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2022年11月10日 05:56 更新

【中学受験】子供からのSOSをキャッチ!「疲れているサイン」と対策

中学受験の勉強を頑張っているお子さんに、疲労は溜まっていませんか?子どもは自分から「疲れた」とは伝えてくれないことが多いですし、自分でストレスを発散するのも苦手。子どもが疲れきってしまう前に、親としては「疲れているサイン」を早くキャッチしたいですね。中学受験に伴走する親が注意したいポイントをお伝えします。

子供が見せる疲れのサイン

中学受験中に、わが子が見せた疲れのサイン、また知り合いの子が起こした行動を紹介します。

子供が見せる疲れのサイン

・大人と同じようなサインを見せる
・衝動が抑えられない
・幼いときの「疲れのサイン」がぶり返す

大人と同じようなサインを見せる

わが子は、疲れたときに食欲がなくなっていくことがしばしば。

もともとやせ型だったこともあり、心配になって学校の養護の先生に相談すると、受験期だと知った先生から「疲れると、子供も大人と同じようなサインを見せますよ」と話がありました。

次のように、大人と同じ不調が出てくることがあるようです。

大人と同じような疲れのサイン(例)

・食欲がない、または食欲がありすぎる
・寝つきが悪い
・いつも眠い
・イライラする

衝動が抑えられない

疲れた子供は甘えたり、わがままを言ったり、さらには攻撃的になったりと、衝動が抑えられなくなるという話もあります。

私の友人の子は、「とにかく甘えと、わがままが酷くなった」そうです。

その子はとてもしっかりした子で、いわゆる優等生タイプ。友達やその保護者と話すときもハキハキ話していて「さすがだな」という印象でした。

しかし、疲れていると家では、ちょっとしたことで泣いてしまったり、食事をつくっているママに「あのね、あのね」としつこく話しかけ、幼稚園児のような甘え方をしたりしていたようです。

ほかの友人からは、「パパに噛み付いたりするようになった」という話を聞いたことも。

ふだんはすごく仲良しの父娘だったようですが、中学入試の本番が近づいてくると、急にパパに噛み付いたり、つねったりするようになったとか。

でも受験が終わったらピタリとやらなくなり、「受験勉強で疲れてるサインだったんだろうね」とそのお母さんは納得した様子でした。

ちなみに、受験期の子がほかの兄妹に強く当たり、ケンカに発展してしまうのも、“中学受験あるある”です。

わが家も、受験期は上の子が下の子にきつい言葉で当たり、何度もケンカになりました。

幼いときの「疲れのサイン」がぶり返す

私の子のケースですが、幼稚園に入園したときや小学校入学時など、幼いときに頻繁に見られた「疲れのサイン」が、受験期にぶり返したことがありました。

幼いときの「疲れのサイン」(わが家のケース)

・胃痛
・トイレが近い

胃痛は、ちょっとお腹が痛いぐらいから、起きていられないほどの痛みまで差があり、疲れが酷くなると症状は重くなっていきました。

トイレは、授業中は我慢できるようなのですが、家にいるときは15~30分に1回はトイレに行っていたように思います。

実は、どちらの症状も幼いときに病院に相談した経験があり、「疲れると胃痛やトイレの近さといった症状を見せる子もいますよ」とお医者さんから言われていました

そのため、受験期に同じ症状が出たときは「これは体調不良ではなく、疲れのサインだ」とすぐに気付き、すぐに対処できました。

寄り添うことが何よりの対策

子供が疲れている様子を見て、「何もしてあげられないのが歯がゆい……」と感じる親御さんもいるかと思います。

私自身も、寄り添ってあげることしかできませんでした。

でも、受験が終わったあと、「体調が悪いときに一緒にいてくれてありがとう」と子供から手紙をもらったことがあったんです。

私の子供の疲れには波があって、テストを受けて疲れることもあれば、小学校の活動や友達関係が影響して疲れてしまうことも。

胃がかなり痛くなることもあったので、そんなときは学校を休んで寝させるようにしていました。

子供は「塾は絶対に休みたくない!」と言っていたのですが、そうは言っても症状が収まらないときは休ませるしかなくて……。

このとき私が意識していたのは、学校や塾を休んだ日は子供を思い切り甘やかすこと。

食事は子供が好きなものだけをつくったり、話をしたいようだったらずっと付き合ってあげたり ――。何もせず、子供がずっと眠っている日もありましたが、そうしたときも起こしませんでした。

そして、疲れているときくらいは受験のことは忘れ、ゆっくりしてほしいといった気持ちから、声をかけるときは「勉強で疲れているの?」とはあえて聞かず、「お腹の痛みはよくなった?」「ご飯は食べられそう?」といったかたちで、体の調子を聞くようにしていました。

結果的に、無事に受験を乗り切ることができましたが、「親が近くにいてくれる」という気持ちが子供の安心につながったのか、受験期の後半は疲れの症状も改善していったように思います。

まとめ

受験期の子供は、疲れてしまうこともしばしば。

でも、まだまだ小学生です。「疲れていること」をうまく伝えられない場合もあります。

私自身、子供の疲れに対して参ってしまったこともありましたが、受験を終えたいま振り返ると「あのとき親子で乗り越えたことで絆が深まった」とポジティブな経験として捉えています。

親御さんとしては、子供の疲れがひどくなる前に早めにサインに気付き、そのうえでまずは休ませるのが良いかもしれません。

そして何より、親が近くで寄り添ってあげることが、子供にとって一番の“心の栄養”となりますよ。

中学受験ナビの記事をマイナビ子育て編集部が再編集のうえで掲載しています。元の記事はコチラ

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  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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