出産・産後 出産・産後
2022年10月31日 11:44 更新

8割以上が立ち会い出産で「夫に立ち会ってほしいと思わない」。その理由は?

日本トレンドリサーチ(運営会社:NEXER)はこのほど、青山ラジュボークリニックと共同で「立会い出産」に関するアンケートを実施しました。(引用元:日本トレンドリサーチと青山ラジュボークリニックによる調査)

出産経験のある女性293名に立ち会い出産について調査

最近ではコロナ禍の影響で、「立ち会い出産を希望していたのにできなかった」という人も少なくありません。では、そもそも出産の際に誰かに立ち会ってもらったという人はどのくらいいるのでしょうか。

今回、同社は青山ラジュボークリニックと共同で、出産をしたことがある女性293名を対象に、「立ち会い出産」についてのアンケートを実施。その結果は?

約7割が、出産時に家族などの「立ち会いがなかった」

まずは、出産の経験がある293名に、出産時に家族などの立ち会いがあったか聞いたところ、67.9%が「なかった」と回答。家族の立ち会いがなかった人のほうが多いようです。

立ち会いが「あった」と回答した人に、誰に立ち会ってもらったかについて聞きました。「実母」と回答した人も3割近くいましたが、やはり「夫」が91.5%と圧倒的に多い結果に。

「夫」に立ち会ってもらったと回答した人に、立ち会った夫は出産中どのような様子だったかについても尋ねたところ、次のような回答が集まりました。

出産に立ち会った夫の様子
・しどろもどろで背中をさすってくれた事しか覚えてないです。
・一緒になって、呼吸法をしていた。背中をさすってくれた。
・慌てもせず、感動もせず、地蔵のようにじっと佇んでいた。まじで何の役にも立たなかった。
・慌てていた。何をしたら良いのかわからずにいた。飲み物を渡してもらったりした。
・ずっと声をかけたり、手を握ってくれたりして、できる限り一緒に頑張っていた。
・想像していたよりかなりしっかりしていて気遣いもよくしてくれ、私の実母が感心するほどだった。
・おろおろどうしていいかわからなそうだっだが、それなりにはげましてくれた。
・ただ横にいた。何をするとか声をかけるとかなかった。
・タオルで汗を拭いてくれたり、水分補給をさせてくれたり、腰をさすってくれて、終始冷静でした。
・オロオロおどおどを必死に耐えて、痛い腰をさすったり、水分補給を手伝ったりしていた。男は生理などの出血の経験もないので、子どもが生まれた瞬間は強烈に目に焼き付いたようだ。

出産中に夫ができることは多くないかもしれませんが、背中をさすってくれたり、飲み物を渡したりなど、少しでも力になろうと動いていた人が多いようです。

一方で、「地蔵のようにじっと佇んでいた。まじで何の役にも立たなかった」という人もいました。「こんなんだったら立ち会わないで欲しかった!」と思ってしまうような経験をしたことがある人はどれほどいるのでしょうか。

結果は11.7%が「ある」と回答。続いて、どのような経験をしたのか、実際のエピソードについても聞きました。

「こんなんだったら立ち会わないで欲しかった!」と思ってしまうようなエピソード
・出産に時間がかかり、私よりもしんどそうにされた。しんどいのはこっち!!!と言いたくなった!
・ただ横で突っ立っていただけで何の役にも立っていなかった。あとで感想を聞いたが、それさえもなかったので意味がなかったなと思った。
・一つ一つ指示をしないと、何もサポートしてくれなかった。
・出産の時に痛すぎて私が叫んでいたことを、恥ずかしかったと家族に話していた。
・疲れてお腹に寄っ掛かって寝たから。
・子どもの頭が出ている時にドクター側に行って見ていた。苦しんでる私を放っておいて。
・人が苦しんでいるのに寝てしまった。

立ち会い経験なしでも、8割以上が夫に立ち会って欲しかったとは「思わない」

続いて、出産時に家族などの立ち会いが「なかった」と回答した人に、夫に立ち会って欲しかったと思うかについて聞きました。

81.4%が「思わない」と回答し、多くの人が夫に立ち会って欲しかったとは思わないようです。

「立ち会ってほしかった」「立ち会ってほしくなかった」それぞれに理由を聞きました。

夫に立ち会って欲しかったと思う理由
・子どもが産まれる感動を夫と共に分かち合いたいから。
・子どもを産むのは命懸けだし、生まれてくる瞬間を味わってほしかった。
・頼れるパートナーに横でサポートしてほしいから
・一人では寂しいです。それに出産がどんなに大変なことか知ってほしいし、経験すれば父親として育児に対する気持ちも変わってくると思う
・出産の大変さとこれから子育てしていく上での自覚を持ってほしいから
・大変な思いをして産んだことがわかれば、子供に対する愛情も増すと思うから。

「子どもが産まれる瞬間の感動を分かち合いたかったから」や、「父親としての自覚を持ってほしいから」などの理由が多くありました。

夫に立ち会って欲しかったと思わない理由
・思い通りに動いてくれるわけではないし、それに対して苛立ったりする自分も嫌になるし夫に指示を出している余裕はないのでお産に集中したいから
・自分の事で精いっぱいなので、夫の方を構う余裕はないので、立ち会わないで良いと思いました。
・初めての出産でパニックになっていて騒いでしまったので恥ずかしいと思ったので。
・苦しい顔はあまり見せたくない気もするので。
・いても何にも出来ないだろうし邪魔です。
・自分が陣痛で苦しんでいる時に側で涼しい顔をされるのが嫌だから。
・誰かいても、結局産むのは自分なので、医者や助産師などしか頼れない。家族がいたら気を遣うし、みっともない姿を見られたくない。

「自分が大変で苦しんでいる姿を見られたくないから」という人が多くいました。また、「夫に構ったり家族に気を遣ったりする余裕もないから、立ち会わなくてよかった」という人も少なくないようです。

調査概要

調査期間:2022年10月9日 ~ 10月20日
調査機関:日本トレンドリサーチ(自社調査)
集計対象:出産をしたことがある女性
有効回答:293サンプル
調査方法:インターネット調査

引用元:日本トレンドリサーチと青山ラジュボークリニックによる調査
該当記事:https://trend-research.jp/16059/
青山ラジュボークリニック:https://nipt-info.com/

NEXER
https://trend-research.jp/

(マイナビ子育て編集部)

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