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2022年09月27日 16:19 更新

自己肯定感はどうして下がってしまう?幼少期の原因を探る

自己肯定感が低いと自分が苦しむだけでなく、周囲の人ともうまくいかず悪循環になることがあります。どんなことが原因で自己肯定感が下がりやすいのか、子供時代の背景から探ってみましょう。

自己肯定感が低くなるのはなぜ?

日本人の若年層は、諸外国に比べ自己肯定感が低いことがわかっています[*1]。自己肯定感は何が理由で低くなるのでしょうか。その背景の一つである子どもの頃の環境を解説します。

心理カウンセラーが解説「親子の心理学」シリーズの記事はこちら>>>

【1】親に認めてもらえない

子どもたちにとって、親は絶対的な存在です。親に認めてもらえないと、「自分はダメな子なんだ」と思ってしまいます。逆に、親にさえ認めてもらっていれば、外でなかなか評価されなくても自己肯定感を糧に踏ん張ることができます。

虐待とは言わないまでも、親からいつも「あなたは計算が遅い」「かわいくない」「運動ができない」など、マイナスの言葉をたくさん浴びせられていると、自己肯定感は低くなります

【2】両親の不仲や虐待

両親の仲が悪いと、家庭内の雰囲気が悪くなり、直接的でなくても子どもに影響します。「大好きなお母さんが大好きなお父さんの悪口を言う」「自分の好きな人を否定される」という不安が積み重なっていくのです。

また、虐待を受けた子は「自分には価値がない」という考えに陥りやすいものですが、虐待をしたのが最も信頼すべき存在である親であった場合はなおさらです。

このような環境で育つと、自分の存在そのものを否定されたような気持ちになり、自己肯定感が低くなる傾向にあります。

【3】謙遜文化

日本には謙遜する文化がありますよね。良い評価をもらったとき「いえいえ私なんて」と応じたり、妻や夫を人前で良く言われても「しょうもない妻/夫ですよ」なんて返したりする方も多いのでは?

子どもは、そんな何気ない言葉もしっかりと聞いています。こうした謙遜の文化が自己肯定感を下げている可能性もあると言われています。 子どもの前では、ナルシストになるくらい、自分や自分の家族に自信をもちましょう。
親の自己肯定感が低いと、その環境で育った子どももまた自己肯定感が低くなりがちです。

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そのほか、自己肯定感が低い子の言動の特徴や自己肯定感を高めるコツについては、以下の記事の中で詳しく解説しています。
▶︎臨床心理士監修|子どもの自己肯定感は低いとどうなる? 高める方法は?(文:mamaco/監修:臨床心理士/公認心理師 渡邉明子先生

※本記事は上記の記事を一部抜粋したものです
※画像はイメージです

心理カウンセラーが解説「親子の心理学」シリーズの記事はこちら>>>

※本記事は子育て中に役立つ情報の提供を目的としているものであり、診療行為ではありません。必要な場合はご自身の判断により適切な医療機関を受診し、主治医に相談、確認してください。本記事により生じたいかなる損害に関しても、当社は責任を負いかねます

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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