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2022年03月31日 19:14 更新

子どもに長時間の勉強はNG! 元教員・隂山英男先生が教える家庭学習の鉄則『小1の不安「これだけ!」やれば大丈夫です』Vol.2

子どもの小学校入学を控えて「勉強についていけるだろうか?」「しっかり学校生活を送れるだろうか?」と不安を感じる親は少なくないはず。隂山英男先生の『小1の不安「これだけ!」やれば大丈夫です』(日本実業出版社)は、小1の子どもに親がしてあげられることをまとめた1冊。「できる子を増やす」メソッドを学んでおきましょう!

Q 宿題、予習など、長時間机に向かう練習が大事ですよね?

A 長時間、勉強させたらダメです! 宿題は短期集中が大事!

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長く勉強させても効果は薄い

勉強というと長時間机に向かうイメージがあると思います。でも、これは古い考え方ですね。長く勉強しても効果は薄いです。
自宅学習のコツは、短時間で早く終わらせることです。
長くて15分程度、それ以上やってもあまり意味はありません!

15分で終わらせるためには、勉強する内容をしぼることです。
そもそも、一度にあれもこれもやるのは子どもにとってはいいことではありません。宿題がある日は宿題をやって終わってもいいですし、「百ます計算」、「漢字」、「音読」の種類から、1日に1種類。それをローテーションで回していくのもよいでしょう。
やることを決めて、あとは捨てる。
だから、勉強が「短く」「早く」終わるんです。時間がかからなければ、すきま時間にチョロっと勉強したくなります。この積み重ねが大事です。

最近はどこの学校も宿題が増えている傾向があります。
家に帰ってからは宿題に時間を取られるので、宿題以外の勉強は朝15分などで集中してやるのもおすすめです。
しかし、これも無理強いは厳禁。毎日15分、いやでも向き合えというスタンスだと、結局、勉強嫌いに育ってしまいます。

楽しくなってくれば、大人が「15分経ったから終わりにしましょう」と言ってもやりますし、「今日はやらなくてもいいよ」と言ってもやります。
まずは勉強を楽しいと思ってもらう。
そのためにも、宿題や家での予習は短時間で終わらせることが大切です。

(隂山英男『小1の不安「これだけ!」やれば大丈夫です』(日本実業出版社)より一部抜粋/マイナビ子育て編集部)

『小1の不安「これだけ!」やれば大丈夫です』は、新1年生になるお子さんを持つパパママに役立つ情報がほかにも盛りだくさん。ほかの内容も気になったらぜひ、書籍でもお楽しみください!

書籍『小1の不安「これだけ!」やれば大丈夫です』について

『隂山先生が教えてくれる 小1の不安「これだけ! 」やれば大丈夫です』
¥ 1,540 (2022/03/31時点)

保育園や幼稚園とはライフスタイルがガラッと変わる小学校。学習面や生活面など、さまざまな心配事がありますよね。

小学生を見守り続けて40年以上、百ます計算で有名な隂山英男先生の著書『隂山先生が教えてくれる 小1の不安「これだけ! 」やれば大丈夫です』(日本実業出版社)は、小学校入学を控えた子どもの「勉強のコツ」「生活習慣」「親の姿勢」をまとめた1冊。

「人生の土台」になる大切な時期ともいわれる小1。この時期の子どもが有意義に過ごすために必要なことを学んでおきましょう!

隂山英男先生のプロフィール

1958年兵庫県生まれ。陰山ラボ代表(教育クリエイター)。
岡山大学法学部卒業後、小学校教員に。兵庫県朝来町立(現朝来市立)山口小学校教師時代、反復学習や規則正しい生活習慣の定着で基礎学力の向上を目指す「隂山メソッド」を確立し、脚光を浴びる。2003年4月尾道市立土堂小学校校長に全国公募により就任。
「百ます計算」や漢字練習の反復学習を続け基礎学力の向上に取り組む一方、そろばん指導やICT機器の活用なども積極的に導入する教育法によって子どもたちの学力向上を実現する。
2006年から2016年まで立命館大学教授。一般財団法人基礎力財団理事長。2021年度、これまでの実践の総まとめとなるオンライン学習システム“K-GYM”をリリース。
累計1000万部を超える『徹底反復』シリーズ(小学館)をはじめ、『子どもの幸せを一番に考えるのをやめなさい』(SBクリエイティブ)『学力は1年で伸びる!』(朝日新聞出版)『隂山手帳』(ダイヤモンド社)等、著書多数。

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