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【医師監修】おりもの検査でわかること 治療や対処法は?

【医師監修】おりもの検査でわかること 治療や対処法は?

おりもの検査では、おりものの状態、腟の炎症や性感染症の有無などがわかります。おりものの状態で気になることがあれば、ぜひ検査を受けてみましょう。


この記事の監修ドクター
東邦大学医療センター大橋病院 婦人科 高橋怜奈先生
東邦大学医学部卒業、東邦大学大橋病院婦人科で勤務。
女医+(じょいぷらす)所属。趣味はベリーダンス、ボクシング、バックパッカーの旅。2016年6月にボクシングのプロテストに合格をし、世界初の女医ボクサーとして活躍中。ダイエットや食事療法、運動療法のアドバイスも行う。

検査を受けておりものの状態を調べたい!

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※画像はイメージです

異常なしなら安心!どんな時検査を受けるべき?

以下のようなときは、おりものの検査を受けてみましょう。

・色、においなどおりものの状態が変なとき
・気になる症状(外陰部のかゆみ、痛みなど)があるとき
・妊娠を考えているとき
・新しいパートナーができたとき
・コンドームを使用せずに性交渉をしているとき

おりものの検査は痛い?

おりもの検査は以下のような手順で実施されます。

①おりものを腟内より採取(専用の綿棒などを使用)
②採取したおりものの検査(培養検査、あるいは顕微鏡で観察するなど)

検査について痛みはなく、ごく短時間です。

性感染症? おりもの検査でわかること

おりもの検査で腟の状態をチェック

おりものに異常がある場合、おりもの検査の結果、陽性となった場合は「腟内で雑菌・真菌(カビ)などが増殖している」可能性が考えられます。本来、女性の腟には、雑菌などの侵入・増殖を防ぐ「自浄作用」という働きがあります。しかし、体調不良やストレス、疲れなどがあると、腟の自浄作用も低下します。

その結果、雑菌などが侵入し、異常な増殖が起きてしまうのです。一般に腟内は無菌状態ではなく、常在菌がいるのが普通のことです。しかし常在菌が異常増殖してしまうと、いつもよりおりものが多く感じたり、魚の腐ったようなにおいがしたりすることがあります。

自覚症状がなくても検査で陽性になる可能性が! クラミジア感染症

性感染症の中で最も多いのが「性器クラミジア感染症」です。これは、クラミジア・トラコマチスという細菌が主に性交渉によって感染して起こります。クラミジアでは、子宮の出口の炎症が起こる子宮頸管炎(しきゅうけいかんえん)にかかるとおりものに異常がでる場合もありますが、何も症状がないこともあります。また、オーラルセックスにより、喉にクラミジアが感染することもあります。

クラミジアは、性器の場合はおりもの検査で、喉の場合はうがいまたはのどの粘膜の検査で、その有無を知ることができます。放置しておくと不妊症の原因になったりすることもあるので、コンドームを使用しない性行為の経験がある方は検査をしたほうがいいでしょう。

淋菌は不妊症の原因になることも

淋菌は、性感染症の1つです。クラミジアと同様に、オーラルセックスなどでの喉への感染のほか、目への感染もあり得ます。

淋菌に感染すると、子宮頚管炎や尿道炎を発症することもありますが、自覚症状のない場合もあります。コンドームを使用しない性行為の経験がある方は検査を受けましょう。クラミジアと同様、不妊症の原因になることもあります。

妊娠中になりやすい?妊娠後期も油断できないカンジダ

性器カンジダ症の原因となるカンジダはカビ(真菌)の一種で、人体に普段から存在する常在菌です。性行為でも感染することがありますが、一般的には抗菌薬(抗生物質)の長期服用であったり、疲れが溜まっていたりするとカンジダが異常に増殖してしまい、発症することが多いです。さらにはホルモンの変化が著しく、抵抗力も低下する妊娠中にも発症しやすくなっています。

カンジダはおりものの採取ですぐに検査できます。おりものがチーズ状にポロポロした状態になったり、あるいは強いかゆみを感じたりするときにはカンジダの可能性があります。放置するといったん症状がおさまっても再発してしまうこともありますので、医療機関を受診して治療しましょう。

腟トリコモナス症

腟トリコモナス症も、性感染症の1つですが、公衆浴場やプールなどでも感染する可能性があります。おりものが増えたりかゆみを伴ったりすることがありますが、自覚症状がないこともあります。「腟トリコモナス原虫」の感染が原因です。おりものの採取ですぐに検査できますので、気になる場合は検査を受けることをお勧めします。

もし陽性結果が出たら……検査後の対処法

放置は禁物!おりものの異常は病気のサイン

おりものの異常は、以下のようなポイントから判断します。病気のサインということもありますので、異常が続くようならば放置しないほうが良いでしょう。

・おりものが臭う
・おりものの状態がいつもと違う(チーズ状にポロポロしているなど)
・おりものの色がいつもと違う(黄色、緑、茶色など)
・おりものの量がいつもと違う(感染症のほか妊娠の可能性も)

おりものは異常がなくても、生理の周期によって、色や性状、量が異なります。日記のように記録をつけておくと、異常が出たときに気づきやすくなるかもしれませんね。性感染症を放置すると、悪化して不妊の原因となることも。早めに病院を訪れるなど、早期に検査と治療を受けたほうが確実で、おすすめです。

おりものが正常に戻るまで!クラミジアの治し方

クラミジアの治療では、抗菌薬を使用します。治療の遅れが不妊へとつながる恐れがありますので、性行為をする機会がある方は、定期的なおりもの検査が望ましいかもしれません。また、信頼できない相手とは性交渉をしない、きちんとコンドームを使用するなどのセーフ・セックスを心掛けてください。

薬で淋菌感染症は治る?

淋病は薬で治せますが、近年出現している通常の抗菌薬が効かないタイプ淋菌もあり、注意が必要です。抗菌薬をただ使用すれば良い、というのではなく、医師と経過を見ながら治療を進めることが基本です。自己判断による薬の服用や中止は望ましくありません。

腟カンジダ治療の流れ

腟錠やクリーム状の抗真菌薬を利用し、治療します。やはり、医師の指示に従い、検査・治療を行いましょう。

トリコモナス症治療の流れ

主に薬の内服、腟錠の投与を実施します。やはり、医師の指示に従い、検査・治療を行いましょう。

まとめ

おりもの検査は、感染症など病気の発見に役立ちます。病気の疑いがないと思っていても、妊娠を考えるタイミングや、パートナーが変わったタイミングなどで検査を受けることには意義があります。また、普段性行為をされている人は「病気をうつさない・うつされない」という意味で、定期的な検査が強い味方となることでしょう。

最近は、おりもの検査が郵送で可能になっている時代です。検査の結果が陽性でも医療機関に行かず、ネットで輸入薬などを手に入れて治そうとしている人も多いようです。しかし自己判断でのケアは症状を悪化させる可能性もあるため、必ず医療機関を受診するようにしましょう。

また、おりものに異常がある場合、単に雑菌の増殖の場合もありますが、中には子宮頸がんなどの病気が隠れている場合があります。必ず1年に1回は婦人科検診を受けるようにしましょう。

※この記事は 医療校閲・医師の再監修を経た上で、マイナビウーマン子育て編集部が加筆・修正し掲載しました(2018.05.14)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

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