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2023年01月05日 17:41 更新

福寿草(フクジュソウ)の花言葉|福を招く福寿草、名前の由来や特徴を解説

福寿草は、お正月の飾り物としてつかわれる縁起がよい花です。ここでは、福寿草の概要や特徴、花言葉、名前の由 来などを詳しく説明します。

福寿草の花言葉

福寿草

福寿草の花言葉は「幸せを招く」「永久の幸福」「幸福」「祝福」「回想」「思い出」「悲しき思い出」です。

「幸せを招く」「永久の幸福」という花言葉は、古くから福寿草が福を招く縁起の良い花とされてきたことに由来します。
「回想」「思い出」は長寿の「寿」という漢字から連想してつけられました。

西洋の花言葉
sorrowful remembrance(悲しき思い出)

福寿草の色別、種類別の花言葉

福寿草

福寿草に色別、種類別の花言葉はありません。

福寿草の花言葉に怖いものはある?

福寿草

福寿草には「悲しき思い出」という花言葉があります。

この花言葉は、愛と美の女神アフロディーテと少年アドニスのギリシャ神話が関係しています。

アドニスは狩りの最中に、猪の牙で貫かれて死んでしまいます。アドニスが流した血から真っ赤な花が咲き、この花を福寿草の学名である「アドニス」と名づけました。という神話が由来してつけられた花言葉です。
怖い花言葉ではありませんが、少し悲しい神話が由来になった花言葉ですね。

福寿草の特徴

福寿草

福寿草は毎年花が咲く多年草です。
日光が当たると花が咲き、陽の光が当たらなくなると花を閉じてしまいます。これは福寿草が咲く時期に関係があるといわれています。福寿草の開花時期は2月で、寒い時期なので暖かい季節に比べて虫が活動的ではありません。そのため花びらを閉じ、花の中の温度を高めて虫をおびき寄せます。受粉させる機会を増やすための花の知恵ですね。

福寿草の基礎知識

・分類…キンポウゲ科フクジュソウ属
・原産地…シベリア、日本、中国、朝鮮半島
・別名…元日草、朔日草(ツイタチソウ)、賀正蘭
・開花期…2月~3月
・出回り期…12月~3月

福寿草の名前の由来

福寿草

旧暦の元旦に咲いていたことから、新年を祝う花として正月飾りとして福寿草が使われていました。お正月になると、赤い実をつける南天と福寿草が一緒に飾られているのをよく見かけます。

南天は「難(災い)を転じる」と言い、災を避けることができるという意味があります。福寿草は「福を呼ぶ」という意味があることから、南天と福寿草で「災いを転じて福となす」という意味になり縁起がよいといわれています。

福寿草の誕生花

誕生花とは、生年月日にちなんだ花のこと。ギリシャ・ローマの神話に由来するとされていま す。福寿草が誕生花となる生年月日は以下のとおりです。

1月1日、1月3日、1月4日、1月12日、2月26日、4月6日

福寿草の種類

福寿草

福寿草は黄色い花びらが一般的ですが、江戸時代から多くの園芸品種がつくられており、白色、オレンジ色、紫色などの花色や、一重や八重、万八重などの花形がでてきました。福寿草の中で代表な品種をご紹介します。

・秩父紅(チチブベニ)
紅色の花を咲かせます。「紅花」という別名ももっています。

・福寿海
一般的にこの花のことを福寿草と呼びます。

・ミチノクフクジュソウ
花びらの先端がオレンジ色をしている黄色い花です。

・撫子(ナデシコ)
花びらの先端部分にたくさんの切れ込みが入っているのが特徴です。

・紅撫子(ベニナデシコ)
朱橙色の花を咲かせます。撫子と同じように花びらの先端にはたくさんの切れ込みが入っています。

・白寿(ハクジュ)
淡いクリーム色の花びらをもっている珍しい品種です。

・三段咲き(サンダンザキ)
八重咲きの大きな黄色い花を咲かせます。開くにつれて緑色に変化します。

アイヌの伝説

福寿草

アイヌでは福寿草のことをクノウと呼びます。このクノウには悲しい伝説がありました。

昔、蝦夷の国(北海道)にクノウという天上の女神がいました。
父御神がクノウ姫の結婚相手に選んだのは土竜の神でした。ですが、クノウ姫は土竜の神と結婚するのが嫌で結婚式の途中で姿を消してしまいます。しかし、土竜の神が荒野の雑草の中で泣いているクノウ姫を見つけました。土竜の神は激怒し「お前のような女は草にでもなってしまえ」と言ってクノウを蹴って踏みつけました。そのままクノウは黄色い花を咲かせる福寿草になって土竜の神が冬眠している間に花を咲かせ天を仰ぐようになったそうです。

福寿草には毒がある

福寿草

福寿草の根、茎、葉、花には毒があります。体内に入ると害がありますが、触っただけでは何の症状もでません。触ったことに気がつかず、そのまま口にしてしまうと、嘔吐や下痢の他にも呼吸困難や心臓麻痺を起こしてしまう可能性があります。

春先に出る芽がふきのとうに似ているので、間違えて食べてしまう人もいるそうです。最悪死に至ることもあるので、注意しましょう。

まとめ

福寿草は幸せを招く、幸福の花と呼ばれ縁起が良いといわれています。しかしその花や葉には毒があるので、プレゼントとして贈る花には適していません。花言葉にはポジティブなものが多いので、写真や造花などに花言葉やメッセージを添えて贈ってみてはいかがでしょうか。

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