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2022年03月29日 11:24 更新

【イベントレポート】「育休中の焦りは?」「育児との両立は大変?」大学教授と育休コミュニティ代表のトークイベント開催

育休コミュニティ MIRAIS(ミライズ)は3月9日、就活生を対象にしたオンライントークイベント「働く未来のじぶんを描こう」を開催しました。

就活生の不安に対して自身の経験を語る場面も

同イベントは、椙山女学園大学教育学部・山田真紀教授をゲストに招いて実施。教育者として大学生に接しながら、自身も3児の母である山田教授と、2度の育休からの復職を経て現在進行形でワークキャリアを築いているMIRAIS代表・栗林真由美氏がトークを繰り広げました。

学生の進路相談において、「子育てしながら働くのは大変そう」「自己実現のために仕事をしたいけれど、子どもや家庭に負担をかけるほど無理はしたくない」といった相談を受けることがあるという山田教授。身近に理想のロールモデルがいないと、「働くということ」や「仕事と子育ての両立」について想像するのは難しいことも。

学生が不安に感じる「『仕事に迷惑がかかるから』などといった理由で、妊娠のタイミングを図ることはあるか」「産休・育休中の焦りはあるか」などの疑問に対し、栗林氏やMIRAISメンバーが自身の経験も含めて答える場面もありました。

オンライントークイベントの様子

そんな不安を持つ就活生に、山田教授からは勇気づけられる提言も。男女ともに育休取得が義務化されている海外の事例を紹介しつつ、「日本でも女性に限らず男性も、育休期間を人生を豊かにする『サバティカル(使途に制限がない職務を離れた長期休暇)』ととらえて過ごすとよいのではないか」というものです。

MIRAISメンバーからも「育休中にMIRAISのコミュニティ活動に参加したことで、さまざまなメンバーに出会えたり、自分自身を振り返ったり、足りていないことを学んだりすることが出来た」と育休期間が育児だけではなく自分自身をアップデートする時間にもなったことを紹介しました。

自分軸を持って未来に進むことも大切

栗林氏のトークのテーマは「自分軸を持って未来に進もう」。「自分軸とは『自分はどうしたいのか?』に答えられること。自分軸を見つけることで生きたい道を生きられる」、「軸は変わってもいいからまずは仮で決めてみよう」と語りました。そんな提案に対し、「自分軸はブレたらいけないものだと思っていたが、価値観の変化に応じてその時々で変わってもよいものだと学んだ」、「どのように生きていきたいかイメージがつかずに過ごしていたが、自分へ問いかけ、書き出して整理しながら行動に移していきたい」などの声が寄せられました。

山田教授は、「仕事と子育ての両立は時間的には大変」と前置きしつつも、仕事のストレスは子どもに癒され、子育てのストレスは仕事で発散できると話します。「どちらも100点満点は取れなくても、『仕事60点+子育て60点=120点ですごい!』と自分に対して思えるようになった」という経験を語りました。

2人からのメッセージは、就活生たちに、時に迷い悩みながらも、自分の「やりたいこと」を大切に、自分軸を持って前に進む勇気を与えてくれるものでした。このイベントを通して、育休をブランクととらえず、アップデートする時間として過ごす先輩の姿を就活生に知ってもらえたことは、彼らが「働くじぶん」をポジティブに描くヒントとなったことでしょう。

育休コミュニティ MIRAIS
https://www.ikukyu-mirais.com/

(マイナビ子育て編集部)

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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