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2022年03月29日 11:58 更新

「子どものオンライン授業に満足」の親は何%? 小学生の親に聞いた結果、メリット・デメリットが浮き彫りに

CyberOwlは3月25日、小学1年生~小学6年生の子どもの保護者500人を対象に実施した「子どものオンライン授業に関するアンケート調査」の結果を発表しました。

子どものオンライン授業のために仕事を休んだ親も

子どものオンライン授業を見たことがある保護者に、どの程度オンライン授業に満足しているのか尋ねました。15.8%が「満足」、56.8%が「ある程度満足している」と答えており、約7割の保護者が満足していることがわかりました。しかし、低学年(小学1、2年生)から中学年(小学3、4年生)、高学年(小学5、6年生)と学年が高くなるにつれ、「少し不満」「不満」の割合が少しずつ高くなっています。

子どものオンライン授業を見る頻度とその理由について学年ごとに調べてみると、低学年は「毎回見ている」が19.5%、「ほぼ見ている」が14.6%の計34.1%で、約3人に1人の保護者が子どものオンライン授業を頻繁に見ていることが分かりました。しかし、学年が上がるごとに頻繁に見ている保護者は少なくなっています。

子どものオンライン授業に不安を抱えていたり、気になるところがある保護者にどのような点でそれらを感じるのか聞いてみると、最も多かったのは「授業に集中しているかどうか」(31.3%)で、「パソコンやタブレットが使えているか」(20.1%)が続きました。特に低学年は、パソコンやタブレット端末の使い方が分からず「使い方について何度も呼ばれた」(小学1年生の保護者)という声もあり、授業を受けている子どもから目が離せない保護者が多いことがわかりました。

中学年、高学年の保護者は、低学年に比べて「授業内容」や、「教員の指導力」など、授業内容のほうを気にかけているようです。

実際にオンライン授業を受けている子どもの様子を見て、子どもはオンライン授業に集中していたか尋ねたところ、16.4%が「とてもよく集中している」、61.0%が「集中している」と答えています。普段はのんびりしている子どもが積極的に授業についていこうとしている姿や、活発で元気すぎる子どもが、リモートでの話し合いの時に大人しく意見を聞いている姿に驚いたという声も挙がっています。

一方、子どもがオンライン授業に「あまり集中していない」(21.0%)、「集中していない」(1.6%)と答えた保護者は2割強。「画面に映らないところで漫画を読んでいた」「zoomのバーチャル背景を変えたり、顔をデコったりして遊んでいた」といった姿を目撃した親もいました。

保護者自身がオンライン授業で困っていることはあるか聞くと、63.2%が「ある」と回答。具体的な困りごとについて聞くと「仕事を休んでオンライン授業が出来るか確認する必要があった」「下の子が産まれたばかりだったので、泣き声が大きくならないよう、気をつかっていた」などの声が寄せられました。

そのほかのハプニングとしては、「おやつを食べながら授業を受けている子がいた」「油断してキャミソールで子どもの後ろを通過したら、カメラに写ってしまった」「子どもが毛布をかぶってベッドから授業を受けていた」などのエピソードが集まりました。

子どものオンライン授業を今後も望むか聞いてみると、59.2%が「望む」「どちらかと言えば望む」と答えました。学年別では、学年が上がるにつれて望む割合が低くなり、高学年になるとオンライン授業を望む保護者と望まない保護者の差はわずか5.4%でほぼ半々という結果になっています。

オンライン授業の良い点と改善点について聞いたところ、良い点は「自宅で時間を持て余すことがない」(22.5%)、「勉強の遅れがない」(19.9%)、「デジタル機器に強くなる」(12.3%)でした。今後の改善点として、「授業以外のことに目が行きやすい」(22.2%)、「授業を理解しているかどうか分からない」(19.5%)、「体を動かす機会が少ない」(18.0%)が多くなっています。

調査概要

調査時期:2022年2月18日(金)~2022年3月15日(火)
調査方法:インターネット
調査人数:子どものオンライン授業を見たことがある小学生の保護者500人
調査内容:小学校のオンライン授業に関するアンケート

▼調査記事
https://terakoya.ameba.jp/a000002355/

CyberOwl
https://www.cyberowl.co.jp/

(マイナビ子育て編集部)

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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