タブレット学習で変わった！ デジタル時代の親の役割とは？『小1の不安「これだけ！」やれば大丈夫です』Vol.1

国が主導している「GIGAスクール構想」を知っていますか?
かんたんに言えば、子どもたち1人ひとりにコンピュータを配り、インターネットにつながる環境を整える。学校教育にデジタルを導入するというプロジェクトです。
これについて、ご家庭で準備する必要はとくにありません。

お母さんが知っておくべきことは、タブレット学習の導入によって「復習中心だった学校教育が予習中心になる」ということです。それにより、親の役割も変わります。
これまで、家での学習は「復習」中心でした。宿題も復習です。でも、タブレットがあれば勝手に勉強できるようになります。
だいたいの場合、タブレットで全学年の教科書が見られますから、先に先にやっていけます。
紙の教科書でも同じはずなのに、予習中心になってないじゃないか、と思うかもしれませんが紙の教科書は、「習ったところだけ読む」と先生も生徒も思い込んでいるのです。

タブレットは、お子さんが勝手に操作しますよね？ 親のタブレットで、YouTubeの番組なんかも勝手にどんどん見るでしょう？
タブレットはなぜかそういうふうに「先取り」したくなるツールなんです。ですから、子どもが自然と予習する。それがタブレット導入の大きな変化です。
その場合、親の役割も変わります。「宿題をしなさい」ではなく、予習をサポートしてあげる。どんどん先に進めるよう、子どものやる気をジャマしないことが大切になります。

隂山メソッドでも、予習を大切にしています。とくに2020年から2021年のコロナ禍の時期に、超高速授業で1年分の単元を1カ月でやるということもし、生徒の学力が爆上がりしました。
先取り学習をすることで子どもの学力がどんどん上がることは実証済みです。

（隂山英男『小1の不安「これだけ！」やれば大丈夫です』（日本実業出版社）より一部抜粋／マイナビ子育て編集部）

『小1の不安「これだけ！」やれば大丈夫です』は、新1年生になるお子さんを持つパパママに役立つ情報がほかにも盛りだくさん。ほかの内容も気になったらぜひ、書籍でもお楽しみください！

保育園や幼稚園とはライフスタイルがガラッと変わる小学校。学習面や生活面など、さまざまな心配事がありますよね。

小学生を見守り続けて40年以上、百ます計算で有名な隂山英男先生の著書『隂山先生が教えてくれる 小1の不安「これだけ! 」やれば大丈夫です』（日本実業出版社）は、小学校入学を控えた子どもの「勉強のコツ」「生活習慣」「親の姿勢」をまとめた1冊。

「人生の土台」になる大切な時期ともいわれる小1。この時期の子どもが有意義に過ごすために必要なことを学んでおきましょう！

1958年兵庫県生まれ。陰山ラボ代表（教育クリエイター）。
岡山大学法学部卒業後、小学校教員に。兵庫県朝来町立（現朝来市立）山口小学校教師時代、反復学習や規則正しい生活習慣の定着で基礎学力の向上を目指す「隂山メソッド」を確立し、脚光を浴びる。2003年4月尾道市立土堂小学校校長に全国公募により就任。
「百ます計算」や漢字練習の反復学習を続け基礎学力の向上に取り組む一方、そろばん指導やICT機器の活用なども積極的に導入する教育法によって子どもたちの学力向上を実現する。
2006年から2016年まで立命館大学教授。一般財団法人基礎力財団理事長。2021年度、これまでの実践の総まとめとなるオンライン学習システム“K-GYM”をリリース。
累計1000万部を超える『徹底反復』シリーズ（小学館）をはじめ、『子どもの幸せを一番に考えるのをやめなさい』（SBクリエイティブ）『学力は1年で伸びる!』（朝日新聞出版）『隂山手帳』（ダイヤモンド社）等、著書多数。