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2022年08月11日 20:29 更新

ランドセルはいつ買うべき? 完売を避けるには? お得に買うには?

年々早まっていると噂のランドセル購入時期。早く買わないと人気ランドセルは売り切れちゃうの?と心配になったり、でも、あまりに早く買うのもなんだか抵抗があったり……ママ・パパは悩んでしまいますよね。ランドセルの購入時期に関する情報をまとめました。「ランドセルをいつ買うのがベストか」を考えるためのヒントにしてください。

ランドセルはいつ買えばいいの?

ランドセルは毎年、各メーカー・ブランドから新モデルが発売されます。では、それらはいつから見たり、買ったりできるのでしょうか。

新モデルが発売になるのはいつ?

ここ数年、多くのメーカー・ブランドで新モデルが発売されるのは入学の前年の2〜3月頃です。

たとえば、2023年4月に入学する子どもたち向けのランドセルは、2022年2〜3月頃に発売されるものが多いです。なかには、1月からというメーカー・ブランドもチラホラ。人気のランドセルは、発売後すぐに完売してしまうケースもあります。

こんなにも早い時期に発売され、完売の可能性があるとわかると、ランドセル購入時期が早まっていることにも納得です。

ランドセルをみんなが買うのはいつ?

一般社団法人 日本鞄協会ランドセル工業会の調査[*1]によると、ここ数年、ランドセル購入者が多い時期は5〜8月です。とくに5月と8月に集中していることから、ゴールデンウィークや夏休みなどの連休を利用して、家族で買いに行っているのではないかと推測できます。この傾向は、2019年から変わっていません。

ただし、一番のピーク月については、2019年入学者の購入ピークは2018年8月だったのに対し、2022年入学者の購入ピークは2021年5月と変わっています。

購入時期の前倒しは着実に進んでいるようです。今後、より早まる可能性もありそうですね。

ランドセルが安くなるのはいつ?

ランドセルは、売れ残るとセールで値下げされます。セールが始まるのは早いところだと8月のピークが終わってすぐ、多くは年末〜3月ごろまでです。この時期、人気のランドセルはほとんど残っていませんが、その代わり、半額くらいに値下げされるものもあります。

人気やブランドにこだわりがない、購入金額をギリギリまで安くおさえたいという方には、セール時期を待ってからの購入がオススメです。なお、この時期は、育ち盛りの子ども本人が、入学時により近い体型で試着できるというメリットもあります。

実例!「工房系」「メーカー系」ブランド別ラン活スケジュール

ランドセルの発売時期が早まっていると一言でいっても、その早まり方は一律ではありません。メーカーやブランドによって発売時期も、その前後のスケジュールも違うのです。

とくに、天然皮革を中心に職人が少数生産している「工房系」のブランドと、人工皮革を中心に工業化されている「メーカー系」のブランドでは、商品がなくなるスピードが違います。それぞれの特徴とスケジュール例を見てみましょう。

「工房系」ランドセルとは?

「工房系」とは、「土屋鞄製造所」「池田屋」「鞄工房山本」など、主に職人による手作りで仕上げる、少量生産で希少価値の高いランドセルをウリにしているブランド群です。天然皮革の商品が多く、高級感があり、お友だちとかぶりにくいというよさがあります。

一方、ラン活スケジュールの観点からいえば、購入するのが大変というデメリットも。発売時期が早く、完売するのも早いため、工房系ランドセルを狙っているご家庭は、早めに動き出した方がよいでしょう。

工房系人気ブランド「土屋鞄製造所」:2023年入学者向けスケジュール

土屋鞄のランドセルは、2023年入学者向けモデルのカタログ請求を2021年10月から、注文予約を2022年3月から受付開始。商品の売り切れ時期は毎年異なるようですが、2023年入学者向けモデルは2022年8月現在で過半数が「受付終了」となっています。

公式ホームページ等で発表されているスケジュールは下記のとおりです。[*2]

2021年10月5日 カタログ請求受付開始
2022年2月2日 WEBサイトで全ラインナップ公開
2022年2月6日 Instagramライブ配信でラインナップお披露目会
2022年2月7日 店舗・出張店舗の来店予約開始
2022年2月中旬〜 Instagramライブ配信開始
2022年3月2日 店頭展示・注文予約受付開始、レンタルランドセル・オンライン相談サービス開始
2022年3月〜 出張店舗の開催

「メーカー系」とは

「メーカー系」とは、「セイバン」「フィットちゃん」「ふわりぃ」など大手ランドセルメーカーのブランドのことをいいます。最大の特徴は、大量生産していること。直営店のほか、百貨店や量販店にも置いてあるので、購入しやすいのがうれしいところです。

一部の人気モデルを除けば、一年中商品が購入できます。じっくり比較して選びたい、焦って購入したくないというご家庭向き。ただし、手に入りやすいぶん、お友だちとかぶりやすいので覚悟しておきましょう。

メーカー系の人気ブランド「セイバン」:2023年入学者向けスケジュール

セイバン天使のはねランドセルは、2023年入学者向けモデルのカタログ請求を2021年11月から、注文予約を2022年3月から受付開始。年間を通じて安定した生産体制が整えられ、全商品が売り切れることはないそう。ただし、人気商品は即品切れになる可能性もあるのでご注意を。

公式ホームページ等で発表されているスケジュールは下記のとおりです[*3]。

2021年11月〜 カタログ請求受付開始、試着アプリリリース
2022年1月〜 「セイバンのラン活教室」開催、鞄工房山本と合同展示会来場予約開始
2022年2月1日 ラインナップ紹介
2022年2月3日 直営店来店予約開始
2022年2月5・6日 各直営店「新作ご案内会」
2022年2月上旬〜 鞄工房山本と合同展示会開始
2022年2月17日 ランドセル販売開始
2022年2月中・下旬〜 カタログお届け開始

いつからランドセル購入を検討し始めればいい? ラン活スケジュールのリアル

実際、一般的なラン活スケジュールとはどれくらいなのでしょう。ランドセルを実際に買うのは5月や8月でも、ランドセル購入を検討し始める時期はさらに早いようです。

一般社団法人 日本鞄協会ランドセル工業会の調査[*1]によれば、最も多いのは2021年4月に検討を始めたという人で、15.3%。しかし、それより早く、2021年3月までに始めたという人も32.1%いました。2020年12月からラン活をスタートしたという人も12.0%存在します。

逆に言えば、まだ半数は2022年5月以降に購入検討を始めたのだと見ることもできます。

ただ、例年と比べ、4月より前から始めた人が増加、6月を過ぎてから始めた人が減少傾向にあります。また、同年7月には、ランドセル購入者も過半数に到達。夏休み前に半数はラン活に決着をつけているというのが実態のようです。

入学前年の春までに検討を開始し、夏までに購入するのが最近の王道のラン活スケジュールの模様。人気モデルや少数生産の工房系ランドセルを視野に入れるなら、年末年始から検討を開始する必要がありそうです。

参考記事>「ラン活」とは? いつ・何をすればいいの? ランドセル選びをゼロから解説

失敗から学ぶランドセル選びのポイント

ランドセルを早くに買うことで心配なのが、「失敗」です。焦って検討・購入しようとすると、つい判断を誤ってしまうことも。そこで、実際のランドセル購入者の声から、さまざまな「失敗例」を集めました。あらかじめ知っておくことで、同じような失敗を未然に防ぎましょう。

時期の失敗「本命が完売!」

世間のラン活スケジュールが早まるさなか。なんらかの理由で出遅れた方の、「もっと早くすればよかった」という後悔の声は多数あります。

まず、小学校受験組のなかから、志望校不合格(志望校はランドセル不要)がわかってからランドセルを購入したご家庭。
「残り物のランドセルを買いに行く、選択肢少ない。欲しかった色は入学式に間に合わない。精神的ダメージ受けているところに、さらに追い討ち」

次に、ラン活早期化での失敗例。
お盆前には人気カラーは売り切れ続出。ママ友は出遅れて、『本命が完売していた』と落ち込んでいました」

最適な購入のタイミングは、受験など各家庭事情や時代の流れによって変わるもの。情報にアンテナを張りつつ、自分たちにとっての最適なタイミングを見極めましょう

重さの失敗「重くて泣きながら通学」

試着のときはそうでもないのに、実際使ってみると重さがこたえるランドセル。「重い!」という声、やはり多いです。

まず、重いといえば、牛革素材。丈夫で高級感がありますが、重さに耐えられない子もいます。
「知り合いの子が張り切って牛革のものを買ったけど、学校が遠くてランドセル重くて、1年のころは泣きながら通学していたな」

続いても、同様の失敗談。低学年の子どもには負担が大きいのかもしれませんね。
「1人目で高いブランドもん買ったら肩痛すぎて背負えないって泣かれた。とにかく背負いやすさと軽さ」

ただ、ランドセル本体の重さだけでなく、フィット感などによる体感重量も大切といわれています。ランドセル選びの際は、ぜひ試着してみて。

参考記事>ランドセルの「重さ」が気になる! 小学生に適した重さは何グラム?

素材の失敗「天然皮革に傷」「人工皮革は安っぽい」

ランドセルの素材は、基本的に天然皮革か人工皮革。それぞれにメリット・デメリットがあるので、選択するのが難しいですよね。

まず、天然皮革を選んだ方からの失敗談。
「1人目でこだわって工房系のコードバンランドセルにしましたが、重いし息子がとがったものでつけた傷でギッタギタです。高級な革とは!!意味ねーです」

続いて、クラリーノなどの人工皮革を選んだ方からの失敗談。
「息子のランドセルを単体で見た時は問題なかったのですが、入学式で周囲のお子さんと比べてしまうと、やっぱり安物だと分かりました。『もう少し頑張ってあげれば良かったな~』とちょっぴり後悔しています」

口コミを参考に、子どものタイプや、周りのお友だちを見て決めるのもありかもしれませんね。

参考記事>クラリーノのランドセルを徹底解説! 特徴とデメリット・おすすめランドセルも

デザインの失敗「好きなのを選ばせたら……」

ランドセル選びでとくに重視されるのが、色やデザイン。一生懸命考えて買っても、あとから後悔することは少なくないようです。

たとえば、上の子が個性的でオシャレな半かぶせのランドセルを選んだご家庭。
次の娘には半かぶせはやめるつもりです。理由は、①学年に半かぶせがほとんどいない ②安全カバーが付けられない。付けてもペラペラするか、開け閉めしにくくなってしまう。レインカバーも同じく。 ③数年前に流行ったデザインのようで型落ち品と思われる」

一方、デザインを重視したことによる、こんな後悔も……。
違う色を選ぶよう誘導したのを今でも後悔している。好きなのを選ばせりゃ良かった。どうせランドセルカバーかけるんだから、マジで何色でもいいんじゃ」

2つ目の口コミのように、ランドセルカバーをかけることで失敗をなかったことにすることも可! であれば、子どもの意見に寄り添ってあげてもいいかもしれませんね。

参考記事>【2023年入学向け最新版】ランドセルの人気色とトレンドは? 選び方のポイントも

色の失敗「好きな色ブーム終了」

色も、ランドセル選びで重視される要素の1つです。いろいろな選択肢があるからこそ失敗も多くなります。

とりわけ多いのが、子ども本人の好みの変化。たとえば、こんなパターンがあります。
「ランドセルの色選びに大失敗(涙)。娘が『どうしてもピンクがいい』というので少し落ち着いたピンクを選びましたが、2年生になった時点で娘のなかのピンクブームが終了。『子どもっぽくて恥ずかしい』『みんなみたいに大人っぽいのが欲しい』と言い出しました」

また、気に入っている色でも、実際に使ってみてデメリットに気づくことも……。
「上の子はキラキラした水色なので、いきなり同級生男子から傷をつけられたときは目立ってしまいました。カバーを付けておけば良かったなぁと思いました」

とはいえ、こちらもデザインと同様、ランドセルカバーでなんとでもなります。6年後の子どもの好みなんて誰にもわからない以上、購入時点での子どもの好みを尊重してあげるのもいいのではないでしょうか

大きさの失敗「荷物が入らない」

そんなに大差ないように見える、ランドセルのサイズ。それでも、少しの違いによる失敗談はあるようです。

全体的に、とにかく収納力が足りない! という声が多数。
「高学年になったら教科書が入り切らなくなった。軽さを一番重視していたが、収納力もきちんと考えるべきだった

なかには、かなり早期に不安を感じ始めたご家庭も……。
「ファイルや教材が大きいため、入らない場合は別途鞄を使わなければいけない。まだ2教科しか入れていないのにすでにパンパンなので、教科が増えて対応できるかやや不安

小学生の荷物はとにかく多い! サイズに関しては、なるべく大きいもの、収納力のあるものを。一般的には、「A4フラットサイズ」が主流です。

耐久性・頑丈さの失敗「乱暴に扱うと予想したにもかかわらず……」

6年間使うランドセル。頑丈であることは必須条件です。それでも、途中で壊れたり、型崩れを起こしたりしている例は多数あります。

まず、売り場で一番軽いランドセルを選んで購入したご家庭の反省の声。
4年目で肩ベルトがちぎれました。そして型崩れも始まりました」

次に、慎重に選んだにもかかわらず、想定外に型崩れした例。
「男の子なので乱暴に扱うであろうと予想し、傷のつきにくい丈夫な革素材を選びましたが、4年生の頃ぐらいから正面のかぶせの部分の革がポコポコとなってしまっています。たぶん、息子が雨が降っていても傘を差さないことが原因だと思っています」

頑丈さを重視して選んでも、ランドセルを外部からの衝撃や、水などから守りきるのは難しいのかもしれません。何かあったとき、修理できることを確認しておきましょう。

背負いやすさの失敗「長時間背負うと痛い!」

構造が身体に合っていなかったり、身体が成長するうちに合わなくなったりと、背負いにくさに悩む声も上がっています。

まず、子どもの身体が大きくなり、きつくなってしまった例。
「高学年になるとフィットしなくなり、肩ひもをさらに穴を開けて使っているので、調整できるところがもう少し長かったらいいと思う」

次に、気に入って買ったのに、長時間使用して初めて背負いにくさに気づいた例。
「デザイン、保証は最高です。ただ、立ち上がりベルトでないせいか、肩ベルトは後ろに引っ張られる感じがして、長時間背負うと背中の一部が痛くなります」

いずれも、使ってから気づいたパターンですが、原因は機能性にあります。肩ベルトの調整範囲や、立ち上がり背カンの有無など、購入時に確認しておくとよいでしょう。

参考記事>軽いランドセルは買わない方がいい!? 子どものためのランドセル選びのポイント

6年間の修理保証の失敗「保証の対象外と断られた……」

多くのランドセルには、6年間の修理保証がついています。でも、保証内容はみんな同じではありません。下記のような失敗談もあるのです。

まず、壊れたところが保証対象外だった例。
「購入の決め手となったティアラの刺繍がほつれてきてしまいました。夏休みを利用してメーカーに修理依頼を試みたものの、『刺繍糸のほつれは保証対象外』と断られました

続いて、ランドセルを下の子に引き継いだパターン。
6年間の保証が切れているので、交換できないと言われました。有償で構わないので取り替えてほしいと申し出ましたが、保証が切れているので対応しない、とのこと」

保証の「対象」と「期間」には要注意です。「修理保証」という言葉に安心せず、事前にきちんと詳細を確認しましょう。また、型落ち品、アウトレット品は、有名メーカーでも修理保証がついていないこともあるので、気を付けて。

値段の失敗「高い時期に買っちゃった!」

最後に、ランドセル購入の大事なキーとなる、値段。同じ商品でも、買う場所や時期によって変わることがあるので、要注意です。

たとえば、商品によっては、「早く買ったほうが安い」ものと、「遅く買ったほうが安い」ものがあります。
『早割』や『先行購入特典』を知っていたら、もっと早く買っていたのに……と悔しい思いをした一方で、秋ごろには『型落ちランドセル』が30%オフで販売されていました」

よりお得に買いたいというご家庭もある一方で、こんな失敗談も……。
「いろいろ選べばよかった。安さを追求してしまった

値段だけでなく、質も大事なのは大前提。ですが、同じ商品であれば、少しでも安く買いたいですよね。やはり、「いつ買うか」は重要です!

参考記事>ランドセルの相場はどれくらい? 価格帯別おすすめ23選

まとめ

よいランドセルを選びたい。でも、少しでもお得に買いたい。そして、失敗したくない。そんな親たちにとって、ランドセル購入時期の見極めって大変ですよね。

筆者が多くの先輩ママたちの口コミを読んで思ったのは、どんな失敗があっても、子ども本人が納得してくれればいいな、ということ。なので、子どもがランドセルに興味をもち、楽しく選べる時期に買いに行きたいなと思います。みなさんは、いつごろ買いに行くか決まりましたか?

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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