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2022年08月06日 10:48 更新

夏休みの自由研究にオススメ! 食べられる宝石「琥珀糖」を作ってみよう!『おうちで作れる実験スイーツレシピ』

お菓子作りは「化学」だった!? Instagramのフォロワーは4万人以上、sachi_homemadeさんの書籍『おうちで作れる実験スイーツレシピ お菓子+化学=おいしい&楽しい!』(翔泳社)から、まるで宝石のような和菓子「琥珀糖」のレシピを紹介。おいしく学べる実験スイーツレシピ、ぜひ親子でチャレンジしてみて。

自然な色素でカラフルな琥珀糖を作ってみよう!

宝石のような和菓子、琥珀糖を自然な色素で作ってみましょう。
バタフライピーを使って、色を変化させていきます。
甘酸っぱくておいしい、やみつきのお菓子です。

この実験スイーツレシピで学べること
pHによる色の変化
難易度
★★
かかる時間
30分(乾燥させる時間を除く)
保存期間
1週間

琥珀糖とは

砂糖と寒天を材料とした砂糖菓子の一種です。和菓子のひとつで、お茶の席に出されることもあります。外側を乾燥させ、砂糖を結晶化させることで、外側はしゃりっとした硬さがありながら、中はくにゅっとした柔らかさのある不思議な食感になります。キラキラと光を受ける様子が宝石のように美しいお菓子です。色を変えると、違う表情になります。

使う道具・材料

【使う道具】
カップなど
紙コップ
小鍋
ゴムベラ
スプーン
牛乳パックの型(バットなどでも)
クッキングシート
バット

【材料(牛乳パック型1台分)】
〈色液〉
バタフライピーティーバッグ… 1個(7g)
お湯①…約120g
お湯②…30g
砂糖…90g
クエン酸… 2g
〈寒天液〉
水…150g
砂糖…200g
寒天(粉末)… 4g

作り方

【下準備】
色液を作っておく。カップにお湯①とバタフライピーを入れ、濃いめのバタフライピー液を作る。

●色液A…紙コップAにお湯②と砂糖30gを入れて混ぜ、溶かす。
●色液B…紙コップBにバタフライピー液のうち20gと砂糖30gを入れて混ぜ、溶かす。
●色液C…紙コップCにバタフライピー液のうち20gと砂糖30gとクエン酸2gを混ぜ、溶かす。

1 下準備を参照して色液A B Cを作ったら、冷めないように湯せんしておく。

2 寒天液を作る。小鍋に水と寒天を加えて中火にかけ、プクプクとするくらい煮立たせ、しっかり煮溶かす。

3 砂糖を加えて混ぜながら煮詰める。糸を引くくらいになったらOK。

4 1の色液ABCに寒天液を80gずつ加えて混ぜる。デジタルスケールで測りながら入れる。

5 牛乳パック型にクッキングシートを敷き、色液Bを少し流し入れる。

6 色液AやCも自由に流し入れていく。色液BとCが合わさるとpHが変化して色も変わっていくので混ぜすぎないよう注意。

7 すべて流し入れたところ。バットなど浅めのトレーがあれば、それでも。色が混じりにくく作りやすい。

8 表面の泡をスプーンなどで取り除く。固まるまで置いておく。冷蔵庫に入れると早く固まる。

9 固まったら、シートごと牛乳パック型から外し、手で割っていく。

10 クッキングシートを敷いたバットに間隔を空けて並べ、1週間ほど置いて乾燥させる。

乾燥させるのに時間がかかりますが、だんだん砂糖が結晶化してくる様子を毎日観察してみましょう。

11 数日経つと表面に砂糖の結晶ができ始める。

12 数日経ったら、ひっくり返して下の面も乾燥させる。

13 1週間ほどして、表面全体が砂糖の結晶で覆われ糖衣がついたら完成。

季節や環境によって乾燥にかかる時間は異なるため、様子を見ながら乾燥させましょう。

(著・sachi_homemade、イラスト・米村知倫、撮影・安井真喜子『おうちで作れる実験スイーツレシピ お菓子+化学=おいしい&楽しい!』(翔泳社)より一部抜粋/マイナビ子育て編集部)

今回のレシピ動画

今回紹介したレシピ掲載!書籍『おうちで作れる実験スイーツレシピ』

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お菓子作りには「化学」が隠れています。
焼き色がついたり膨らんだり、
固まったりするのは
すべて化学的な原理が働いているから。

それぞれのお菓子に隠れている
原理を理解して作ると、
お菓子作りが「実験」になります。
色や形、質感の変化を「観察」して作ると
おいしいだけでなく、楽しさもアップ!

元理科・実験教室の先生である著者のわかりやすい解説で、理解もばっちり。
お菓子作りの基本を学びながら観察のコツや実験内容のまとめ方も身に付く、新感覚のレシピ本です。

〈この本で作るお菓子〉
PART1 自然のカラフルさ!食べ物の色
色が変わるサイダー/ラムネ/琥珀糖など
PART2 甘さだけじゃない!形と色を作る砂糖
フルーツあめ/オリジナルコーラ/クッキーなど
PART3 軽くて重い空気の使い方
メレンゲ/パウンドケーキ/マシュマロなど
PART4 熱い・冷たいおいしさ。温度を利用する
アイスクリーム/フルーツゼリー/プリンなど

sachi_homemade さんのプロフィール

熊本大学理学部物質化学科を首席で卒業。民間の教育機関で働き、子ども向けに理科・実験教室の講師を務める。
一児の母となった後、お菓子作りが化学と似ていることに気づき、お菓子作りにのめり込む。
ウェブサイトなどでコラム執筆やレシピ提供を行う。
2022年製菓専門学校卒業見込み。

Instagram:@sachi_homemade

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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