ヤマブキ（山吹）の花言葉｜種類や特徴、名前の由来などを解説

ヤマブキは日本原産の花で、万葉集でも詠まれるなど古くから愛されてきた植物です。

そんなヤマブキに付けられた花言葉は「気品」「崇高」「金運」です。ちなみに西洋での花言葉は「sublimity（気高さ）」「elegance（優雅さ）」です。

これはヤマブキの見た目が由来で、黄金に輝くほどの黄色い花が上品できらびやかだったことからつけられているようです。日本でも海外でも、上品な花としてのイメージが強いということですね。

また「金運」という花言葉の由来は、落ちた金貨の場所からヤマブキが咲いたということからつけられたとされています。

結論から述べると、怖い花言葉はありません。

しかし実はヤマブキにはもうひとつの花言葉があります。
それは「待ちかねる」です。

なぜこの花言葉がつけられたのかというと、開花のタイミングが関係してるようです。
春に咲く花は一般的に開花した後に花が散り、葉になりますよね。
桜なんかがよい例だと思います。

しかしヤマブキは葉が揃ってから、花を咲かせます。
つまりなかなか花を咲かせてくれないということから「待ちかねる」という花言葉がつけられたと言われています。

怖い花言葉ではないですが、ヤマブキ全般の上品な花言葉とはちょっと違った意味もあるんですね。

ヤマブキは日本原産の花で、春から初夏にかけて咲く花です。

特徴としては、まず色ですね。
山吹色という色があるくらい、色のイメージが定着しています。
とてもきれいな黄色ですよね。

また、育てやすい樹木としても有名です。
半日陰など、極端に乾燥している場所でなければほとんど手を入れることなく育てられます。

暑さや寒さにも割と強く、樹木の高さは1m〜1.5mほどです。

・分類…バラ科ヤマブキ属
・原産地…日本
・別名…オモカゲグサ（面影草）
・開花期…4月～5月

ヤマブキの名前の由来は、枝が風に揺らされる様子から「山振り（やまぶり）」と呼ばれていたことからで、それが変化して山吹（やまぶき）になったと言われています。

また他にも、春に山を黄色で彩る様子から「山春黄（やまはるき）」と呼ばれていて、それが変化したという話もあります。

どちらにしても花が咲いている様子からヤマブキという名前がつけられたということですね。

誕生花とは、生年月日にちなんだ花のこと。ギリシア・ローマの神話に由来するとされています。
ヤマブキが誕生花となる生年月日は以下のとおりです。

冒頭で説明した通り、ヤマブキは万葉集にも度々登場する花です。
ここでひとつだけ短歌をご紹介しますね。

・山吹の立ちよそひたる山清水汲みに行かめど道の知らなく

意味：ヤマブキの花が咲いている山の清水を汲みに行こうと思っても、道が分からないということです。
解説：高市皇子(たけちのみこ)の異母姉にあたる十市皇女(とをちのひめみこ)が亡くなったのを悲しんだ歌だと言われています。ヤマブキの黄色と清水で、黄泉(よみ)を表現しているようです。

ちなみにこの短歌ですが、原文で書くと「山振之 立儀足 山清水 酌尓雖行 道之白鳴」です。
ヤマブキの名前の由来を覚えていますか？
昔は「山振り（やまぶり）」と呼ばれていたというお話をしましたよね。
まさに、この短歌がそれを証明していますね。

長寿祝いといえば、年齢の節目にお祝いすることですが、喜寿や傘寿、米寿など様々な名称がありますよね。
実はこの中の米寿（88歳のお祝い）はヤマブキと関係があるんです。

というのも米寿のイメージカラーは黄金色や金茶色と言われていて、山吹色もそのひとつです。
ですので、米寿祝いにヤマブキの花束を贈るのは、すごく縁起の良いことです。

祖父や祖母などに、メッセージカードも添えてプレゼントしてみると、とても喜んでもらえるのではないでしょうか？

白色のヤマブキと言わんばかりの名前と見た目ですが、実は別の種類です。

まず、ヤマブキは5弁花ですがシロヤマブキは4弁花。
そして、ヤマブキ属ではなく、シロヤマブキ属。

面白いことにシロヤマブキの花言葉には「細心の注意」というのがあります。
これはまさしく、ヤマブキと間違えないようにという思いからなのではないでしょうか。

いかがでしたか？

今回は日本原産で、古くから愛されてきたヤマブキの花について解説してきました。
育て方などについては触れませんでしたが、育てやすいと人気ですのでぜひご自宅で育ててみてはいかがでしょうか。

花言葉も素敵で、プレゼントにもぴったりのお花ですね。