
食品ロスを減らそう! 本当に効果ある?【ダイソー】鮮度保持袋の実力をレポート
食品を無駄なく食べ切るためには、鮮度をどうやって保つかが鍵。ダイソーで販売されている鮮度保持袋は青果が長持ちすると注目されています。実際にどのくらい効果があるのか、試してみました。
こんにちは♪ キャラ弁・フラワーケーキ講師のよんぴよままです。
近ごろよく耳にするSDGsという言葉。これは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称で、未来のために世界で取り組んでいこうと掲げられた目標が17個あります。今は幼稚園や小学校でも、この目標について学び、取り組んでいることをご存じでしょうか。

17個の中にはエネルギーや環境問題、健康や食料についての目標があります。これらは日常の生活に密着した切っても切り離せないもの。特に食に関しては上手に使い切ってムダを出さないように工夫している方も多いと思います。
保存するにはさまざまな方法がありますが、あまり手間がかかることは続きません。手軽で誰でもできる、そんな方法があれば食品ロスの軽減にもなり、無駄な経費もカットできて◎。そんな身近なところからSDGsに取り組んでみるのもオススメです。

食品の中でダメにしやすいのが生鮮食品。その中でも野菜や果物は鮮度を保つのが難しいものがたくさんありますよね。気がついたら色が変わっていたり、傷んでいたりして、廃棄してしまったことは誰にでもありますよね。
そんな失敗を減らしてくれるのがダイソーの鮮度保持袋。手間は最小限で長持ちさせてくれるとリピーターも多い商品です。本当に効果はあるの? と気になっている方のために、今回は実際に試してレポートしてみます!
【ダイソー】鮮度保持キッチンパック

食品が傷むのにはいくつかの要因がありますが、そのひとつがエチレンガス。ダイソーの鮮度保持袋はエチレンガスに対して力を発揮し、鮮度を保てるよう助けてくれるアイテムです。
野菜や果物はエチレンガスという植物ホルモンを分泌して熟成を促します。熟成することで栄養やおいしさが増す反面、熟成期を過ぎると腐敗してしまうのは避けられないこと。青果の種類によってはこのエチレンガスの生成量が多いものや、生成はあまりしないけれど影響を受けやすいものがあります。

たとえば、なにか青果を熟成させたい場合、りんごと一緒に置いておくといいと言われますよね。これは、りんごのエチレンガス生産量が多いため。エチレンガスを多く発生させない青果も、ほかの青果物から発生したエチレンガスに影響され、熟成が進みやすくなります。

このようにエチレンガスを上手く利用すれば、熟成具合の調整に利用することができますが……どちらかというと熟成が進みすぎてしまい、食材が傷んでしまうことが多いんですよね。
そこで活躍するのがこの鮮度保持袋。エチレンガスを吸収し、湿度を適度に保つという2つの大きな役割をしてくれます。

厚みはどのサイズも0.009mm。ポリエチレンが原材料です。手に取ると本当に薄く、柔らかい素材です。破れやすいかな? と思いますが、口を結んだりするにはこの薄さが扱いやすいと感じました。
使用方法

使い方は野菜や果物を入れて、できるだけ空気を抜いて密閉するだけ。
あとは冷蔵保存が適しているものは冷蔵庫へ。ちなみに耐冷温度は-30℃なので冷凍もOK! 耐熱温度の記載はされていませんが、電子レンジの使用はNG、火や熱源のそばに置くのもNGとなっています。あくまでも鮮度を保つための保存袋で、調理などには使えません。
サイズ展開

サイズは4種類あります。すべて110円なのでリーズナブル。
■縦300mm × 横200mm:90枚入り
■縦350mm × 横250mm:66枚入り
■縦550mm ×横200mm:44枚入り
■縦380mm × 横250mm × マチ70mm:46枚入り

マチがあるのは1種類だけ。ブロッコリーやレタスなどはマチつきを使うと入れやすくて◎。厚みのない葉物野菜は長さで、小さな野菜や果物は量でサイズを選ぶとイイですね。

個人的には一番使いやすいと思っているのが細長いタイプ。大根やネギ、水菜などは断然こちらのサイズがおすすめ。長さがあるので口も結びやすく、スリムなのですっきり。細長タイプでのサイズ展開がもう少しあるといいな~と期待してます。
【ダイソー】鮮度保持ストックバッグ

鮮度保持キッチンパックの姉妹品となるストックバッグは、エチレンガスを吸収してくれる特性は同じで、フリーザーバッグのようなチャックつきの袋となっています。1枚当たりの単価は上がりますが、しっかりした作りで、何度か使いまわせます。袋の開閉もしやすいので使いやすさはUP!

厚みは0.04mmと、キッチンパックよりもかなり厚手。すぐに破れるような感じではありませんが、一般的なフリーザーバッグと比較するとやや薄め。
使用方法

耐冷温度はキッチンパックと同じく-30℃なので冷凍保存可能。電子レンジなどの使用は不可となっています。使い方は入れたい青果を詰め、空気をできるだけ抜いてチャックを閉じれば完了です。
サイズ展開

ストックバッグのサイズは3種類。価格は全て110円です。
■縦140mm × 横160mm:15枚入り
■縦205mm × 横180mm:12枚入り
■縦280mm × 横270mm:7枚入り
こちらはマチつきはありません。

チャックで閉じられるので、空気も抜きやすく、袋も結ぶ余裕を考えなくてもいいのでギリギリまで入れることも可能。

冷蔵庫で行方不明になりがちな小さな野菜や果物も小さめバッグならコンパクトで出し入れしやすい状態で保存できて◎。
キッチンパックのように細長いものを入れやすいサイズがないのがちょっと残念。
効果は本当にある? いろいろな青果で鮮度比較

鮮度保持袋とポリ袋(またはプラ容器)にそれぞれ入れ、冷蔵保存したものを4日間経過させて比較してみました。種類によって差が大きいものもあれば、さほど変わらなく見えるものもあります。エチレンガスの生産量や影響度の高さによって違いがあるので、どんな青果物が特に効果が出るのか把握しておくと、上手に使いこなせますよ!
オクラ

オクラはあまり日持ちしない野菜です。乾燥に弱いので、ポリ袋に入れて冷蔵保存。黒ずんできたり、しわしわになったり、キズがあればカビや傷みにつながり、購入してから早めに食べ切るようにしないといけません。

ポリ袋に入れたものも乾燥からは守れているので、比較的差が少なく見えますが、黒ずみの量は鮮度保持袋のほうがあまりないのに対し、ポリ袋のほうはあちこちに出ています。
ミニトマト

ミニトマトはヘタの部分がピーンとしているかどうかで鮮度がわかりやすいですよね。今回は購入時にどれもヘタがしっかりとしているミニトマトを冷蔵庫で保存。

ポリ容器に入れたものとあまり差はないように見えますが、触ってみると実の張り具合に差があり、鮮度保持袋のほうが硬くしっかりしていました。
ブロッコリー

気がついたら黄色くなったり、カビが発生しやすいブロッコリー。成熟しすぎると苦みも出てきてしまいますよね。
ブロッコリーは袋の内側にどちらも水滴がついていましたが、ポリ袋の方が断然多く、これはカビやすくなっているのでは、と思ったら……

思った通り、ポリ袋のブロッコリーにはわずかながら白い部分が。一見そこまで違うようには見えませんが、ポリ袋のブロッコリーはうっすら黄色みも帯びてきています。
はっきりと見てわかる違いは茎部分。ポリ袋で保存したほうは、枝分かれの茎が黄色くポロポロ落ちてきていますが、鮮度保持袋のほうは緑色のまましっかりしていました。
ネギ

青い部分が早く傷んでくることが多いネギもポリ袋に入れたものと比較。長くて冷蔵庫に立てて保存できないので、どちらも半分でカットして袋に入れて冷蔵保存。

鮮度保持袋の方は、カットした部分の内側が伸びてきていましたが、青い部分の痛みはほぼない状態。ポリ袋の方は、カットした部分の伸びも著しく、青い部分はかなりの部分が傷んできていました。これはかなり差がはっきり出た結果となりました。
三つ葉

三つ葉は葉物の中でも傷みやすいため、購入したら早めに食べないとダメにしてしまいますよね。こちらは購入時の袋入りのままと、それをそのまま鮮度保持袋に入れたものを冷蔵庫へ。

鮮度保持袋に入れたほうは、4日経過しても色もキレイで瑞々しいままですが、購入した袋のままで冷蔵保存したほうは全体に黄色みがかっていて、部分的に茎や葉が溶けてしまっている状態。これは鮮度保持袋が圧勝!
ほうれん草

葉物野菜の代表であるほうれん草は、上が開いている袋に入っていたので、そのまま鮮度保持袋とポリ袋にそれぞれ入れて冷蔵保存して比較。袋の上から見るとさほど変わらないように見えましたが、出してみるとはっきりとした違いがわかりました。

大きな違いは持ち上げてみるとよくわかります。鮮度保持袋のほうは全体がまだしゃきっとして立つのに対し、ポリ袋のほうは半分以上の葉が下に向いてしまい、葉先もシナッとして張りがなくなっていました。
バナナ

バナナは、成熟しきっていない状態で売られていることもありますよね。人によって甘さや硬さに好みもあるので、皮が緑色だったり、実が硬く青臭いバナナは、熟成具合を見て食べることもあると思います。

バナナの熟成具合は、シュガースポットと呼ばれる黒い斑点が出ているかで判断できます。このそばかすのような斑点は、バナナが甘く熟したサイン。
ポリ袋で保存したほうは、このシュガースポットが出てきていますが、鮮度保持袋のほうはまだほとんどなし。バナナはシュガースポットがではじめると、どんどん熟成が進んでしまうので、全部食べ切れなくてダメにしてしまった経験がある人もいるのでは? 食べるころ合いを調整するために、鮮度保持袋を使い分けると◎。
まとめ
ダイソーの鮮度保持袋には薄手の袋とチャックつきの袋があります。どちらも青果から発生するエチレンガスを吸収することで熟成が進むのを遅らせ、適度な湿度も保ってくれます。袋に入れるだけで鮮度が長持ちするなら簡単でいいですよね!
青果のエチレンガスの生産量や影響度は種類によって違うので、影響を受けやすいものには鮮度保持袋は効果的。中には追熟したい場合もあるので、あえて一緒に保存したり、鮮度保持袋を使用しないほうがいいこともあります。葉物野菜には特に効果抜群なので、上手に使って食品ロスをなくしましょうね♪