小学校入学前後に起こる「中間反抗期」に男女差はある?特徴は?【心理カウンセラー解説】
第1次反抗期と第2次反抗期の間、就学前~小学校低学年ごろを中心に見られる「中間反抗期」(時期には諸説あり)という言葉をご存知ですか? イヤイヤ期や思春期の反抗とはまた違った言動が見られる時期ですが、手を焼く親御さんも少なくありません。今回は中間反抗期の中でも性別による差はあるのか、そして対策について解説します。
(文:うららか相談室 野瀬綾子/臨床心理士・公認心理師)
小学生の反抗期、男の子・女の子の違いは?
男の子・女の子のご兄弟姉妹を育てていらっしゃる親御さんが「上のお兄ちゃんの時は◯◯だったけど、妹の方はちょっと様子が違う?」と思うなど、性別によって違いがあるのかが気になる方もいらっしゃるかもしれませんね。
男の子の場合|邪魔されて反発、イライラして物に当たる
一般的に男の子は自分の好きなことに夢中になると他のことが見えなくなる傾向があります。本人が集中している時に「早くしなさい」「ゲームの時間を守りなさい」などと声を掛けると「邪魔してほしくない!」と反発されることに繋がります。
こうした場合はその場で言うよりも、落ち着いたタイミングで話をする方が効果的です。そこで本人も納得のできるルールの見直しや約束事を話し合いましょう。
(野瀬先生)
また、気持ちを言葉にすることが上手くできずにイライラして物に当たったり、理由も分からず反抗的になることもあります。
無理に理由を言わせようとしてもかえって反発されることも考えられるため、「何でそんなことするの!」ではなく「これはしないでね」「こうしてね」と根気強く伝えながら、本人が話せるタイミングを待つ方が良いかもしれません。
(野瀬先生)
女の子の場合|友人関係でストレスをため、八つ当たり・口答え
女の子は男の子よりも複雑な人間関係を作ることが多いため、友達からどう見られるかといった評価を気にしたり、グループ内での関係でストレスを抱えたりしやすいと言えます。こうしたストレスを発散するために家族に八つ当たりしたり、口答えしたりといった行動が目立つようになります。
一方的に言うよりも、しっかりと話を聞いて気持ちに共感しつつ、こちらの思いも理解してもらう方が上手くいきやすいかと思います。
(野瀬先生)
大切なのは本人の性格
男女の違いについてご説明しましたが、確かに性別によって傾向はあっても、あくまでも傾向と目安です。お子さんそれぞれが持っている性格に合わせた対応が何よりも大切ですので、ご参考程度にお考えいただき、お子さんに合った接し方を探してみてください。
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そのほか、中間反抗期の特徴や対応の方法、タイプ別対処法などについては、以下の記事の中で詳しく解説しています。
▶︎小学入学前後に来た「中間反抗期」の5つの特徴とは?効果ありの対処法とタイプ別関わりのコツ【心理カウンセラー解説】(文:うららか相談室 野瀬綾子/臨床心理士・公認心理師)
※本記事は上記の記事を一部抜粋したものです
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