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2023年01月16日 17:05 更新

クチナシの花言葉|クチナシの概要や特徴、花言葉、名前の由来を解説

白く可憐な花を咲かせるクチナシ(くちなし)。ヨーロッパやアメリカでは男性が女性に贈る花として定番で、まさにプレゼントにもぴったりの花言葉もつけられています。ここでは、クチナシの概要や特徴、花言葉、名前の由来などを詳しく解説します。

クチナシ(くちなし)の花言葉

初夏に真っ白な花を咲かせるクチナシ。花からは濃厚な甘い香りが漂います。

そんなクチナシの花言葉は「とても幸せ」「優雅」「喜びを運ぶ」

初夏の風にのって運ばれてくる甘い香りが、「喜びを運ぶ」の花言葉の由来です。

また、アメリカでは、初めてのダンスパーティに女性を誘うときに男性がクチナシの花を贈る習慣があり、これが「とても幸せ」の由来になっているといわれています。

クチナシ

クチナシの花言葉に怖いものはある?

クチナシ

「クチナシ 花言葉」と検索すると「怖い」という言葉も出てきます。
しかし、上記でご紹介したように、クチナシの花言葉に怖いものや縁起の悪いものはありません。

クチナシという花の名前が、日本で古くから言われる「死人に口無し」を連想させて怖いイメージを持たせているのかもしれませんね。

また、クチナシは「嫁に口無し=嫁の貰い手がない」につながるため、女の子のいる家には植えないほうがよいといわれていたこともあります。

ネガティブなイメージがつけられやすいクチナシですが、実際には花も花言葉も美しく、プレゼントにも最適な花なのでご安心を。

クチナシの特徴

クチナシ

クチナシは開花期になると真っ白で甘い香りを放つ花を咲かせます。とにかく花が香り高いのが特徴で、ジンチョウゲ(沈丁花)やキンモクセイ(金木犀)と並び、三大香木といわれています。

花の大きさは5~10cmほど。一重咲きの種と八重咲きの種があり、一重咲きの花は早咲き、八重咲きの花は遅咲き。葉の濃緑と花の白のグラデーションがなんとも印象的です。

クチナシの基礎知識

・分類…アカネ科クチナシ属
・原産地…東アジア、日本
・別名…ガーデニア
・開花期…6月~7月
・出回り期…4月~8月

クチナシの名前の由来

クチナシ

クチナシとはなんともユニークな名前ですよね。この名前の由来は、クチナシの実からきています。

一重咲きのクチナシはオレンジ色の実をつけます。クチナシの実は熟しても裂けることがないため、「口無し(クチナシ)」と名付けられたそうです。

このオレンジ色をしたクチナシの実は、料理の色づけや生薬などに使われています。

クチナシの学名、ガーデニアの名前の由来

天使

クチナシの学名「ガーデニア(gardenia)」は、18世紀にアメリカで活動した植物学者、アレキサンダー・ガーデンにちなんだもの。

一方で、ガーデニアという名前にちなんだ伝説もあります。
ガーデニアという名前の娘がおり、彼女は清く純潔な心を持ち続けたいと願っていました。
ある夜のこと、彼女の願いを叶えようと、天使が現れます。天使はガーデニアに、地上にたったひとつしかない種子を授けました。
ガーデニアが大事に育てたところ、白く純潔な花が咲き、人々はこの花をガーデニアと呼ぶようになったそうです。

クチナシの誕生花

誕生花とは、生年月日にちなんだ花のこと。ギリシア・ローマの神話に由来するとされています。
クチナシが誕生花となる生年月日は以下のとおりです。

3月16日、3月19日、4月29日、5月6日、6月7日、6月30日、7月7日

名映画にも登場する花

クチナシ

1955年にアメリカ・イギリスの合作で制作された映画「旅情」。往年の名女優、キャサリン・ヘップバーンが主演を務め、今なお名作として語り継がれている作品です。この映画に、クチナシが印象的に登場するシーンがあります。

アメリカで秘書として働く女性・ジェーンはイタリアのベニスに旅へ。観光先でひとりのイタリア人男性・レナードと出会います。
惹かれ合うふたりですが、恋は報われず、ジェーンが列車に乗りさっていくラストシーン。レナードはクチナシの花を携え、ジェーンの乗った列車を追いかけます。
あと一歩のところで、残念ながらジェーンには届きませんでしたが、彼女はクチナシの花に託された愛をしっかり受け止め、去っていきます。

まさにクチナシの花言葉である「喜びを運ぶ」をイメージさせるシーンです。

クチナシの贈り方

クチナシ

クチナシは男性が女性に贈る花として海外でも人気。花言葉も美しいので、男性から女性のシチュエーションだけでなく、結婚祝いや母の日・父の日の贈り物としてもおすすめの花です。

贈る際は花束もしくは鉢植えがメジャー。

クチナシには一重咲きと八重咲きがありますが、花束用に切り花として出回っているのは大ぶりの八重咲きの花が主です。
花束などにアレンジする際はあまり葉を取らないのがポイント。緑と白の色合いが美しいので、葉も多めに残しましょう。

クチナシの鉢植えは、出回り期の4月~8月頃にフラワーショップで購入できます。

まとめ

「喜びを運ぶ」「とても幸せ」なんて、まさにプレゼントにぴったりの花言葉ですよね。見た目も美しく香りもよいクチナシは、そばに置いておくだけでも幸せな気持ちになりそうです。ぜひ大切な人に贈ってあげてください。

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