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2022年10月06日 12:17 更新

「自分は職場で必要とされている」と思えない人の多くが、出社時にできていないこととは?【職場の居心地WEB調査】

プラス株式会社ファニチャーカンパニーはこのほど、従業員数100名以上のオフィスで働くデスクワーカー500名を対象に「職場メンバーとの信頼関係」をテーマとした「職場の居心地WEB調査」を実施しました。

『職場の居心地WEB調査』……今回のテーマは【「自分は職場で必要とされている」と思う?思わない?】

出社時に充分なコミュニケーションを取れていないと「職場で必要とされている」実感を持ちにくい

今回の調査では、顔を合わせたリアルでのコミュニケーションの量が、働く人の気持ちに与える影響を調べるため、「職場メンバーとの信頼関係」をテーマにアンケートを実施しています。

リモートワークでは「コミュニケーションが取れていない」と感じる人が半数以上

まず、「職場メンバーとのコミュニケーションが充分に取れていると思うか」を、「オフィス出社時」と「リモートワーク時」、それぞれについて聞きました。

コミュニケーションが「充分に取れていると思う」「どちらかというと取れていると思う」の合計は、オフィス出社時では78.8%。対してリモートワーク時は48.6%に留まりました。

結果から、リモートワーク環境では「コミュニケーションが取れていない」と感じている人が半数以上いることがわかりました。

一方、オフィスに出社してリアルで顔を合わせたときには「コミュニケーションが取れている」と回答した人が約8割。これからのオフィスには、これまで以上に「コミュニケーションの場」としての役割が求められてきそうです。

オフィス出社時のリアルなコミュニケーションの有無が、相互の信頼感にも影響?

次に、オフィス出社時のコミュニケーション量が働く人の気持ちに与える影響を調べるため、オフィス出社時にコミュニケーションが「充分に取れていると思う」「どちらかというと取れていると思う」と回答した人と、「どちらかというと取れていないと思う」「取れていないと思う」と回答した人に分け、アンケートを実施しました。

「あなたの職場には、困っているときに助け合える風土やチームワークがあると感じますか?」との質問には、オフィス出社時にコミュニケーションが「取れている」人のうち83.8%が、「自分の職場には困っているときに助け合える風土やチームワークがある」と回答。オフィス出社時にコミュニケーションが「取れていない」人では、42.5%に留まりました。

コミュニケーションが取れている人と取れていない人との間で、結果に大きな差が見られました。オフィス出社時のリアルなコミュニケーションの有無が、「自分が困ったとき、職場の仲間が助けてくれる」という信頼感にも影響を与えるようです。

オフィスでのコミュニケーション不足は、「信頼されている」実感の欠如を招く?

次に、さきほどと同様に、オフィス出社時にコミュニケーションが「取れている」人と「取れていない」人に分けてアンケートを実施しました。

「日々の中で、『自分は職場のメンバーから必要とされている』『信頼されている』と実感できることはありますか?」という問いに対して、オフィス出社時にコミュニケーションが「取れている」人のうち80.2%が、「自分は職場のメンバーから必要とされている、信頼されていると実感できることがある」と回答。オフィス出社時にコミュニケーションが「取れていない」人では、36.8%に留まりました。

コミュニケーションが「取れていない」と感じている人のうち、「職場のメンバーから必要とされていると実感できる」と回答したのは約37%。オフィスでのコミュニケーション不足を感じる人のうち約63%が、職場のメンバーから必要とされているという実感を持てていないようです。

職場メンバーから信頼されている実感の有無、それぞれの理由は?

「自分は職場のメンバーから必要とされている」「信頼されている」と実感することが「ある」または「ない」と回答した理由についても尋ねています。(フリーコメントより抜粋)

■「自分は必要とされている」と実感することが「ある」人からのコメント

・「迷ったとき、相談したいときなど、すぐにコミュニケーションをはかってくれるから」
・「上司が日頃から自分に仕事の進め方について自由に裁量部分を与えてくれるので、信頼されていると感じます」
・「上の人同士の会話が聞こえてきて、私みたいにやる気がある人が来て助かるねって言われたから、必要とされていると感じてます」
・「あなたが居るから頑張れる!という言葉を色んな方から言って頂ける」
・「チームリーダーがこまめに話しかけてくれて、『これどうしたらもっと効率良くなると想う?』とか『それいいね!めっちゃ面白い』とか、会話を盛り上げてくれるから」
・「上司にシステムやアルゴリズムについて質問される。役員にありがとうと言われる。先輩に○○さんのお陰で、と言ってもらえる」
・「ありがとうと言われるから」

■「自分は必要とされている」と実感することが「ない」人からのコメント

・「各メンバー同士でざっくばらんに話し合う機会が殆どないから」
・「テレワークでコミュニケーションがあまりない」
・「完全に別の仕事をしているためお互いの苦労や困っていることがわからない。親身になることができない。信頼されない」
・「自分のアクションに対してのリアクションがないのでチームからまたは職場から必要とされていないと感じます」
・「普段、雑談レベルのコミュニケーションを行うことがあまりない」
・「部署内の情報のみならず、チーム内の情報共有がなく、ただ批判や業務ミスの指摘ばかりの会話以外ない」
・「全くと言っていいほどコミュニケーションがなく、ちょっとした会話もないので、頼られてると感じる時がない」

まとめ

今回のアンケートの結果から、オフィス出社時のリアルなコミュニケーションの有無が、「この職場の人は、自分が困ったときに助けてくれる」という信頼感や、「自分は職場のメンバーから必要とされている」という自己評価に大きな影響を与えることがわかりました。

リモートワークも選べる時代だからこそ、オフィスに出社した際には従業員同士の「何気ないコミュニケーション」が生まれやすくなるような空間づくりがより大切になりそうです。

調査概要

方法:インターネット調査
回収日:2022年9月7日~8日
対象:従業員数100名以上のオフィスで働く、デスクワークを含む業務を行う会社員、公務員
サンプル数:500人

プラス『職場の居心地WEB調査』より引用

プラス株式会社ファニチャーカンパニー
https://kagu.plus.co.jp/

(マイナビ子育て編集部)

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