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2022年12月20日 07:10 更新

「カフェオレ」「カフェラテ」「カプチーノ」の違いって?「オレアート」がない理由

カフェオレは、たっぷりのミルクが入ったやさしい味わいのコーヒー飲料です。ブラックコーヒーは苦手でも、カフェオレなら飲めるという人もいるのではないでしょうか。同じくカフェラテも、ミルクが入ったコーヒーなのですが、カフェオレとどこが違うのでしょう? また、これらによく似た「カプチーノ」の違いとは?

生まれた国が違う

カフェオレもカフェラテも、コーヒーにミルクを加えた飲み物。呼び方が異なるのは、生まれた国が違うためです。

カフェオレは、フランス語。「café au lait」と書きます。「lait」は牛乳という意味です。カフェラテは、イタリア語。「caffè latte」と書きます。「latte」が牛乳の意味です。

コーヒーとミルクの種類が違う

カフェオレとカフェラテでは、使用するコーヒーとミルクの種類が違います。

カフェオレ

ドリップコーヒー&ホットミルク

カフェオレは、ドリップしたコーヒーと温めたミルクを混ぜて作ります。ドリップコーヒーとは、紙や布製のフィルターに挽いた豆を入れ、上からお湯を注いで成分を抽出したものです。厳密にはドリップコーヒーを使いますが、サイフォン式のコーヒーで作っても、もちろんかまいません。

ちなみに、温かいコーヒーと温かいミルクを同時にカップに注ぎ入れるのが、正式な作り方だそう。

カフェラテ

エスプレッソ&スチームミルク

イタリアで飲まれているコーヒーはエスプレッソが主流。エスプレッソは、挽いたコーヒー豆に、専用のエスプレッソマシンで圧力をかけて短時間で一気に抽出します。一般的なドリップコーヒーが、豆10gで150㏄ほど抽出できるのに対し、エスプレッソは豆8gで25㏄程度。エスプレッソマシンには、電動式タイプと直火式タイプがあります。

カフェラテを作る際、濃い味わいのエスプレッソに合わせるのは、蒸気で温めたスチームミルクです。エスプレッソマシンの蒸気を使って温めたスチームミルクには、ふんわりとした泡ができます。

カフェラテの上に乗っている泡は、スチームミルクを作るときにできる泡なのです。

味のタイプが違う

カフェオレとカフェラテは、味わいが異なります。理由は、使用するコーヒーの抽出方法の違いと、コーヒーとミルクの比率です。

カフェオレは、前述したようにドリップコーヒーを使用します。けして薄いわけではありませんが、エスプレッソに比べると苦味は少なめでまろやかな味わい。ミルクとは1対1の割合で作ります。

対してカフェラテは、苦味を感じる濃厚な味わいのエスプレッソを使い、ミルクとの割合は1対4と、多めのミルクで作ります。カフェオレよりもミルクは多めですが、カフェラテのほうが苦みのある味わいです。

カフェオレは、カフェオレボウルというお椀ほどの大きさでたっぷり飲むイメージ。カフェラテは、小ぶりのカップで少量を味わうイメージです。

カフェラテとカプチーノの違い

カフェオレとカフェラテによく似ていて、間違いやすい飲み物にカプチーノがあります。カプチーノも、実はコーヒーとミルクを混ぜた飲み物なのです。

カプチーノは、イタリアの飲み物でエスプレッソとスチームミルクを合わせるところまでは同じです。違うのは、スチームミルクと一緒に、泡立てたミルクであるフォームミルクを使うところ。フォームミルクもあわせて使うことで、カプチーノはカフェラテよりも泡の量(泡の層の厚さ)が1~2cmほどと多くなるのが一般的です。

カプチーノには、シナモンスティックが添えられていることも。これはアメリカ式の飲み方のようです。イタリアでは、ココアパウダーを追加して作るのが一般的だそうです。

カフェラテとカプチーノを同時にメニューに載せているお店で飲み比べてみてはいかがでしょう。

ラテアートがあってオレアートがない理由

カフェオレとカフェラテの違いに、「ラテアートはあるがオレアートはない」という点があげられます。「オレアート」、たしかに聞かない言葉ですね。

理由は、カフェオレにはアートを描くキャンバスがないから。

ラテアートは、カップの上に乗ったフォームミルクの上にココアをのせたり、泡をつついて下のドリンクの色を見せたりすることで絵を描くテクニックですから、泡のないカフェオレではそもそも描くことができません。

ラテに使われるエスプレッソの濃さとフォームドミルクの泡のきめ細かさがあるからこそ可能なアートなのです。

ラテアートには、ミルクを注ぐ過程で作るフリーポア、ピックを用いて絵を描くエッチングなどの技法があります。短時間で絵を仕上げるバリスタの手腕も問われますね。

まとめ

カフェオレとカフェラテにカプチーノも加え、違いをご説明しました。もうカフェで迷うことなく、好みのドリンクを注文できるのではないでしょうか。基本をおさえて、お店によって加えられたアレンジを楽しんでみましょう。

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