コストコの牛タンがマズイって検索を見たので……実際に買って食べてみた結果

育ち盛り5人の子どもたちの胃袋を満たすべく、週イチでコストコに通う主婦、コストコナビゲーターのａｏです。年間800点以上のコストコ品を実際に試して、おいしさやコスパなどをしっかりジャッジしてご案内しています。

コストコの精肉コーナーに並ぶたくさんのお肉たち。どれも迫力のボリュームや大きさで目を引きます。その中には、こんな塊で売っているの!? と驚くようなものも。その中のひとつが、本日紹介する「牛タン」です。ブロックの牛タンなんて、日本のスーパーではまず見かけることはありませんよね。

ただ……このコストコの牛タンは、「コストコ牛タン　マズイ」なんてワードで検索されてしまっていることも多いんです。

その真相に今回はしっかり迫ってみたいと思います。

■商品名：USA チルド ビーフ カワムキ タン VP（USA BEEF PEELED TONGUE VP） 　
■名称：牛タン
■アメリカ産
■要冷蔵：4℃以下
■価格：100ｇあたり／399円～598円
※価格は変動があります。

コストコの牛タンですが、商品名「カワムキタン」の名の通り、すでに皮をむいた状態の加工済みのタンです。ブロックではありますが、難しい処理は済んでいるのでありがたいですね。

一般的には、牛タンの下処理に「血抜き」という作業があります。牛タンを水につけ、時間を置いて、汚れた水を入れ替える。これを何度か繰り返す必要があります。

実際に試してみたところ、確かに水は濁りました。

しかし、ネットであらかじめ調べた血抜きの様子と比較すると、ほとんど変わってないと言ってもいいような状態だったので、手間を省きたい方は必要ないかも知れません。

実際、この後リピートした際に血抜きせずにいただきましたが、大きな違いを感じませんでした。

塊をよく見ると、黄色でマークした部分が筋や少し肉質が硬い部分でした。

おいしく食べるためには、この部分を切り取ったほうがいいのですが、その分大きさも小さくなってしまいますし、筋部分は切り出すのもなかなか難しいんです。

今回は「筋切りせずに食べてみたらマズイのか？」も確認するために、そのまま単純にスライスして食べてみることにします。

ちなみに、塊を見たときに先が細くなっているほうがタン先、分厚く大きいほうがタン元です。

そのままの状態でカットしてみましたが、思った以上に難しくありません。

焼肉店のような2～3mmでカットするような場合には半冷凍にしないと厳しいですが、6～8mmほどの厚切り牛タンで楽しみたいのなら十分カット可能です。

カットした部分で形が変わります。タン先は比較的円い形で、タン元に行くほど山のようなかたちになりました。

厚切りなので、マンゴーカットをいれてみました。あとは焼くだけです。

早速塩コショウのみで焼き上げました。焼いている最中からじわじわと油が染み出てきて、香ばしく焼ける香りがたまりません。

焼くのも普通にフライパンに並べて、ほどよいタイミングでひっくり返すだけなので、全く手間がかかりませんよ。

ひと口いただけば、ウワサは間違いだったと確信するはず！ 言葉にならないぐらい、おいしいです!!

タンなので、歯ごたえはしっかりありますが、固く噛み切れず弾き返されるような弾力ではなくて、シャクシャクっと噛み切れてしまうんですよ……！ なんなら、鶏の砂肝にさえも近いぐらいの食感で、柔らかい牛タンってこういう食感になるんだ!! と感動さえ覚えました。

そして噛みしめるごとに広がる旨味には、思わず笑顔になってしまいますね～！

今回、筋切りもせず、硬い部分も取り除かずにいただきましたが、個人的にはそこまで気になりませんでした。このあたりについては手間を取るか、食べやすさを取るか、と言ったところでしょうね。

コストコの牛たんブロックは「マズイ」との声も聞きますが、今回実際に食べてみた感想としては、全くそんなことはなく、むしろとてもおいしくて感動しました。

ほかではなかなか無いブロックでの販売ということで、下処理や筋切りなどをする場合には、いささか手間に感じる方もいるのかもしれません。正直な所、その下処理をしないと食べられないというわけではないので、手間に感じるのならば、しなくても全然OKだなと感じました。

下処理が気になる方には、少し価格は割高になってしまいますが、カット済みのタイプも販売されていますので、そちらを選ぶのもひとつの手ではないでしょうか。

個人的にはとてもおいしく、満足感のある商品だったので、リピート中のお気に入り商品です。ぜひ一度、お試しください。