住まい 住まい
2023年01月13日 07:11 更新

低反発と高反発の違いとは? 自分にどちらが合うか決める方法は?

マットレスや枕で「低反発」と「高反発」の両タイプが売られていると、「自分にはどちらが合うのだろうか」と疑問に思ったことはありませんか? 実はどちらにもメリットがあればデメリットもあり、「こちらがいい!」とは断定できないのです。メリットやデメリットを踏まえて、自分好みのマットレスや枕を探すための方法を紹介します。

「低反発」と「高反発」の違いをわかりやすく説明

Photo by Adam Winger on Unsplash

マットレスや枕で、「低反発」や「高反発」という言葉をよく聞きます。この「低反発」や「高反発」とはどういった意味なのでしょうか。

「低反発」「高反発」とは何?

「低反発」と「高反発」の違いは単純です。

低反発……反発力が弱い
高反発……反発力が強い

つまり、手のひらをマットレスや枕に押し込んだとき、反発力が弱い「低反発」だと、手のひらの跡が残るくらいになるというわけです。逆に、反発力が強い「高反発」だと、押し戻す力が強いのが特徴です。

「反発力が弱い」「反発力が強い」とはどういう意味?

この「反発力が弱い」「反発力が強い」とはどういう意味なのでしょうか。

低反発……柔らかくて体が沈み込みやすい
高反発……力をかけても体が沈み込まない

身体をマットレスに預けたときに、反発する力が弱いか強いかで、柔らかく沈み込む感じなのか、押し戻される感覚なのかが違います。

低反発のメリット・デメリット

Photo by the blowup on Unsplash

一時期ブームになった「低反発」のマットレスや枕ですが、メリットもデメリットもあります。

低反発のメリットは、包み込まれるようなフィット感があります。

しかし、低反発のデメリットもあります。それは、柔らかいため低反発マットレスだと起き上がるのに力が必要だということ。反発しないので、身体が沈み込んでしまうのです。そのため、マットレスや枕を低反発にしたとき、寝返りを打ちにくい、頭を動かしにくいと感じることがあります。

ほかにも、

通気性が悪い
高反発よりも耐久性が低い

といったデメリットがあります。

高反発のメリット・デメリット

出典: https://www.photo-ac.com

「高反発」にもメリット、デメリットがあります。

高反発の魅力は、押し戻す強さ。そのため、寝たときに身体が沈まないので寝返りが打ちやすいというメリットがあります。また、体圧が分散し、身体の1箇所に負担がかからない、低反発に比べて通気性に優れているため夏でも蒸れにくいことも挙げられます。疲労回復のためにスポーツ選手に愛用者が多いのも特徴です。

一方で、高反発のデメリットは、通気性がよいため冬は寒いと感じる場合があること。そのほかに、値段が高い、スポーツ選手ではなく一般の人が使うには硬くて寝心地が悪いと感じる人もいるようです。

寝返りの重要さを考えるなら高反発

Photo by bruce mars on Unsplash

では、「低反発」と「高反発」でどちらが自分向きなのでしょうか? 寝返りが多い人にふさわしいのは高反発です。

眠りのよさに重要な「寝返り」

人間にとって睡眠時間を快適に保つのが「寝返り」です。

寝返りとは、無意識のうちに行われ、睡眠中に身体をほぐす役割があると考えられています。寝返りを打てない状態が続くと長時間同じ姿勢で寝ることになり、睡眠時間が長くても疲れが残ってしまうのです。

また、寝返りには布団や毛布にこもった空気を入れかえる効果もあり、睡眠に適した温度や湿度を自然と保つことができます。寝返りをしないと、布団中の湿度が高くなり蒸れた状態になってしまい、睡眠環境に影響を及ぼしてしまいます。

自分は低反発、高反発のどちら派?

出典: https://www.photo-ac.com

では、「低反発」と「高反発」のどちらが自分に合っているか確かめるには、どうしたらいいのでしょうか? 理想は、多くの商品を寝て試して決めることです。

たとえば高反発マットレスには「高ウレタン素材」「高反発網目繊維構造素材」が使用され、低反発マットレスは「低反発ウレタン素材」が使われています。この素材の配合比率は、メーカーやブランドによって違います。「低反発枕」と「高反発枕」の2つを比較する場合も、同様です。

ネット購入だと返品できないものもあるので、実際に店頭で試せない場合には、自分に合いそうなものか、使用感レビューや動画などを見てじっくり吟味してみましょう。

マットレスの寿命を「長くする」日々の工夫も取り入れて

低反発・高反発マットレスの寿命は、毎日の使い方次第で伸びる可能性があります。

マットレスの寿命は、およそ5年~10年。何年持つかは、質のよさ、扱い方にもよります。

このマットレス、少し気を遣うだけで「寿命を長くする」ことができます。

日干しや陰干しをして定期的に除湿する、一部だけを使いすぎていると感じたら裏表・前後にひっくり返してローテーションで使用する、マットレスと併用してベッドパッド・敷きパッドを使う、という3点を日ごろのお手入れとして取り入れてみましょう。大切なのは日々のメンテナンスです。

まとめ

低反発と高反発の違いをまとめると……

・「低反発」は柔らかくフィット感がある、「高反発」は身体が沈みこまない感触でアスリートが使う場合も
・低反発・高反発にはそれぞれメリット、デメリットがある
・メーカーによって製品が違うので、自分の好みに合わせて使い分けることが大切


低反発と高反発の違い、わかりましたか? 自分に合うマットレスや枕かどうかは、やはり試してみることが大切。寝心地のよい寝具を揃えることで、睡眠時間を充実させて安眠できるようになるかもしれません。お気に入りを探してみましょう。

(マイナビ子育て編集部)

PICK UP -PR-

関連記事 RELATED ARTICLE

新着記事 LATEST ARTICLE

PICK UP -PR-