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2022年12月21日 18:01 更新

賞味期限と消費期限の違い|どんな食品に表示されるのか、期限切れの食品は食べられるのかなど詳しく解説

お店で販売されている食品には、一部を除き、賞味期限と消費期限の表示が義務付けられています。言葉が似ているため、この2つにどのような違いがあるのか、気になる方は多いのではないでしょうか。この記事では、賞味期限と消費期限の違いについてわかりやすく解説します。普段のお買い物の参考にしてくださいね。

■こんな方に読んでほしい!
・賞味期限と消費期限の違いを知りたい
・期限表示は誰が決める?決め方が気になる
・期限のない食品はどう判断すればいいのか知りたい
・期限切れの食品は食べてはいけない?判断基準が気になる

そもそも賞味期限と消費期限とは?

賞味期限とは

賞味期限とは、おいしく食べられる期限のことを指します。品質の劣化が比較的遅いものに表示され、この期限を過ぎてもすぐに傷んでしまうわけではありません。

賞味期限には、年/月/日が表示されているものと、年/月しか表示されていないものがあります。これは、製造から期限までの期間が3ヶ月以上の食品は年/月のみでの表示が認められているからです。(例「2022.08」など)

賞味期限が表示されている食品としては、主にスナック菓子やカップ麺、缶詰などがあります。比較的日持ちしやすいものに表示されているので、気になる方はチェックしてみてください。

消費期限とは

消費期限とは、その期限を過ぎたら食べない方がいいとされるものです。主に品質が急速に劣化しやすい食品に表示され、期限を過ぎると傷みやすいので注意しましょう。

消費期限の場合は基本的に年/月/日と表示されます。(例「2022.08.31」など)

たとえば、スーパーなどで買えるお弁当やお惣菜、調理パンやサンドイッチなど、日持ちしにくく傷みやすい食品を中心に表示が義務付けられています。

なお、賞味期限と消費期限は、どちらも開封する前の期限を表しています。どんな食品でも開封後は急速に劣化が進むため、期限に関わらず早めに食べきるようにしましょう。

賞味期限と消費期限は誰がどうやって決めている?

賞味期限と消費期限は、どちらも食品を製造・加工した企業・メーカー、輸入業者などが国のガイドラインに沿った検査を行い、期限を設定しています。

主に行われる検査内容は、対象となる食品を一定温度で保存し、一定期間が過ぎた後に細菌の数や食中毒菌の有無を調べる「微生物試験」、油脂の酸化や栄養成分などの損失を調べる「理化学試験」などがあります。

このようにさまざまな検査を行ったうえで、それぞれの期限を取り決めているのです。

なお、私たちが手にする食品には、実際に検査で決まった期限よりも短い期限が設定されており、より高い安全性を保てるよう配慮されています。

期限の記載がない食べ物は?どう判断する?

これまでご紹介したように、たくさんの食品に期限の表示が義務付けられています。しかし、スーパーなどで売られる食品すべてに期限が表示されているわけではありません。

たとえば、生鮮食品では野菜など期限の表示義務がないものがあります。また、品質の劣化がとても少ないことから、以下の加工食品は期限表示を省略できます。

1. でん粉
2. チューインガム
3. 冷菓
4. 砂糖
5. アイスクリーム類
6. 食塩およびうま味調味料
7. 酒類
8. 飲料水および清涼飲料水(ガラス瓶入りのもの(紙栓を付けたものを除く。)またはポリエチレン製容器入りのものに限る。)
9. 氷

期限が表示されていないと、いつまでに食べきればいいの?と迷うこともあるでしょう。そんなときは、ニオイや触感などを自分で確かめ、食べられるかどうかをしっかり確認すると安心です。

賞味期限や消費期限が過ぎた場合、いつまで食べられる?

期限表示があるものは期限内に食べきるのがベストです。しかし、うっかり期限が過ぎてしまった!なんてこともありませんか? 期限切れの食品は食べられるのでしょうか。それは、表示されているのが賞味期限か消費期限かによって異なります。

賞味期限|すぐに食べられなくなるわけではない

おいしく食べられる期限を表す賞味期限は、期限が過ぎてしまってもすぐに食べられなくなるわけではありません。

ニオイや形状の変化、風味の違いなどを自分でチェックして、問題がなければ食べられます。ただし、期限が過ぎても確実に食べられる!というわけではないので注意しましょう。

また、半年や1年以上など、あまりにも期限が過ぎてしまった食品については、食べないほうが安心です。

消費期限|期限を過ぎたら要注意

消費期限は品質が劣化しやすい食品に表示されるため、基本的に期限が過ぎたら廃棄することをおすすめします。

特に、色やニオイの変化、粘りが発生してべちゃべちゃとしているもの、カビなどが発生しているものは、傷んでいる可能性が高いため、食べないようにしましょう。

また、見た目や触感に変化がなくても、食品の内部で細菌などが繁殖している可能性もあります。消費期限が過ぎた食品は基本的に食べないのが無難です。

まとめ

①賞味期限と消費期限の違いは?
賞味期限:おいしく食べられる期限のこと
消費期限:期限内に食べきったほうがいい期限のこと
②期限は誰がどうやって決めている?
国が取りまとめたガイドラインに従い、企業などが検査を行って決めている
③期限の記載がない食材はどう判断すればいい?
ニオイ・触感・風味などを自分で確かめ、傷む前に食べきるようにする
④期限が過ぎた食品はいつまで食べられる?
期限を過ぎても食べられる可能性があるのは「賞味期限」。「消費期限」の場合は期限が過ぎると急速に品質劣化するため要注意

賞味期限と消費期限。ふたつの違いをしっかり押さえたうえで、正しい保存方法のもと、なるべく期限を守って食べきるようにしましょう。

(マイナビ子育て編集部)

※画像はイメージです

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