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2022年06月03日 10:01 更新

日本の歴代最高気温を記録した5都市が結集! 元気に猛暑を切り抜けよう!「第9回アツいまちサミット2022」レポ

猛暑が予想されている今年の夏。かねてより暑いことで知られる地域の暑さ対策を参考にしてみませんか?日本の歴代最高気温を記録した5都市(浜松市・熊谷市・四万十市・多治見市・山形市)が5月28日(土)にオンラインで集結し、株式会社伊藤園共催で「第9回アツいまちサミット2022」を開催しました。その様子をお届けします。

5月28日に開かれた「第9回アツいまちサミット2022」

「アツいまちサミット」って?

「アツいまちサミット」は環境省、各県、各市の後援、株式会社伊藤園共催のもと、一般社団法人アツいまちによって開催されるイベント。

暑さ日本一の記録を持つ「浜松市(静岡県)」、歴代最高気温を記録した「熊谷市(埼玉県)」、「四万十市(高知県)」、「多治見市(岐阜県)」、「山形市(山形県)」がタッグを組み、毎年各市の暑さ対策の取り組みを共有し、夏に向けての決意表明が行われます。

2022年は5月28日(土)に開催。2021年の活動報告として、空中すいかによるグリーンカーテン事業、各地の名物×伊藤園のミネラル麦茶のコラボレシピ開発、熱中症予防にも効果的といわれる米ナスのPR活動、地域資源・産業を活かした体感-10℃を目指した活動を実施したことが発表されました。

また2022年の全体活動として、引き続きグリーンカーテン事業を行うこと、各地域の飲食店と連携してオリジナルレシピを開発することなどが発表されました。

熊谷市の小林哲也市長と熊谷市マスコットキャラクターのニャオざねくん
山形市
四万十市
多治見市
浜松市

100万人に届ける!わが町の暑さ対策!

続いて、各市が“100万人に届ける!わが町の暑さ対策!”をテーマに、それぞれの今年の取り組みを発表。「暑さ対策先進都市」として「住みやすいまちづくり」を提案するとともに、地域資源を活用して各市の全市民に届けるさまざまなアイディアが披露されました。

最初に発表したのは今年で2度目の参加となる浜松市。地域資源を「サッカー王国静岡」のサッカー熱とし、浜松こども館、浜松科学館、スポーツ教育団体などと連携し、駅前の広場でスポーツ中の水分補給の大切さをPRすることを発表しました。さらに市内のアツい人を紹介するプロモーションを行い、浜松市の人口に相当する約80万人に暑さ対策を届けることを目指します。

四万十市は同市の暑さ対策を40,010 (しまんと)人に届けることを目標に、6~9月に毎月異なるテーマに沿った取り組みを行うとのこと。市内の学校給食に夏バテ予防効果のある地域資源「米ナス」を使うことを提案し、YouTubeで四万十で行っている暑さ対策を発信していきます。

8月には毎年恒例の「ナスフェス」でうちわづくりや巨大米ナス釣りを開催。また名産の米なす料理を提供する飲食店を巡るイベントを開催し、さらにインスタ投稿で飲食店の利用券やミネラル麦茶1年分が当たる米ナスキャンペーンなどを実施します。

多治見市は「暑さ対策のみえる化でアイディアを共有!」をテーマに暑さ対策博覧会を開催。地元の方言「あっつう」をサイト名にしたホームページで暑さ対策の情報を発信していきます。

山形市は夏の郷土料理「水まんま」のレシピコンテストを開催。また山形大学と連動し、市内の涼しい場所や涼しく感じる食べ物やモノをクールスポットとして募集。それをマップにまとめてInstagramで発信し、山形市の人口の7割である約18万人に届けることを目指します。

今年のサミットの開催地となった熊谷市は、小学生向けの熱中症対策アイディアコンテストを開催。星川通り沿いでのグリーンカーテン栽培、断熱素材を使用したタイニーハウスによる屋内における暑さ対策の実験と合わせて3大作戦として取り組むとのことでした。

伊藤園による環境への取り組み

アツいまちサミットを共催する伊藤園から、相澤治ブランドマネジャーによる同社の環境へ配慮した取り組みの発表もありました。

伊藤園は暑さ対策飲料として、麦茶を通して地域貢献することを目指し、2016年よりサミットに参加しています。

今年の環境への取り組みのひとつは、ペットボトルの水平リサイクル(ボトルtoボトル)を仙台市で行うこと。ボトルtoボトルは市民が分別した使用済みペットボトルを新しいペットボトルへと水平リサイクルし、それが地域で消費されて再びペットボトルにリサイクルされるという資源循環の仕組み。すでに姫路市で行われているこの取り組みを、仙台市でも開始するとのことです。

また、麦茶を製造する過程で出る大量の茶殻を、プランターにリサイクルする計画も。麦茶殻はすでに紙に混ぜて緩衝材として使っていく取り組みがされていますが、植木鉢としてプランターにも活用していくとのことでした。同社の商品を購入して応募すると、このプランターがかならずもらえるキャンペーンも実施されるそう。グリーンカーテン事業での使用にも期待が寄せられました。

水分補給は「点滴飲み」を推奨!

千葉中央メディカルセンター黒沢哲生医師より、夏の水分補給についてのアドバイスもありました。黒沢先生は点滴飲みを推奨しました。

水分は一気に補給しても、すべて体に吸収されず、尿として排出されてしまうそう。そこで、1時間にコップ1杯を目安に飲む「点滴飲み」がおすすめとのこと。また水分だけでなく汗と一緒に失われるミネラルも補給することが大切です。ミネラル麦茶は夏の水分補給に理想的とのことでした。

乳幼児は体温調節機能が未熟なため、充分な暑さ対策が必要です。それは外出先だけでなく、室内や夜でも気をつけたいとのことでした。気密性の高い住宅では、夜でも室温が下がりにくいとのこと。夏は室内でも夜でも、こまめに水分補給をしたいですね。

まとめ

最後に発表されたアイディアを5都市で実施することを『アツいまち活動宣言』として採択し、「第9回アツいまちサミット2022」は閉幕しました。アツいまちのアツい取り組みは5都市の各地やオンラインで開催予定です。ぜひチェックして参加してみてください。

(取材・文=佐藤華奈子)

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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