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2022年10月22日 06:46 更新

防水加工の衣類で洗濯機が爆発! 思わぬ事故を女性アナウンサーが報告、防水性衣料の洗濯・脱水は「大変危険です」

いつものように洗濯機を回していたら鳴り響いた警報音と爆発音。フリーアナウンサーの高木聖佳さんが自身の体験をTwitterに投稿し、注意喚起しています。

高木さんは自宅の洗濯機から突然、爆発音と警報音が鳴り響いたと投稿。写真を見ると一目瞭然で、操作盤は浮き上がり、洗濯機が防水パンから飛び出るほどの振動が起こっていたようです。もちろん、洗濯機は故障。

高木さんはその後、「防水加工の衣類を脱水したらこうなるらしい」「ねぇそんなん知ってた? お願いみんな、私を教訓に心にメモして! てかこれ常識?」と綴り、原因は防水加工の衣類を脱水したことにあった模様。この投稿には「知らなかった」というコメントが少なくない一方で、「ちゃんと取扱説明書に書いてある」という苦言も寄せられています。

実際、筆者の自宅で使っている洗濯機(パナソニック製)の取扱説明書を引っ張り出してみると、表紙をめくってすぐのところに、【警告】としてやってはいけないことの一覧が書いてありました。

そこには、「誤った使い方をしたり、注意やお手入れを怠ることで…こんな事故が起きています」とあり、複数の事例が。そのうちのひとつに「レインコートなどの防水性のものを洗うと、保内の激しい振動・転倒による壁などの損壊」があると記されています。

過去、子どものおねしょ対策の防水シーツや、防水加工された上着を洗濯してしまったことがありましたが、このとき爆発しなかったのはたまたま運が良かっただけかもしれません。取扱説明書を隅々まで読むのは難しくても、せめてこのような警告・注意のページだけはしっかり把握しておく必要があることを痛感。

防水シーツやレインコートのほかにも、ウィンドブレーカーやスキーウェア、ダウンジャケットなどの衣類や、ランドセルカバーにオムツカバー、防水加工された水着なども注意が必要です。

では防水・撥水機能のある布製品はどのように洗えばよいのでしょうか。機能的な撥水ウェアなどで高い人気を誇るワークマンでは、公式ウェブサイトにて「洗濯の表示の指示に従って、低温のスチームアイロンをかけると効果が持続します。撥水スプレーも効果的です」と解説しています。参考にしてください。

防水製品「絶対に入れないで」

社団法人「日本電機工業会」では2001年、「防水性の衣料・繊維製品の洗濯機でのお洗濯・脱水は大変危険です」と警鐘を鳴らしていました。

それによると、防水性衣料は水を通さないため、洗濯槽の中に水が溜まってしまい、その水が脱水時に急激に移動することで洗濯槽の回転バランスが崩れ、異常振動を引き起こすと考えられているといいます。

また、レインウェアやおねしょシーツ、レジャーシートなどの場合は、排水・脱水の際に、槽内の排水穴を布がふさいでしまい、本来外へ出ていくはずの水が溜まったままになってしまうこと。キルティング、スキーウェア、寝袋などの場合、防水性繊維の間に断熱材の化学綿などが入っているため、縫い目などから内部に入った多量の水がたまったままの状態になってしまうことも付記。

このように洗濯槽内に水が溜まったままの状態で脱水を始めた場合、ほとんどのケースでは洗濯機の安全装置が作動して自動的に脱水を停止するようになっていますが、たまたま低速回転のときに異常が検知されず高速回転に入ってしまうと、事故につながる恐れがあるようです。

こうした危険性から、「防水性の衣料・繊維製品は、全自動洗濯機。ドラム式洗濯機の洗濯槽や、二槽式洗濯機の脱水槽には、絶対に入れないで下さい」と注意喚起しています。

日本電機工業会:防水性の衣料・繊維製品の洗濯機でのお洗濯・脱水は大変危険です

(マイナビ子育て編集部)

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