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2022年11月22日 09:31 更新

子育て世代が困ったときに頼る相手とは?「家族・親族」が圧倒的多数派!お金は頼りたくないという傾向も

子育ての悩みがある時、相談相手として思い浮かぶのは誰ですか? 親? 子育て中の友人? 新型コロナウイルスの流行以後は特に、悩みを相談しにくくなってしまったという人も少なくないのでは。「相談していいのかな…」と迷うこともあるかもしれません。世の親たちはどうしているのでしょうか? 参考になる調査データをご紹介します。

サザエさんのように三世代が同居して世帯を形成するのが当たり前だった時代と比べて、今は夫婦と子供だけの世帯がほとんどですよね。子育ての仕方を教わる機会があるわけでもなく、大小さまざまな悩みが尽きないもの。特に新型コロナウイルスの流行以後、気軽に悩みを相談できずに何とか夫婦で頑張っている人も多いのではないでしょうか。

しかし、できることなら、自分たちだけで悩まずに誰かに相談したいもの。そこで、ご紹介したい調査データがあります。中学2年生の子どもを持つ親を対象に、頼れる人の有無を聞いたものです。そこでは、子育てで頼れる人はいるのか、重要な事柄の相談はできるのか、金銭的な援助を頼める人はいるのかについて調査しています。世の親たちの回答を見てみましょう。

子育ての悩みを相談できる相手は?

まず、子育てに関する相談相手について聞いた結果は、次の通りです。

9割は「家族・親族」

子育てに関する相談をできる人がいるか尋ねたところ、「頼れる人がいる」は92.4%、「いない」は3.9%、「そのことでは人に頼らない」は2.9%でした。「頼れる人がいる」と回答した場合の相談相手で多かったものは、「家族・親族」(90.4%)。また、「友人・知人」も64.5%と高い数字となっています。「職場の人」という回答も30.3%みられました。

子育てについて家族に相談することが多いものの、友人や職場の人に相談する場合もあるようです。

子育てに関する相談相手の有無
(内閣府「令和3年 子供の生活状況調査の分析 報告書」より)
子育てに関する相談相手
(内閣府「令和3年 子供の生活状況調査の分析 報告書」より)

世帯の状況別にみると、頼れる人が「いない」と回答した割合が「ひとり親世帯」全体では7.7%となり、ひとり親世帯の方が、子育てについて相談する相手がいないケースが多いことがわかりました。

重要な事柄を相談できる相手は?

重要な事柄の相談についてはどうでしょうか。子育てに関する相談の場合とは若干の違いも見られるようです。

「家族・親族」が95%

「頼れる人がいる」と回答した人は90.7%、「いない」5.0%、「そのことでは人に頼らない」は3.2%でした。「頼れる人がいる」と回答した場合の相談相手で圧倒的に多かったのは「家族・親族」(95.5%)。次点の「友人・知人」(33.8%)との開きも大きくなっています。

重要な事柄となる場合、家族や親族以外の人に相談することは、子育ての悩みなどと比べて少なくなるようです。

重要な事柄の相談相手の有無
(内閣府「令和3年 子供の生活状況調査の分析 報告書」より)
重要な事柄の相談相手
(内閣府「令和3年 子供の生活状況調査の分析 報告書」より)

また、世帯の状況別にみると、頼れる人が「いない」と回答した割合が、「ひとり親世帯」では「ふたり親世帯」のおよそ2倍に及ぶことがわかりました。「ひとり親世帯」の特徴としては、「友人・知人」を相談相手として挙げる割合が「ふたり親世帯」よりも高くなりました。

お金の援助を頼める相手はいる?

賃金が上がらないなか、家計に余裕がない家庭も少なくないと思われますが、いざという時にお金の援助を頼める人はどのくらいなのでしょうか?

「いない」「人に頼らない」が3割超

いざという時のお金の援助について尋ねたところ、「頼れる人がいる」は66.5%、「いない」は13.3%でした。また、「そのことでは人に頼らない」という回答も18.8%に上りました。「頼れる人がいる」と回答した場合の相談相手について聞くと、圧倒的に「家族・親族」(98.0%)が多くなっています。

いざという時のお金の援助に関して頼れる人の有無
(内閣府「令和3年 子供の生活状況調査の分析 報告書」より)
いざという時のお金の援助に関して頼れる相手
(内閣府「令和3年 子供の生活状況調査の分析 報告書」より)

なお、「ひとり親世帯」では、お金の援助を頼める相手がいないという回答が「ふたり親世帯」の3倍ほどになりました。一方、「そのことでは人に頼らない」は、「ふたり親世帯」よりも「ひとり親世帯」で高い傾向でした。経済的な状況の違いを読み取ることができます。

まとめ

子育てに関する悩みや重要な事柄に対する相談相手としては、身内を挙げる人が多いことがわかりました。世の常識として、少なくとも身内であれば、あまり気兼ねせずに相談してもよいと考えてもいいかもしれませんね。

また、悩みの程度によるかとは思いますが、友人や職場の人に思い切って相談してみるのも、おかしなことではありません。悩みを自分たちだけで抱えずに、誰かに相談してみてくださいね。

調査概要

■令和3年 子供の生活状況調査の分析 報告書(内閣府)
調査対象者:中学2年生及びその保護者
サンプル数:2,715組
調査期間:令和3年2月12日(金)~3月8日(月)
調査方法:郵送配布-郵送回収またはオンライン回答

(マイナビ子育て編集部)

※画像はイメージです

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