遺産相続したくないもの、2位「負債・借金」を抑えた1位は？「税金がかかる」「メンテナンスが大変」

終活に関する情報を発信するメディアを展開する林商会は2月28日、150名を対象に実施した「相続放棄」に関する調査結果を発表しました。

80%が「相続したくない遺産がある」

相続したくない遺産があるか尋ねたところ、80%が「ある」と答えました。

具体的に何を相続したくないと感じているのか聞いてみると、2位の「借金・負債」を上回り、最も多い回答は「土地・不動産」でした。土地・不動産と回答した人にその理由を聞くと「立地や建物の状態が悪く、相続しても維持をすることや売却することが難しいと思うので」「土地や建物は少なからず手入れやメンテナンスをしなければいけないので手間もかかり大変だから」といった声が寄せられました。

「借金・負債」と回答した人はその理由として、「いくら親族だからとはいえ借金や負債は、その人自身の責任なので絶対に相続したくない」といったものでした。

相続したくないもの3位は「お墓・仏壇」でした。理由は、「遠方にあるお墓の管理は困難」で、「宗教が違うから」「無宗教だから」といった価値観の多様化からくるものが目立っています。

4位は「相続財産に含まれるものはすべて相続したくない」、5位は「ペット」、6位は「会社・事業」、7位は「お金」、8位は「株式・投資財産」でした。

次に、相続放棄についてどの程度知っているか聞いてみました。「借金や負債も相続の対象となることを知っていましたか？」という質問に対し、86%が「知っている」と回答。「借金や負債を相続しないためには、全ての財産の相続を放棄する必要があることを知っていましたか？」という質問では、73％が「知っている」と答えました。

相続放棄を選択した場合、申請には期限があり3カ月しか猶予がないことを知っているか聞くと、「知っている」は36％にとどまっています。