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2022年10月07日 11:45 更新

小2女児を車で連れ去る事件が発生 子どもを犯罪から守る防犯トレーニング

10月5日、京都府城陽市で下校中の小学2年生の女子児童が、男に車で連れ去られる事件がありました。

(photoAC)

事件が発生したのは5日午後3時半ごろで、1人で下校途中だった女子児童が見知らぬ男に車に乗せられ、一時連れ去られました。女子児童は数分後に、車に乗せられた地点から約400mのところで降ろされたということです。

泣きながら帰宅した女子児童から話を聞いた父親が、警察に通報。警察では未成年者略取事件として逃げた男の行方を追っています。

また、城陽市教育委員会では市内の10小学校に集団下校を指示し、保護者にも学校を通じてメールを配信するなどして登下校中の見守りの協力などを求めたとのことです。

今年5月頃から、全国で子どもの誘拐を予告する不審なメールが各地の自治体宛に相次いで届く事案が連続発生していることもあり、不安な気持ちを抱える保護者も少なくありません。このような危険を回避するため、大人が見守りの目を強化するとともに、子どもに防犯意識を持ってもらうことも重要になってきます。

あやしい大人に声をかけられたら「いやです」

各地の自治体、幼稚園、保育園、小学校などで独自の体験型安全教育を行う清永奈穂さんの『「いやです、だめです、いきません」 親が教える 子どもを守る安全教育』(岩崎書店)では、いざというとき身を守る「安全基礎体力」の身に着け方として、親子での防犯トレーニングをすすめています。

たとえば「はっきり断る練習」。見知らぬあやしい大人から何か言われたとき、答えはみじかく。それ以上、言葉を交わしてはいけません。「●●はどこ? 一緒に行ってくれない?」と声をかけられたら、「あっちです」「大人にきいてください」。「かわいいね、写真を撮らせて」と言われたら、「いやです!」「だめです!」。「あそこにかわいい猫がいるよ、見てみない?」と言われたら「いきません!」など、様々なパターンで声をかけてくる怪しい大人をきっぱり断るシミュレーションを親子でやってみるのです。

また、いざというときは恐怖で声が出なくなります。大人でもそんな経験のある人はいるのではないでしょうか。小さいうちから「パパー、ワー・キャー、助けてー」など大声を出す練習を、何度でも続けることが推奨されています。かくれんぼのとき、「もういいかい」「まあだだよ」と大声を出すのも叫ぶ練習になりますし、かくれやすい場所はあぶない場所だということも学べます。

声が出ないときのために防犯ブザーを使う練習もしておいたほうがいいでしょう。防犯ブザーはランドセルやリュックサックなどに着けていることが多いですが、引っ張るヒモは子どもの腰の位置くらいにあると、腕をつかまれたり抱きつかれたときでも鳴らしやすいです。月に一度は音の大きさ、鳴らしやすい位置についているかなど確認をしてください。

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