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2023年01月18日 09:53 更新

1歳半のご飯の量はどのくらい?幼児食のポイントと注意点を解説【管理栄養士監修】

1歳半を迎えると、そろそろ離乳食から幼児食への移行を考えるかと思います。ご飯などの量はどうすればよいのでしょうか? ご飯とおかずのバランスも悩みますよね。考え方のポイントを押さえれば楽ですよ。幼児食に移行する1歳半ごろの食事作りで、どのようなことを意識すればいいのか、まとめました。

1歳半になったら食事はどうすればいい?

1歳半 ごはん

1歳半を目安に離乳食から幼児食へそろそろ移行かなと思っている方も多いと思います。食事量などはどう考えればよいのでしょうか?

1歳半の食事量の考え方

離乳食では離乳期ごとに量の目安が示されていますが、これは、栄養摂取が母乳やミルクだけにならないよう、母乳やミルクとのバランスの関係をとりやすくするためのものです。

離乳食と幼児食の移行期にあたる1歳半ごろは、母乳やミルクを飲んでいるかもお子さんによって異なるため、食べる量も個人差が大きいものです。また、体格や運動量によっても変わるため、一概に1歳半の食事量を決めることはできません。

母乳やミルクを飲まなくなってからの食事量の具体的な目安はないため、適切な量かどうかは成長曲線(※)に沿って大きくなっているか、元気かどうかなどで判断しましょう。

※乳児および幼児の成長曲線(身体発育曲線)のグラフは母子手帳に載っているので活用するとよい

主食・主菜・副菜のバランスの考え方

グラムで細かく考えると全体が見えにくくなり、かえってわかりにくいものです。主食、主菜、副菜の量についても細かく考えるのではなく、だいたいのバランスを意識するくらいがよいでしょう。

授乳・離乳の支援ガイドで1~1歳半の目安量を見ると、ご飯80g、肉20g、野菜50g[*1]となっています。これを参考に考えると、だいたいご飯(主食)とおかず(主菜+副菜)が1:1くらいとなります。加えて、主菜と副菜は1:2くらいとすると栄養バランスが整いやすいでしょう。この2つを覚えておくと楽に考えられますよ。

主食とおかずのバランス

おやつは1日2回

子どものおやつは1日3回の食事では足りない栄養素を補う意味があります。2歳までは午前・午後の2回にするとよいでしょう。「おやつ=お菓子」とイメージしがちですが、おやつは軽い食事として考え、1日必要な栄養素を補えるメニューにします。

エネルギー源となる炭水化物が主体のおにぎりやパン、ビタミン豊富な果物、カルシウム豊富な牛乳やチーズなどがよいでしょう。食事に影響しないように時間帯と量を考えて与えてくださいね。

ミルクはどうする?

1歳を過ぎると形のある食物を噛みつぶすことができるようになり、食べられる食品の幅がより広がります。また、食べること自体にも慣れてくる時期でしょう。そうすると、一度に食べられるごはんの量も増えるので、必要なエネルギーや栄養のほとんどを食事から摂れるようになります[*1]。そのため、次第に母乳やミルクの量は少なくなっていくかと思いますが、様子をみながら焦らず進めていけば大丈夫です。

Lazy dummy

1歳半は幼児食への移行を考えるころではありますが、あくまでも個人差が大きいため、1歳半という時期にこだわらず、離乳食の進み具合や歯の生え方、咀嚼の仕方など赤ちゃんの食べる様子から判断し、食事内容を考えていきましょう。

1歳半の食事のポイント

1歳半ごろは「自分で食べたい」という意思を子どもが示しだす時期でもあります。1歳半の食事のポイントとしては、どんなことがあるでしょうか。幼児食でも子どもの食べる様子を見ながら食事づくりをしていきましょう。

1.大きさ・硬さ

乳歯の生え具合に応じた食材の形状にします。大人の指や爪でつぶせるくらいの硬さであれば、のどに詰まらない程度の大きな楕円形や長方形に切ってもいいでしょう。肉は繊維を断つように切ったり細かく刻んだり、ひき肉をよくこねるなどといった配慮がまだまだ必要です。

日頃から子どもの食べる様子をしっかりと観察し、子どもの成長に合った食事作りをしていきましょう。

2.味付け

幼児食になったからといって大人と同じ味付けのものが急に食べられるかというとそうではありません。まだまだ素材の味を生かした薄味が基本です。

消化機能が発達しきっていないため、塩分の摂りすぎは胃や腎臓にも大きな負担がかかります。大人の食事と同じものをあげる場合には、硬さの他にも、味が濃すぎていないかを確認しましょう。だいたい大人の味の半分程度と覚えておくとよいですよ。

特に塩分が多くなりやすい汁物は、お湯や水で2倍程度に薄めることをおすすめします。たとえば、外食で麺類を子どもと一緒に食べたいときは、子どもには麵だけにして汁はあげないようにすると、塩分の摂取を抑えながら取り分けることができます。煮物などもなるべく煮汁が入らないように取り分けるといいでしょう。

Lazy dummy

味付けを完了する前に子ども用だけ先に取り出して、濃さを調整できるように工夫すると、食事作りの負担も減らせますよ。

3.手づかみ食べ・食具

おにぎり 1歳の子ども

離乳食の後期や完了期で手づかみ食べをするようになるお子さんも多いでしょう。手づかみ食べをすることで食べ物の感触、温度、硬さや、一口量を学んでいきます。

お子さんによっては1歳半ごろになると、少しずつスプーンやフォークなどの食具にも興味をもち、自分で持つという意欲がでてくるかもしれません。「自分でなんでも食べたい」という時期なので、手を使ったり、食具を使ったりと上手に食べられないことも多いですが、食事の様子を見守ってあげましょう。

なお、1歳半になったら手づかみ食べは卒業して食具だけで食べさせないといけないということはありません。手づかみ食べできちんと口に運んで食べているなら、それも立派な発達の段階です。お子さんが食具に興味を持ち始めたら自然と使わせてあげましょう。

1歳半に食べさせてはいけないものは?

幼児食 とりわけ

いろいろなものが食べられるようになりますが、1歳半の子どもに与えるには注意したい食べ物もあります。

アルコールを含むもの

食べ物によっては大人と同じものを食べられるようになりますが、アルコールを含むものを食べさせないように注意しましょう。みりんなど、アルコールを含む調味料については、しっかり加熱してアルコールを飛ばせば問題ありません。

しょうゆもアルコールを含みますが、しょうゆはそのまま使ってもよいでしょう。みりんと比べてアルコール濃度がわずかなことに加え、使う量も少ないためです。なお、しょうゆはアルコールよりも塩分の方が心配なので、くれぐれも「少しつける」程度を意識してくださいね。

塩分や糖分が多いもの

塩分や糖分などをたくさん使った味が濃いものは、食べ過ぎないように量に気を付けるといいでしょう。味が濃いものをおいしいと感じると、それがくせになってしまう可能性もあるので、できるかぎり頻度や量を控えるといいですね。また、脂肪分が多いものの摂り過ぎは肥満の要因になることもあるので、同じく注意しましょう。

誤嚥しやすいもの

1歳半は奥歯など乳歯が生えそろっていない時期のため、食材によっては硬さにもまだまだ注意が必要です。繊維質な食材は噛み切ることが難しいので、繊維を断つように切るなどの工夫をしましょう。また、誤嚥や窒息のリスクがあり、特に注意が必要な食品を次に挙げます。

●ミニトマトのような、丸くてつるつるしたもの
ミニトマトやぶどうを丸ごと食べさせると、気道を塞ぎ窒息するリスクがあります。与えるときには、4等分する、調理して柔らかくするなどし、子どもにもよく噛んで食べるように言いましょう[*2]。皮が口の中に残って食べにくそうであれば、皮も取り除いてあげます。

●硬い豆やナッツ類
硬い豆やナッツは窒息や肺炎を引き起こす可能性があることから、5歳以下の子どもには与えないようにとされています[*3]。奥歯が生えそろわず、かみ砕く力や飲み込む力が十分ではない子どもは特に注意が必要です。1歳半だと奥歯が生えそろっていない場合が多いので気を付けましょう。

●飴やラムネのような丸くて硬いもの
これらはあげないようにしましょう。特にお菓子類で噛めないものはあげる必要がありません[*4]。

●餅や白玉団子のようなもちもちとしたもの
弾力が強い食べ物は噛み切れないので、与えないようにしましょう[*4]。

食べないときの対処法

子ども 食卓

1歳半ごろになると「いや」「きらい」をはっきりと意思表示するようになります。これは食事の場面でも多く見られることで、ご飯を食べてくれないと親としては心配になりますよね。どのように対処するのがよいのでしょうか。

食べない原因

子どもが食事を食べてくれない原因はさまざまなものが考えられます。たとえば、単にお腹が空いていない、食べる気分ではない、嫌いなものがお皿にある、自分でごはんを食べたいのにうまくいかない、などです。

また、子どもと大人が別々に食べているようなら、家族で食事の時間を過ごせるようにするとよいかもしれません。子どもは大人の食べる様子を見て食べ方を学びます。大人も楽しく子どもと一緒に食べられるといいですね。

対処のポイント

子どもがごはんを食べてくれないときにどうすればよいか、ポイントをお伝えします。

1.おやつを見直す
食事のときにお腹が空かないときは、おやつを食べすぎていないか、おやつと食事の間隔はあいているかをまず確認してみましょう。

2.1日のリズムを作る
ご飯の時間に食欲がわいたり、ご飯に集中できるようになるには、決まった時間に起床・就寝し、決まった時間にご飯を食べる習慣を身につけることも大切です。1歳半であれば、1日のリズムをそろそろ作ってあげましょう。

3.活動量を増やす
日中の活動量がどうかも食欲に関係します。野外で身体を動かし活発に遊ぶとお腹もしっかり空くため、ご飯も食べられるようになるでしょう。

4.1週間単位で考える
1歳半だと食べムラも目立ちます。たくさん食べる日があれば、全く食べてくれない日もあるものです。1日単位で食事量を見るのではなく、1週間単位でどの程度食べたかをおおまかに把握するとよいでしょう。

5.無理強いしない
自分の意思が強くなることから、食にも好みが出てきます。食べ慣れていないものは警戒して、「嫌い」と思い込んでしまうこともあります。無理強いせず、「いつかは食べてくれるだろう」といった、おおらかな気持ちで構えることも大切です。ある日突然食べてくれた、調理法を変えたら食べた、ということはよくあることです。いろいろな方法を試してみましょう。

6.子どもに合う食具を試す
うまく自分で食べることができないことで、食事が嫌になり投げ出してしまうこともあります。いろいろな食具を試して、子どもに合ってものを探してあげましょう。

まとめ

1歳半の子どもの食べる量には個人差があったり、日々ばらつきがあったりとたくさんの悩みがあると思いますが、食事量が不安になったときには成長曲線を確認しましょう。順調に成長していれば、子どもに適した食事量といえます。また、この時期の子どもはいろいろな食べ物に自分から触れることで、食材の味や食具の使い方を学んでいきます。子どもの食べる様子を観察し、子どもに合った食事作りができると良いですね。

(文:茅野陽先生/監修:川口由美子 先生)

※画像はイメージです

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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