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2022年12月23日 12:57 更新

柊(ヒイラギ)の花言葉|魔除けの木とされる柊、名前の由来や特徴を解説

トゲトゲした葉が特徴の柊はキンモクセイの仲間で、甘く良い香りがする植物です。古くから魔除けに効果があるとされ、正月飾りや節分にイワシの頭と一緒に飾る風習があります。ここでは、柊の概要や特徴、花言葉、名前の由来などを詳しく説明します。

柊の花言葉

柊

柊の花言葉は「信用深さ」「先見の明」「歓迎」「剛直」「あなたを守る」「保護」です。

柊の葉の縁にはトゲがあり、むやみに触ったり近づくことができないことから「用心深さ」という花言葉がつけられたといわれています。

柊の葉は、年数が経つにつれてトゲがなくなります。少しずつ葉の形が変化することから「将来を見据える力」や「事が起こる前にそれを見抜く意識」という意味の「先見の明」という花言葉がつけられました。

「歓迎」という花言葉は、柊の芳香が由来となってつけられました。柊はキンモクセイのような甘い香りがします。この香りが全てを歓迎しているような様子からこのような花言葉がつけられたといわれています。

柊の幹は硬くて頑丈なことから、石工職人が使用する大金槌の柄にも使われるそうです。このことから「剛直」という花言葉がつけられました。

古くから柊には魔除けの効果があるとされてきました。このことから「あなたを守る」「保護」という花言葉がつけられたそうです。


西洋の花言葉
「defense」…防衛、防御
「domestic happiness」…家庭の幸せ

柊の色別、種類別の花言葉

柊

柊の色別、種類別の花言葉はありません。

柊の花言葉に怖いものはある?

柊

柊は魔除けに効果があるとされていることから、怖い花言葉がつけられていると思われています。しかし、柊の花言葉に怖いものはありません。

柊の特徴

柊

葉の縁についた鋭いトゲが特徴の柊は、日本や台湾の山地に自生し4〜10mほどに成長する常緑樹です。柊の葉は、濃ゆい緑色のもの以外にも白い斑がが入っているものもあります。
秋になると白色の小さな花をたくさん咲かせ、キンモクセイに似た甘い香りを放ちます。

柊と聞くとクリスマスシーズンによく見かける、赤い実をつけた植物を思い浮かべるかもしれませんが、あの柊は「セイヨウヒイラギ」といいます。見た目は柊にそっくりですが、セイヨウヒイラギはモチノキ科モチノキ属の植物で、柊とは違う種類です。柊とセイヨウヒイラギの見た目はとても似ていますが、「実」で見分ける事ができます。
セイヨウヒイラギは赤色の実をつけますが、柊は黒色に近い紫色の実をつけます。

柊の基礎知識

・分類…モクセイ科モクセイ属
・原産地…日本、台湾
・別名…疼木(ヒイラギ)、鬼の目突き(オニノメツキ)
・開花期…11月~12月
・出回り期…通年

柊の名前の由来

柊

柊の名前の漢字は「木」に「冬」と書きます。これは、柊が冬に花を咲かせることから付けられたといわれています。また、柊のトゲに触れると痛いことから、ヒリヒリと痛むという意味の「疼ぐ(ひいらぐ)」が語源となりこの名前がつけられたともいわれています。
西洋では「聖なる木」「キリストの棘」とも呼ばれています。

柊の誕生花

誕生花とは、生年月日にちなんだ花のこと。ギリシャ・ローマの神話に由来するとされていま す。柊が誕生花となる生年月日は以下のとおりです。

11月8日、12月7日、12月25日

柊は魔除けに効果がある

柊鰯

平安時代から節分に「柊鰯」を飾る風習があります。節分は季節の変わり目で、最も鬼が出やすい日とされています。鬼は、柊のトゲとイワシの臭いが苦手とされているので、門戸に柊の小枝と焼いたイワシの頭を飾って鬼を追い払っていたそうです。
家の表鬼門(北東)に柊を植え、裏鬼門(南西)にナンテンを植えると邪気の侵入を防げるともいわれています。

西洋では、悪魔を寄せ付けないためにクリスマスにヒイラギを飾る風習があります。

柊の種類

柊

ここで紹介した柊はモクセイ科ですが、モチノキ科やメギ科にも「ヒイラギ」という名前がつく植物があるのでご紹介します。

・ゴシキヒイラギ(五色柊)
葉に黄色やピンク色の斑が入っているのが特徴です。ゴシキヒイラギは観賞用の園芸品種です。

・シマヒイラギ(縞柊)
葉に白色の斑が入っているシマヒイラギは「フイリヒイラギ」とも呼ばれています。

・ヒイラギモクセイ(柊木犀)
柊と銀木犀の交配種で、実がつかない品種です。ヒイラギモクセイの葉は柊よりも大きくなり、葉の表面のツヤはありません。10月〜11月に枝先の葉の付け根に白色の小さい花を咲かせます。

・オニヒイラギ(鬼柊)
生長するにつれて緑が増していくオニヒイラギは、魔除け効果が高いとされている品種です。

・キッコウヒイラギ(亀甲柊)
葉の形が亀の甲羅に似ていることからこの名前がつけられました。

・マルバヒイラギ(丸葉柊)
名前の通り、マルバヒイラギの葉にはトゲがありません。柊に似た白色の花を咲かせる園芸品種です。

まとめ

トゲのある葉が特徴的な柊は、その見た目から贈り物にはふさわしくないと思われがちです。ですが、厄災から守ってくれる神聖な植物とされているので、「歓迎」や「あなたを守る」などの花言葉を添えてプレゼントしてみても喜ばれるのではないでしょうか。

西洋の花言葉である「domestic happiness」は「家庭の幸せ」という意味があります。
可愛らしい白色の花や甘い香りも楽しめるので、お部屋に飾りやすいように可愛らしい鉢に植えてプレゼントすることをおすすめします。

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