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2022年07月27日 20:03 更新

「ラン活」とは? いつ・何をすればいいの? ランドセル選びをゼロから解説

10年前にはあまり耳にすることがなかった「ラン活」という言葉。ここ数年で定着し、小学校入学を控えた子どもがいる親の一大行事になっています。最新の調査結果に2人の子どものラン活体験も踏まえながら、いつ、何をすればいいのか、またランドセル選びのポイントまで、「ラン活」についてゼロから詳しく解説します。

ラン活とは? 本当に必要なの?

「ラン活」という言葉は聞いたことあるけど、そもそも何をすることなの? しなくちゃいけないものなの? 上の子のときとは違う……。戸惑いや不安を感じる方のために、ラン活の背景を説明します。

ラン活とはランドセルを買うための活動のこと

「ラン活」とは、ランドセルを購入するまでの活動のこと。ランドセルを買うための情報を集めたり、実際に見に行ったり、予約を検討したり……といった活動を指しています。

ランドセルに関するニュースなどを見ると、どうやら5~6年前(2016~2017年頃)に一般化した言葉ではないかと推測されます。

筆者の実感でも、8年前(2014年頃)に長女のランドセル探しをしていた頃には少し聞く程度でしたが、4年前(2018年頃)の次女のランドセル探しの頃にはすでに「ラン活」という言葉は定着していました。

ラン活は早期化している! 話題になる背景

数年前までは、ランドセル購入を本格的に検討し始める時期は、子どもが年長になってからでした。しかし、今は年々、早期化が進んでいます。

2022年春入学のラン活についての調査では、子どもが年中(4~5歳)の12月から3月の間に情報収集をスタートさせる方が30%以上と、今や3人に1人は子どもが年中のうちにラン活を始めています。[*1]

ラン活が早くなっている背景には、このような事情があります。

・完全受注生産など生産数が少ないランドセルに一部人気が集中。発売後、即・完売することも。

カタログ配布時期の前倒しが進んでいる。年中の9月からカタログ請求できるメーカーも。

・大手メーカーでも人気モデルは早めに売り切れてしまう。


筆者の体験でも、8年前(2014年)は年長の夏に購入(予約)しましたが、4年前(2018年)は年長の春と3ヶ月早めました。周囲の動きも早くなっていたので、そこから前倒しがさらに進んだのだと実感しています。

ラン活は必要? ケース別アドバイス

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実際、そんなに早くラン活を始める必要があるの? と思う方もいらっしゃるかもしれません。

結論からいいますと、「ほしいランドセルが決まっている、こだわりのランドセルがほしい」という方は、早めにカタログを取り寄せるなど、年中からラン活した方がよいです。

逆に、希望のランドセルによっては、それほどラン活しなくてもいいケースも。ケース別にアドバイスを紹介します。

人気ランドセルを狙うなら年中からラン活必須

黒川鞄工房、土屋鞄、鞄工房山本など、いわゆる「工房系」といわれる、職人によるこだわりの本革ランドセルをつくりたい方はとくに、年中からのラン活が必須です。

黒川鞄工房の社長へのインタビューによると、2023年春入学向けのランドセルは「年中の9月からカタログ請求が始まって、3月末時点で、カタログ請求はすでに終了しています」とのこと。つまり、年長の4月になってからでは、カタログすら手に入らない状態ということです。

また、大手ランドセルメーカー・セイバンのサイトを見ると「2023年度入学者向けの天使のはねランドセルカタログはいつ頃届きますか?」という質問に対して「2022年2月下旬ごろ~お申込み順にお届け予定です」という回答がQ&Aとして掲載されています。大手メーカーであっても、人気のモデルやカラーの商品を手に入れたい方は、年中からのラン活がベターですね。

さらに、早く購入した人に向けて「早期割引」や「特典プレゼント」などのサービスを取り入れているメーカーも多いです。早いほうがおトクな場合もあることを考えると、早いスタートで損をすることはありません。

ほしい色があるなら年長の5月までに買えると安心

2022年春入学のラン活についての調査では、ランドセル購入の決定理由・第1位が「子どもの好きな色だった」と回答。全体の50%が、ランドセルの色、しかも子ども本人が希望している色を決め手としています。[*1]

たとえば、2022年の女の子の人気No.1カラーはピンクですが、くすみカラーのようなニュアンスピンク、さくら色のような淡いピンク、ローズ系やカーマインピンクといった濃いめのピンクなど、ピンクの中でもバリエーションは豊富。悩む時間も必要なことを、頭の片隅に置きたいものです。

「セイバン」や「フィットちゃん」のような大手メーカー・ブランドでも、人気カラーは年長の5月頃から売り切れが出始めます。逆にいえば、年長の5月までをめやすにランドセルを選ぶようにすれば、おおむね全色そろった状態から選ぶことができます

また、たとえば白やゴールドなど、一番人気でなくても、そもそも生産数が少ないというカラーもあります。どうしてもというこだわりがあるなら、やはり早めに予約できると安心ですね。

強いこだわりがなければ年長の夏休みを購入のめやすに

とくにこだわりがない、という方は、そこまで慌ててラン活しなくてもOK。必要なら祖父母も含めて家族で一緒に選べそうな、年長の夏休みを購入時期のめやすにしましょう。

早く売り切れるのはとくに人気のある一部商品だけなので、探し始めた時期に在庫があるメーカーや商品から選べばOK。夏休みに予約すれば、入学前にはじゅうぶん間に合う時期にランドセルが届きます。

安くお得に買いたいなら8月末~3月がねらいめ

年長の8月末以降になるとランドセルの値下げを始めるメーカーもありますので、価格をおさえたい場合はあえて遅い時期に買うという方法もあります。

安くなるランドセルとしては、前年以前のモデル(型落ち品)や、今年度の最新モデルでも店頭展示品や在庫処分品がメイン。店頭のみでアウトレットセールを行うメーカーと、公式サイトからオンラインで買えるメーカー、その両方で実施するところもあります。割引率は20~70%と幅広いですが、なかには最大80%オフというランドセルも!

2022年入学向けには、セイバン、フィットちゃん、三越伊勢丹といった人気店や、イトーヨーカドー、ニトリといった身近なお店もアウトレットセールを実施していました。2023年入学向けも期待大です。ぜひチェックしてみてくださいね。

【こだわり派VSスタンダード派】ラン活カレンダー

ひとくちにラン活といっても、求めるランドセルによって始める時期や何をするかは変わってきます。ここでは、工房系を中心に購入したい「こだわり派」と、メジャーなメーカーで購入したい「スタンダード派」に分けて、それぞれのラン活スケジュールなどをご紹介します。

こだわり派のラン活モデル

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ここでいう「こだわり派」とは、牛革やコードバン(※)など素材にこだわり、鞄工房で作られたランドセル(工房系ランドセル)の購入を目指す方たちのこと。

工房系のランドセルを買うのは全体のおよそ1割ほどと言われていますが、職人さん手づくりだったりと生産数が少ないため、早めのラン活スタートが成功のカギです。

※コードバンとは…馬のおしりの革の内側にある、厚さ2mmほどのコードバン層という繊維質を削り取ったもの。馬一頭につきランドセルのふた1〜2枚分しか取れない希少な革です。牛革より傷がつきにくく、高級感のあるなめらかなツヤが特徴です。

こだわり派に人気の工房系ランドセルブランドリスト

土屋鞄製造所:牛革をメインにコードバン、クラリーノなど10種を展開。新色(プレミアムカラー)から完売していきます。64,000~140,000円 
黒川鞄工房:ブランド名は「はばたく®ランドセル」。コードバンで7種、牛革で6種を展開。本革のランドセルを求める方に人気の工房です。68,000~298,000円 
鞄工房山本:コードバン、牛革、人工皮革で21種展開。女の子向けは花やリボンのモチーフが入ったものが人気。49,900~190,000円 
香久山鞄:「香久山モデル」と呼ばれる、コンパクトなキューブ型ランドセルが特徴。運営は鞄工房山本。79,900円 
池田屋:刺繍を入れずに価格を抑えたシンプルなデザインにこだわりが。コードバン1種、牛革6種、人工皮革4種を展開。51,000~98,000円 
羽倉ランドセル:特許取得の「鋲なしフラップ」が特徴で、美しさ、丈夫さに定評あり。2色のカラーが選べるオーダーランドセルも人気。52,800~110,000円 
萬勇鞄:すべてのランドセルにネーム刻印プレートがつく。刺繍、内布、ワンポイントなどでさりげなく個性を出している。55,000~101,200円 

カタログ請求・情報収集(年中8月ごろ~)

SNSや各社のホームページを見比べるなど、情報収集は年中の夏から始めると良いでしょう。9月から翌々年入学に向けたカタログ請求を受けつけるところが増えていて、黒川鞄工房のように半年でカタログ配布が終わってしまうところもあるので、紙のカタログが欲しい場合は早めに各サイトから申し込みを。

新作発売! 展示会に行ってみよう(年中1月ごろ~)

年中の冬、1月ころから展示会がスタートします。展示会場が足を運べる場所にある場合には、早めに実物を見て材質や重さ、内側のつくりなどをチェックして、実際に背負ってみるのがおすすめ。

最近は、「レンタルランドセル」としてランドセルを貸し出してくれる工房もあり、Zoomやチャットで相談にのってくれるところもあるので、展示会場が遠い場合は他の方法でランドセルを確かめることができます。

高品質&新作ランドセルは初日に購入を目指して!

希少価値が高い「コードバン」を使った天然皮革のランドセルは、そもそも生産数が非常に少ないため、即日完売することも。また、その年の新作モデルや人気色も早く売り切れてしまうことが多いので、予約受付の初日に購入するのが鉄則です。

人気工房のカタログは年中3月には配布終了、5月には受注終了も

2023年も注目度が高い黒川鞄工房の場合、カタログは年中の9月に配布開始して、半年後の年中・3月には配布が終了しています。そして4月に展示会を行い、5月にはランドセルの受注も終了していました。

土屋鞄製作所の製品一覧を見ても、7月時点では半数以上のランドセルが完売。こだわり派のランドセル選びは短期決戦が求められます。

スタンダード派のラン活モデル

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ここでいう「スダンダード派」とは、クラリーノなどの人工皮革を中心とした、大手で安心感のあるメーカーや量販店でのランドセル購入を検討している方のこと。テレビCMでよく見かけるのも、こちらのタイプです。

工房系ランドセルと比べて生産数が多いので、年長になる春休みくらいから活動をスタートさせるのがめやすです。

スタンダード派に人気のランドセルブランドリスト

セイバン:ブランド名は「天使のはね」。色やデザインが豊富で、その種類は100種以上! ぴたっと安定・ぴたっと密着して背負いやすい「Wぴたっと設計」が特徴です。4万円台〜9万円台まで。 
フィットちゃん:最大の特徴は、特許取得の「フィットちゃん背カン」。子どもの肩への圧力を軽減し、ランドセルが軽く感じられる設計になっています。4万円台〜10万円台 
ふわりぃ:軽くて耐久性があり、比較的手頃な価格で購入できます。オーダーメイドランドセルや、障がい児用モデルにも力を入れています。3万円台〜7万円台 
ララちゃん:たっぷり・すっきり収納できる収納力が魅力。全シリーズに「マジかるチェンジ背カン」を搭載し、独自の背負い心地を追求。5万円台〜7万円台。 
イオン:オリジナルブランドとして「かるすぽ」を展開。その他、他の大手ランドセルメーカーの商品も扱い、最大約230種類のラインナップを誇ります。全国のイオン店舗で手に取れる身近さも魅力。3万円台〜8万円台。 
三越伊勢丹:オリジナルランドセル「ロイスター」のほか、各ランドセルブランドやファッションブランドとのコラボランドセルを多数展開。3万円台〜10万円台。 

合同展示会、ランドセル専門店、量販店などに行ってみよう!(年長になる春休み)

年中のうちに情報収集しておいて、年長になる春休みには合同展示会やランドセル専門店、量販店などに行ってみましょう。このときは、気になるブランドの比較や下見というイメージでよいと思います。

ランドセルの合同展示会は、3月〜6月頃開催されることが多く、いくつものメーカーが参加するので比較しやすいです。ランドセル専門店は、ブランドをある程度絞っている方におすすめ。専門のアドバイザーがいて、相談に乗ってもらえます。

イオンやイトーヨーカドーやニトリなどの量販店、各デパートなどは全国に店舗があり、気軽に買い物のついでに寄ることができます。

もちろん、この段階でお気に入りが見つかれば予約や購入を決めてもいいですね。

試着して購入を目指そう(年長のゴールデンウィークごろ)

ランドセルは試着してみないと、実際の重さ、色味、収納力、背負い心地はわからないもの。いくつか候補をしぼったら、実際に試着して購入を目指しましょう。店舗や展示会に行けない方は、レンタルお試しサービスを実施しているメーカーも多いので、ぜひ利用の検討を。

2人の子どもにランドセルを購入した筆者の経験では、どちらのときも3ブランドに絞って専門店に行き、実際にランドセル専門店に行って背負ってみてから決めました。色やデザインを決めてからも、背あての形状が何パターンもあって驚いたものです。最終的に子どもが背負い心地よく感じたものを選びました。

買えなかった人は再チャレンジ(年長の夏休み)

スタンダード派向けのランドセルは、限定モデルやオーダーメイドではない限り、夏休みでも在庫があるところが多いです。春休みやゴールデンウィークに買えなくても、それほど焦ることはありません。

ちなみに、筆者のママ友のなかには、年長の冬休みに購入したという経験者も。入学前ギリギリの到着にはなったようですが、親子ともとくにこだわりがなかったので、在庫があるものの中からパパっと選んで決めたそうです。

ランドセルの購入候補はどう絞りこむ? 選び方のポイント

ランドセル購入の決め手となるものは何でしょうか?

2022年春入学のラン活についての調査では、「子どもの好きな色」で選んだというのがダントツ1位。デザイン、軽さ、丈夫さ、フィット感、価格などを理由に上げる方も多かったです[*1]。

それぞれ、選び方のポイントをあげていきます。

ブランドから選ぶ

ランドセルブランドは年々増え続け、選択肢もかなり多くなっています。

ランドセルブランドを大きく分けると、

・コードバンや牛革など本革にこだわるなら鞄専門店などの工房系
・軽さと丈夫さを兼ね備えた人工皮革製のランドセルが希望なら大手メーカー系

があります。ほかに、イオンなど量販店によるランドセルや、ファッションブランドやスポーツブランドとのコラボ系ランドセルも。

上の「【こだわり派VSスタンダード派】ラン活カレンダー」では、「こだわり派」「スタンダード派」に分けて代表的なブランドを紹介しているので、参考にしてみてくださいね。

色・デザインから選ぶ

ランドセルを選ぶポイントの1位になるのが、子どもの好きな色。2022年のデータでは、女の子に人気のカラーは紫、ピンク、赤、水色、茶色。男の子には黒が一番人気で、青(紺)、緑、茶色が続きます[*1]。それぞれ単色ではなく、縁の部分やステッチが違う色のバイカラーもありますので、ランドセル本体の色とあわせてチェックが必要です。

見た目のデザインの違いで目立つのが、ランドセルのふた(かぶせ)の部分。かぶせの長さが短い「半かぶせ」にするか、通常の長さのかぶせにするかは見た目が大きく違います。他にも、刺繍やステッチ、前ポケット、鋲やチャームのデザインが違っていたり、かぶせ裏や内張りなどがカラフルで柄入りのパターンもあります。一つひとつにこだわりたい方は、それぞれのパーツを選ぶオーダー制を検討する方法もあります。

参考記事>【2023年入学向け最新版】ランドセルの人気色とトレンドは? 選び方のポイントも

実際に背負ってみて選ぶ

ランドセルを実際に背負ってみてわかることは、重さ(軽さ)、背中へのフィット感、肩ベルトの形状。色やデザインはカタログでも選べますが、この3つを実感するためには、試着をおすすめします。

重さは材質によるものが大きく、コードバンや牛革など天然皮革は1,300g前後、クラリーノなどの人工皮革は1,000g前後と人工皮革のほうがやや軽いです。背中へのフィット感は背あてのクッションによるものが大きく、同じデザインでも背あての形状が選べるブランドもあります。

肩ベルトは、「立ち上がり」があるものとないものがあり、現在の主流は立ち上がりがあるもの。また、「背カン」と呼ばれる肩ベルトの根元が固定タイプと左右に開くタイプがあり、現在はほとんどが左右に開き、背負いやすくなっています。肩ベルトの幅や形状もブランドによって違うので、そのあたりも背負ってみるとよくわかります。

参考記事>軽いランドセルは買わない方がいい!? 子どものためのランドセル選びのポイント

素材から選ぶ

素材は大きく分けて2つ。天然皮革と人工皮革に分かれます。

天然皮革は、牛革がメジャーでしたが、最近工房系で人気が高まっているのが、コードバン。コードバンとは、馬のおしりの革の内側の繊維質を削り取ったもの。馬一頭につきランドセルのふた1〜2枚分しか取れない希少な革です。ランドセルの価格的には8万円以上と高価ですが、牛革より傷がつきにくく、高級感のあるなめらかなツヤが人気の秘密です。

人工皮革で代表的なものはクラレが1964年に開発した「クラリーノ」。軽くて水に強く、傷がつきにくいのが特徴で、ランドセルの圧倒的シェアを誇っています。最近は新しい素材も開発されており、羽倉ランドセルは帝人コードレが開発した「コードレ」、セイバンは素材メーカーのFILWELと共同開発した「アンジュエール」といったオリジナルの人工皮革をランドセルに使っています。

価格帯から選ぶ

6年間使うから、祖父母が援助してくれるから……といった理由で高価なものを選びがちなランドセル。全体の平均では56,425円ですが、65,000円以上のランドセルを購入した家庭が30%以上を占めます[*1]。

値段的には牛革やコードバンを使ったランドセルは10万円を超えるものもあり、天然皮革製は高額になっています。人工皮革を使ったランドセルのほうが価格は手頃で、企業努力により3万円台のランドセルを出しているブランドもあります。

また、秋口になると前年度の型落ち品を安く売りだすメーカーもあり、数に限りはありますが、最大80%の割引を実施するところも。特にこだわりがなく、価格を抑えたい場合はセール品をねらうのもひとつの手段です。

その他こだわりのポイントから選ぶ

その他のこだわりのポイントとしては、丈夫さ、サイズや機能、安全面(反射材など)、保証サポートなどが上がります。サイズや機能は、近頃はA4ファイルがそのまま入るA4フラットが主流で、その中で教科書以外のものがどのくらい入るか、が重視するポイントになります。

また、兄や姉がいる家庭では下の子も同じブランドのランドセルを選ぶ傾向があり、上の子のラン活体験を生かしてこだわるポイントを絞り込みやすいでしょう。

今すぐできるラン活はある?

これまで、ラン活のスケジュールなどを説明してきました。なかには、実際に動き出すのはまだ早そうだけど、ラン活が気になり始めたという方もいらっしゃるかもしれません。とりあえず、今すぐできるラン活って何でしょうか? 3つ紹介しますね。

情報収集 SNS活用

とにかく今はランドセルのブランドや種類が多いので、情報収集は欠かせません。目指すブランドがあれば、各社のサイトを見てみるだけで、かなりの情報が得られます。電子カタログが見られるブランドもありますし、紙のカタログを請求してもよいでしょう。漠然とラン活を始めたい方は、この記事のようなラン活のポイントをおさえた内容をチェックするだけでも違います。

全国的にどんなスケジュールでラン活が進んでいるのか、リアルにいま誰がどんなランドセルを買っているのかは、TwitterやInstagramなどのSNSでラン活仲間の情報を見てみるのもいいですね。各ブランドも公式サイトだけでなく、SNSで情報発信しているところが増えたので、そちらを確認してみるのも手です。

子どもと話してみよう

ラン活の失敗例としてありがちなのは、一生懸命選んだランドセルなのに、実は子どもはいまいち気に入ってなかったという例。6年間ランドセルを使うのは子ども本人なのですから、本人の納得はとても大切です。

大事なのは、子どもの希望を聞き、親の希望があるならそれを上手に伝えること。最初から子どもの希望ありきでラン活をスタートしてもいいですし、ある程度親が予算や機能を絞ってから希望を聞くのもありです。その子に合わせたやり方で話をしてみましょう。

誰が買うか決まってる?

意外と盲点なのが、誰がメインでお金を出すか。ラン活時期が早まっているのを知らなかった祖父母が、本当はプレゼントしたかったのに……と後でわかることがないように、さりげなく祖父母の意向を確かめておくといいでしょう。

2022入学のラン活の調査では、買ったのは子どもの「両親」という回答が41%に対し、「母方の祖父母」が27.9%、「父方の祖父母」が27.1%と、両方の祖父母を合わせると両親よりも多くなっています[*1]。

どちらの祖父母が買うのか、あるいは折半するのか……など、後からもめないように決めておくことが大切です。

まとめ

ラン活とは何か?にはじまり、スケジュールや実際に何をするか、選ぶポイント、人気のランドセルブランドなどをご紹介してきました。

とくに「こだわり派」と「スタンダード派」では内容が変わってきますので、まずは情報収集から、それぞれの家庭に合ったラン活をスタートさせてくださいね。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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