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2022年12月27日 15:17 更新

子連れ銭湯&温泉の大問題! 「娘と男湯」「息子と女湯」は何歳までが妥当だと思う?

スーパー銭湯や温泉は、日本人にとって癒しの空間。現代はほとんどの家に内風呂がありますが、レジャーとして出かける人は多いのではないでしょうか。そこで気になるのが「混浴」問題です。子どもを連れて行ったとき、異なる性別のお風呂に入れてよいのは何歳までが妥当でしょうか? 子育て中のママたちの意見を聞いてみました。

銭湯などの公衆浴場で、子どもの混浴は何歳から制限されるべきだと思いますか?

銭湯などの公衆浴場で、子どもの混浴は何歳から制限されるべきだと思いますか?

もっとも多かったのは、小学1年生からの制限です。約3割が「小学生になったら混浴はやめたほうがよい」と回答しています。

次いで多かったのは、3歳以下の約2割。4歳~6歳までの未就学児を合計すると51%となり、「未就学児のうちから制限をかけたほうがよい」と考えている人は、全体の半数を超える結果となりました。

欧米では、映画『となりのトトロ』でサツキとメイの姉妹が父親と入浴するシーンが問題視されたといいます。欧米ほどではないにせよ、ここ最近では公衆浴場における子どもの年齢制限に関するニュースがいくつか取り上げられ、私たち親世代も気になるところですね。

では、実際に子育て中のママたちは、この年齢制限の話題についてどう感じているのでしょうか?

小学生からは別々がよい

●未就学児のときは一緒に入れたのですが、小学生になってからは女湯に入れることをやめました。そのため、銭湯などにいく回数も減りました。(女性/36歳/飲食店/販売職・サービス系)

●小学生となれば立派な男の子だと思うので、女湯ではなく男湯に行くことを覚えさせたほうがいい。他人からしたら年齢関係なく男は男。(女性/31歳/食品・飲料/販売職・サービス系)

●小学校に入るということは分別をつけはじめるということなので、そこを基準にして異なる性別のお風呂には入れないようにしてほしい。(女性/35歳/学校・教育関連/事務系専門職)

小学生になったら混浴はやめたほうがよいと考える根拠は、子どもの自立です。

幼稚園や保育園は、親が送ったりバスがお迎えにきたりしますね。でも、小学生になれば、子どもたちは自分で学校へ行き、さまざまな問題を自分で解決するようになっていきます。

また、最近では小学1年生から体育の着替えを男女別々で行うなど、性に関する配慮が進んでいます。こうした流れを受けて、小学生からは別々がよいという意識が多いのではないかと推測できます。

小さい子でも避けたほうがよい

●現代では男女混浴は年齢に限らず禁止するべきだと思います。盗撮があったり、いろんな性癖を持つ方もいるので、混浴は非常に危険があると思っています。(女性/35歳/金融・証券/事務系専門職)

●自分の子どもを見ていて、やはり4、5歳から性別の違いを感じているようだから、分けたほうがいい。(女性/40歳/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系)

●子どもが3歳ころから、自分の性別でないほうの浴場に行くことに抵抗感を示したため、そこからは混浴せず自分の性別の浴場に行かせるようにした。(女性/38歳/小売店/販売職・サービス系)

次いで多かった、未就学児の段階で制限したほうがよいという意見。こちらは、赤ちゃんであってもNGという声がありました。

実は、公衆浴場の混浴年齢は、各自治体の条例によって決まっています。混浴制限年齢に関し、これまでの国の指導方針は「おおむね10歳以上」とされていましたが、令和4年に「おおむね7歳以上」に引き下げられました。これをもって多くの自治体が、7歳以上の混浴を避けるよう条例を変更しています。

「未就学児から制限すべき」という声が多くなるようであれば、今後さらに年齢が引き下げられることがあるかもしれませんね。

年齢ではなく、身体の発達・成長も気になる

●5歳くらいで結構体がしっかりしているので男湯にいれたくない。(女性/36歳/不動産/事務系専門職)

●異性の120cmくらいの子がいると、ギョッとしてしまいます。夫もたまに男湯に大きめな女の子がいると、親はなんとも思わないのか? と疑問を抱くようです。(女性/39歳/印刷・紙パルプ/技術職)

●ひとりで入れるようになったのなら、性別が異なるところには入らないほうがよい。幼いけどガタイのよい男子が女風呂にいるとさすがに緊張します。(女性/33歳/小売店/営業職)

年齢だけで制限することに不安を感じている保護者もいます。年齢が小さい子でも、身体の発達が早く、大きい子がいるとちょっと驚いてしまいますね。親は子どもの年齢をわかっていますし、つき添いが必要な発達段階だと考えていますが、周囲の人にはなかなか伝わらない……。難しい問題です。

女の子は特に心配

●スーパー銭湯に夫が娘を連れていってくれていたものの(私の自由時間確保のため)、4歳くらいからはやめるようにした。(女性/42歳/医療・福祉/専門職)

●小さい女の子とパパが温泉に行くと、隙だらけになってしまうのでこわいです。(女性/32歳/小売店/販売職・サービス系)

●旦那が娘を連れていったときに、娘をジロジロ見られて嫌だったと言っていました。(女性/25歳/クリエイティブ職/アシスタント)

混浴問題は性別にかかわらず考えるべき問題ですが、現状として女の子が特に心配される状況にあります。幼児に性的な興味を抱いていなくても、女の子が男湯に入ってくるとそれだけで心配になる男性も少なくないでしょう。

欧米では、こうした行為は児童虐待にあたります。子ども連れだとお風呂もゆっくり入れないので、どうしても行きたいときはパパとママが交代で入浴する、などの工夫が必要でしょう。

家庭の事情も……

●あまり経験ないが、シングル世帯で子どもの性別が違う場合は大変だろうと感じる。(女性/30歳/ソフトウェア/技術職)

●混浴は避けたいのもわかるが、母親と男の子で一緒に来ていたらなかなか子どもをひとりにできない。少なくとも男湯に女の子が入るのは避けたほうがよい。(女性/37歳/サービス業/事務系専門職)

●見た目では分からない知的障害児の母です。精神年齢が3歳半なので、まだまだつき添いが必要。外出先のトイレも女性用に連れて行けないので困る。(女性/43歳/製造業/自動車部品製造)

●未就学児でも体の大きい子がいるのでいろいろと議論されてしまう現状にもある程度理解ができますが、実際に未就学児が混浴NGになってしまうと親としてはなかなか厳しいと思います。(女性/40歳/学校・教育関連/販売職・サービス系)

シングルでお子さんを育てている人、見た目にはわからないハンディを持っている子など、それぞれ家庭の事情もあります。「無理な人は公衆浴場へ行かないで」というのではなく、だれもが生きやすい社会を目指すために、対策を考えていきたいですね。

実際、未就学児をひとりで浴場に入場させるのはたいへん危険です。みなさんの意見のなかには、「家族風呂の充実」という提案がいくつもありました。昔ながらの銭湯では難しそうですが、温泉施設やスーパー銭湯なら、需要はありそうです。

まとめ

公衆浴場の混浴について、さまざまな意見がありました。未就学児は仕方がないという意見もありましたが、全体としては約半数が未就学の年齢でも制限したほうがよいという結果になっています。

公衆浴場に行く際は、自治体の混浴制限年齢に関する条例や、施設の条件を確認しましょう。できれば年齢にかかわらず、男児は男湯、女児は女湯に入れてあげられるようオペレーションを工夫するか、家族風呂があるところだと安心ですね。

マイナビ子育て調べ
調査日時:2022年10月23日
調査人数:106人(22歳~40代までのママ)

(マイナビ子育て編集部)

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