビーカーを固定するためのベルト設置や、二人乗りベビーカーを含むベビーカー使用者への対応について、バス事業者の社内教育等を通じて運転者に周知することなどの対応を実施することなどをとりまとめました。

多くのバスでは、双子用(二人乗り)ベビーカーでの乗車を禁じてはいません。
たとえば東急バスでは、次のように案内しています。

●2人乗り(よこ型)ベビーカーでご乗車の場合
折りたたまずにご利用いただけるのは、1台までです。
バスにご乗車される前に必ずお子さまにシートベルトをご装着ください。
前扉から乗務員に「2人乗りベビーカーで乗車します」とお伝えください。中扉(車両後方の扉)から前向きで乗車します。
※補助が必要な場合は、乗務員にお申し出ください。
乗務員がベビーカー固定用のスペースを作るため、座席を2つ折りたたみます。

ベビーカーを指定の座席に進行方向の後ろ向きで横付けし、ベビーカー車輪をストッパーでロックします。手すりからぶら下がっている青色のベルト2本を使用してベビーカーの2か所を固定してください。
※固定方法がわからない場合は、乗務員がご案内しますのでお申し出ください。

東急バス|ベビーカーのご利用について

また、都営バスでは次のように案内されています。

●ベビーカーでの乗車方法

1.一人乗りベビーカー(タテ型二人乗りベビーカー)の場合
①前扉から前向きで乗車
前扉(多摩地域では中扉)から前向きで乗車します。
(その際、運賃を支払います。)

2.ヨコ型二人乗りベビーカーの場合
①中扉から前向きで乗車
前扉から乗務員に「二人乗りベビーカーです」と声をかけ、中扉から前向きで乗車します。(ご自身で乗車できない場合は乗務員が補助しますのでお申し出ください。)
②乗務員が座席をたたむ
乗務員が固定のスペースを作るため、座席を2つ折りたたみます。
③後ろ向きで指定の座席(※)に横付け
(※)「ベビーカー利用時の乗車位置」を参照

ベビーカーを進行方向の後ろ向きに指定の座席に横付けし、ベビーカーの車輪のストッパーをロックします。
④ベビーカーを青色のベルトで固定
手すりからぶら下がっている青色のベルト2本を使用してベビーカーの2か所を固定します。(固定方法がわからない場合は、乗務員がご案内しますのでお申し出ください。)(ベルトを固定後、運賃を支払います。)
⑤走行中は手すりやつり革につかまり、ベビーカーをしっかりと押さえる
ベビーカーのシートベルトの着用も忘れずに!
⑥降車時は後ろ向きで
停留所に到着しバスが止まってから、ベビーカーを固定しているベルトとベビーカーの車輪ロックを外し、中扉から後ろ向きで降車しましょう。

東京都交通局|バス関連情報 ベビーカーでの乗車方法

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