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【医師監修】子どものしつけはいつから?月齢・シーン別の怒り方

【医師監修】子どものしつけはいつから?月齢・シーン別の怒り方

子どもはまだルールを知りませんから、親がしつけをする必要があります。しかし、どうしつければいいのか、どこまで厳しくしつけるべきか、どの程度なら叱る必要があるか、親であれば誰しも一度は悩む、しつけのコツについてお伝えします。


この記事の監修ドクター
向洋こどもクリニック 梶梅 輝之先生
川崎医科大学 卒業後、広島市立 舟入病院小児科部長を経て向洋こどもクリニックを開院。子どもの病気の診療や予防はもちろんのこと、心身の健全な発達を支援し、ご家族の皆様と子どもの成長をともに喜び合えるクリニックにして行きたいと考えています。
http://www.mndcc.jp/index.html

子育ての悩みの1つ子供のしつけ

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※画像はイメージです

子どもが成長してくると、同時にいろいろなことを教えなければならず、しつけも必要になってきます。しかし、いつから始めるか、どのようにしつければうまくいくか、迷う方も多いのではないでしょうか。

子どものしつけはいつから始める?

子どものしつけは何歳から始まるというものではありません。産まれたての赤ちゃんを抱っこし、見つめて声をかけるその瞬間から、しつけは始まっています。なぜなら、しつけとは基本的信頼感という親子の絆があってこそできるものだからです。1歳になるまではスキンシップとコミュニケーションをたくさんとって、親子の絆を深めましょう。社会のルールを少しずつ学ばせていきます。

1~3歳までのしつけは重要?

1~2歳くらいの子どもは何にでも興味を持ち、自分の「したい!」という気持ちが優先するので危険なこともします。イタズラも増えるでしょう。子どもがイタズラするのは、好奇心が芽生えた証拠です。いろんなことに興味が出てくると、これは何だろう、自分もやってみたい、などの意識が出てきます。子どものイタズラは好奇心を育てる行為のひとつなので、危険や迷惑がなければ無理に止める必要はありません。事故が起こらないよう安全に注意しながら、できるだけやりたいことをさせてあげましょう。「ダメ!」と言わなければならないような危険な物は片づけておき、子どもがのびのび遊べる環境を作ることが大切です。やりたいことを思いっきりやるという体験の積み重ねが、後に自分のことを自分でやるという意欲につながっていきます。

それでも、危険はどこに潜んでいるかわかりません。危険が迫ったときは、まず子どもを止めることが重要です。急に止められたので子どもはビックリしていますから、止めたら抱き寄せて声を掛けて、安心させてあげましょう。子どもが安心したら、今のは危なかった、ルール違反だったことを伝えます。決して叱らず、やさしく語りかけてください。まだ良いことと悪いことの判断ができないので、何度でも同じことをしてしまうかもしれません。やりたい気持ちが前に出て、ダメという言葉を聞き入れないこともあるでしょう。そんなときは、何度でも根気強く言い聞かせてください。

3歳頃からは、親が行動で見せることも大切です。自己主張が激しくなってくる時期ですから、言葉で言い聞かせてもだめな場合が多くなってくるでしょう。でも、本人を否定する言葉や叩くなどの行為はいけません。「こうしたらどうかな?一緒にやってみる?」など、親がお手本となってあげながら一緒にやってあげるといいですね。

特に多いシーン別の子どものしつけ方法

生活の中では、特に子どもをしつける機会が多いシチュエーションがあります。ここからは、食事や危険な行為、お友達との関係など、特にしつけが必要になってくるシーン別のコツをお伝えします。

食事のマナー

1歳まではスプーンやフォークなどの食器類(食具)を上手に使うことよりも、モグモグゴックンという食べる機能を体得することが大切です。親ができることは、子どもが握りやすいメニューを工夫し、手づかみで食べられるようにすること。初めて食べるものには特に興味を示し、手でつかんでながめたり、ちぎってみたりとさまざまな行動も見られるでしょうが、遊ばない!と叱らずに見守ってあげましょう。食に興味を持つという、成長段階での必要なステップです。また、自分でやりたいという意欲や、できた!という自信が形成される大切な過程でもあります。食べ方よりも、テーブルに向ってきちんと座るなど、食事マナーの基本の方に意識を向けるといいですね。

スプーンやフォークに興味を持ち始めたら、親が見守りながらサポートしてあげます。お手本を見せて、一人でも練習させてあげましょう。上手にできたら褒めることも忘れずに。2歳頃になると、だんだんと自分一人でも上手に食べられるようになってきます。面倒くさがって手づかみで食べようとしたら、きちんと食具を使って食べるよう促しましょう。この時も、叱らずに優しく言い聞かせてください。前を向いてきちんと座る、遊ばずに食べるなどの基本的マナーは親を見て学べるよう、常にお手本になってあげることも大切です。そうすることで、だんだんを食事マナーが身につくと共に、マナーが大切であることもわかっていきます。

叩いたり噛んだりしたとき

お友達のことを叩いたり噛んだりしたときは、ママもビックリしてついつい声を張り上げてしまいがちですが、ひとまず落ち着きましょう。そして、まずは子どもに共感してあげましょう。叩かれた(噛まれた)子には「痛かったね。ごめんね」と優しく声をかけてなぐさめ、叩いた(噛んだ)子には「おもちゃを取られたから嫌だったの?」など、言い分を聞いてあげましょう。

何の理由もなく手を上げる子はいません。暴力をしかけた方にも何か言い分があるはずで、なぜそのような行動をしてしまったのか気持ちを汲んであげることが必要です。そのうえで、お友達は痛く悲しかったことを伝え、やってはいけないことを伝えてあげましょう。叩いた(噛んだ)理由が明確であれば、相手の方にも「ほしいとき時は貸してって言ってね」など、なぜ叩かれたのかを伝えてあげましょう。

親としては外では良いママだと思われたい気持ちが出てしまい、時には上手くしかれないこともあるかもしれません。他人からどう見られるかよりも、子どもたちにとって必要なことを考えて行動してみましょう。

また、3~4歳頃からは大まかなルール(人のものを勝手に取らないなど)はわかる年頃なので、過干渉せず、子ども同士で解決できるようある程度のケンカは見守ることも大切です。

走らない!騒がない!危険な場所や行動

子どもにとって危険が及ぶ行為は、子どものために注意しなければなりません。外で急に走り出してしまい、子どもが危険な目にあう可能性や、周りに迷惑をかけてしまう場合はしつけをしましょう。

命にかかわることは、強い意志を持ってはっきりと子どもに伝えます。手を上げることや怒ることとは違います。親の表情や言い方が変わると、いつものママとは違うと感じ、子どもにもやってはいけないことだと伝わるでしょう。

気をつけなければいけないのは、過保護にならないようにすることです。本当に危険なことには注意しながらも、遠くで親が見守ってくれているという安心感があれば、子どもも安心していろいろなことに挑戦できるようになります。

また、公共の場でのルールも、小さな頃からしっかりしつけていきましょう。まだ言葉がわからない赤ちゃんの時でも、親が言わんとすることはちゃんと伝わっています。まだわからないからと放っておかず、公共の場では騒がない、周りの人に迷惑をかけないということは、小さい頃からちゃんと伝えていきましょう。

生活習慣のしつけ

食事の時間、寝る時間、片付け、あいさつなど、生活習慣の中でもしつけることはたくさんあります。これは、家庭内でのルールと言えるものですよね。子どもは、家で決められた生活習慣を守ったり破ったりすることでルールというものを学んでいき、社会性を身につけていきます。

まずは、パパ・ママがしっかり話し合い、家でのルールを決めましょう。そして叱る場合は必ず理由に一貫性を持つようにしましょう。親の感情で叱る場合もあれば叱らないこともあると、何が正しいのか子どもは理解できなくなってしまいます。

また、決めたことは親も一緒に守ることも、とても大切です。親はしていないのに子どもにだけ要求したり、逆に親はしているのに子どもにだけダメと言っても、納得できるはずがありません。常にお手本になることを意識しましょう。

子どもへの叱り方で注意すべきこと

子どものしつけについて、叱り方も多くの方の悩みの種だと思います。ここからは、叱り方のコツと注意点についてお伝えします。

厳しすぎないか?

子どもにしつけをする際に注意すべきことは、子どもの人格を否定するような言い方をしてしまうことです。ついつい、勝手にしなさい、出ていきなさいなど厳しい言葉をかけてしまいがちですが、このような子どもを否定するような叱り方は、子どもにとって深い傷を残しかねません。

大切なのは、子どもの立場になって考えてみること。感情に任せて怒らず、こんなときどのような言葉をかけられたいのか、何と言われれば納得できるかを、一度子どもの心になって考える努力をしてみましょう。

しつけとして子どもを叩く

子どもを叩くことは、どのような理由があれ決してしてはいけない行為です。それは、すでにしつけではないということを心に刻みましょう。叩かれた子どもは、体よりも心が深く傷つきます。恐怖心や反抗心だけで、親が本当に伝えたいことはわからない場合も多いでしょう。体罰は教育的な効果がないだけでなく、子どもを萎縮させ感情を上手に出せなくなる可能性もあります。

カッとなっても絶対に手はあげず、一度深呼吸して子ども側に立って考えるよう努めましょう。繰り返すうちに、子どもの心を動かすコツがつかめてくるでしょう。決して簡単なことではありませんが、心を強く持って臨みましょう。

だた、人ですから、ついつい手をあげてしまった……ということもあるでしょう。最初から完璧にできる人などいません。みんな最初は手探りで、失敗を繰り返しながら子どもと一緒に成長していきます。必要以上に自分を卑下したり落ち込まず、次こそは!と気持ちを切り替えていきましょう。

褒める事も忘れない!

マナーを守れた時、良いことをした時などは、ちゃんと褒めてあげましょう。子どもには、叱るよりも褒めてあげる方がよっぽど伝わることがあります。また、叱る場面もあれば褒めるところもあると、子どもは親が愛情をもって叱っていることを理解するようになります。

まとめ

子どもをしつけるときは、ついつい感情で怒ってしまったり、叩いてしまうこともあるかもしれません。親も人間なのですから、失敗があって当然です。完璧な親になることよりも、子どものためを思い、子どもの心に寄り添える親になることを忘れないようにしましょう。イライラしたりストレスがたまったりしたとき、どうすればいいのかわからなくなったときは、子ども側に立って考えることを習慣にしてみてください。何度も繰り返すうちに、自分の子どもに対するしつけのコツがわかってくるはずです。あまり自分だけで抱え込まず、ご主人や身近な身内、地域のサポートなども得ながら、のんびりとした気持ちで子育てに臨んでくださいね。

※この記事は 医療校閲・医師の再監修を経た上で、マイナビウーマン子育て編集部が加筆・修正し掲載しました(2018.06.25)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

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