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2022年06月08日 19:05 更新

ケロッグのオートミールの味、粒の大きさ、触感、コスパ、おすすめの調理法は?

スーパーのシリアル売り場によく並んでいるケロッグのオートミール。手間も時間もかけることなくすぐに食べられて、クセがない味で食べやすく、価格もお手ごろと、バランスのとれた商品です。実際に買って、調理し、食べて、ほかのオートミール商品とも比較しながら、ケロッグのオートミールについて徹底調査してみました。

ケロッグのオートミールの特徴

ケロッグオートミール

ケロッグは、「朝の食卓がより良い食事になるよう、世界中で最品質の材料を追及すること」をミッションにする食品ブランド。コーンフレークをはじめとするシリアル商品が多数ラインナップされています。

2021年4月、ケロッグから初めて発売されたオートミール商品が、『ケロッグ オートミール』です。

ケロッグ オートミールはどんな商品?

『ケロッグ オートミール』は、オーストラリア産のオーツ麦を100%使用しています。

種類としては、脱穀したオーツ麦を挽き割ってから蒸して平たくし、乾燥させたクイックオーツ(クイッククッキングタイプのオートミール)です。電子レンジで加熱するだけで手軽に・時短で食べることができます。

くわしく見ていきましょう!

ケロッグ オートミールのラインナップは?

『ケロッグ オートミール』には、330g入りと、800g入り大容量の2種類が通常ラインナップです。フレーバーはついておらず、オーツ麦100%の商品です。また、さらなる大容量で販売されていることもあるようです。

また、関連商品には、大豆由来のタンパク質フレークを加え、たんぱく質量をアップした『ケロッグ プロテイン オートミール』(2022年3月発売)もラインナップされています。

ケロッグ オートミールの味は? 香りは?

『ケロッグ オートミール』を実際に食べてみると、クセのない味で、とろみがあります。初めてオートミールを食べる人でも、抵抗なく食べることができそうです。

香りという点では、加熱時の穀物臭が少しだけ気になりました。ただし、調理方法や味つけによって、問題がなくなるレベルと感じました。

ケロッグ オートミールの調理時間は?

『ケロッグ オートミール』の調理時間は短く、手間もほとんどかかりません。

『ケロッグ オートミール』を加熱して食べる場合、水を加えて、電子レンジで1分加熱するだけでじゅうぶんでした。事前の吸水も必要ありません。

『ケロッグ オートミール』を加熱せず、牛乳をかけるだけで食べようとすると、粉っぽさを感じます。時間をおけば、柔らかくなり、粉っぽさは薄れます。朝食に食べる場合、寝る前に牛乳やヨーグルトをかけて、冷蔵庫に入れておくといいでしょう。

また、『ケロッグ オートミール』を加熱したり、しばらく水分に漬けておくと、とろっとした食感になります。これは、『ケロッグ オートミール』の商品としての特徴というより、『ケロッグ オートミール』を含むクイックオーツ(脱穀したオーツ麦を挽き割ってから加熱・プレスして、食べやすく加工したオートミール)全般の特徴です。

ケロッグ オートミールのコスパは?

『ケロッグ オートミール』は、コスパがわりといいオートミールです。

330g入りの『ケロッグ オートミール』は、350円前後で販売されています。

オートミール商品は100gあたり150~199円程度で販売されているものが多いのですが、『ケロッグ オートミール』は100gあたり100~150円程度となり、比較的お手ごろ価格といっていいでしょう。

ケロッグ オートミールの手に入れやすさは?

『ケロッグ オートミール』は、とても手に入れやすいオートミールです。

身近なスーパーで手に入ることが多いです。もちろん、ネットショップでの取り扱いも多く、他社商品と比べても、かなり入手しやすいオートミールといえます。

ケロッグ オートミールの食べ方のバリエーションは?

『ケロッグ オートミール』の食べ方のバリエーション、用途の広さは、とても広いといっていいでしょう。

『ケロッグ オートミール』は、添加物が入っておらず、オーツ麦100%であるため、お粥、焼き菓子、お好み焼きなど幅広い料理に使用できます。

また、ハンバーグのつなぎにしたり、ホワイトソースに使う小麦粉の代用にしたりといった用途も可能です。

ただし、リゾットやおにぎりのように、お米の代用として食べる場合は、とろみが強く出てしまうため、好き嫌いが分かれるかもしれません。

とろみが強いのは、『ケロッグ オートミール』の特徴というより、『ケロッグ オートミール』を含むクイックオーツ全般の特徴です。お米の代用として食べたいけれど、とろみを邪魔に感じる場合は、麦の粒が丸ごと残っているロールドオーツという種類のオートミールを探すといいでしょう。

ケロッグ オートミールを調理して食べてみた!

ケロッグオートミール

『ケロッグ オートミール』の粒の大きさは、クイックオーツとしては一般的な、3~10mm程度。

これを、実際にいろいろな方法で調理して食べてみて、『ケロッグ オートミール』にぴったりの食べ方を探ってみました。

ケロッグ オートミールにお湯を注いでお粥・リゾットに

ケロッグオートミールにお湯を足して

『ケロッグ オートミール』に熱湯を注いでみました。

お湯を注いですぐは、とろみはあまり出ず、噛みしめると少し粉っぽさが残りました。

1分半~2分も経つと、粉っぽさは消え、とろみが出てきます。上の写真は熱湯を注いで2分後です。お粥やリゾットとして食べるなら、これくらいがめやすでしょう。

味は淡泊で、ほとんど無味です。お茶漬けの素や顆粒コンソメスープの素で味つけすると、おいしく食べられます。シンプルに、梅干しや塩こんぶをのせて食べるのもおすすめです。

ケロッグ オートミールをレンジで米化(こめか)

ケロッグ オートミール 米化

『ケロッグ オートミール』大さじ1に水80mlを入れ、電子レンジで2分加熱しました。オートミールの米化(こめか)といわれる、お米の代わりに主食として食べる方法です。

加熱すると、とろみが出て、粉っぽさはなくなります。噛みしめると、パンのような穀物の甘さがあります。ただ、少し穀物臭さや生っぽさがあるのが、『ケロッグ オートミール』の特徴。白米を食べ慣れた人にとっては、気になるかもしれません。

このままで食べられますが、振りかけやお漬物など、何かしらの味つけがあった方が、さらに食べやすくなるでしょう。また、かなりベタつきが大きいので、お好みで、水は50ml程度まで減らしてもいいでしょう。

ケロッグ オートミールをオーバーナイトオーツに

『ケロッグ オートミール』にプレーンヨーグルトをかぶるくらいまでかけて、一晩寝かせました。オーバーナイトオーツといい、オートミールではおなじみの食べ方のひとつです。

この食べ方では、ケロッグ オートミールの穀物臭は気にならなくなっていました。またオートミールがヨーグルトの水分を吸ってとろみが出ていましたが、噛みしめると少し粉っぽさが残っていました。

果物やナッツをトッピングして食べると、おいしく食べられます。おすすめなのが、オートミールといっしょにドライフルーツ(ドライマンゴーやレーズンなどお好みで)も一緒に入れて、一晩おくというものです。ドライフルーツがヨーグルトの水分を吸収して、生のフルーツのようなみずみずしい食感になりますよ。

ケロッグ オートミールをフライパンで焼いて

『ケロッグ オートミール』を、電子レンジで米化(こめか)してから、フライパンで焼くと、穀物特有の臭いや生っぽさがなくなります。中はとろっと、外側はかりっと仕上がり、とてもおいしくなります。

この特徴を活かしてお好み焼きやチヂミを作ると、とてもおいしく食べられました。お好み焼きのレシピを、この記事の下のほうで紹介しています。

ケロッグ オートミールをオーブンで焼いて

『ケロッグ オートミール』をフードプロセッサーで粉状にし、水を加えてオーブンで焼くと、焼き菓子に近い食感になります。

ただし、小麦粉よりも膨らみにくくなります。生地の食感は、多少ボソボソします。

『ケロッグ オートミール』をスコーンのような焼き菓子にする場合、たとえば、小麦粉も併用したり、生地をしっとりさせるためにおからパウダーを併用したりすると、小麦粉のスコーンに近いおいしさが出てきます。

ケロッグのオートミールのおすすめの食べ方は?

『ケロッグ オートミール』をおいしく食べられる簡単レシピを紹介します。

お好み焼き

オートミールでお好み焼き

小麦粉の一部をオートミールで代用したレシピです。中はふんわり、外はかりっとした食感が楽しめて、かなりおいしいです。

【材料】
ケロッグ オートミール 30g
水 100ml
小麦粉 大さじ2
卵 1個
牛乳(または水) 50ml
キャベツ 50g
豚肉(お好きな部位) 50g
   揚げ玉 少々
   紅しょうが 少々
サラダ油 少々

【作り方】
1. オートミールと水を合わせ、電子レンジで3分加熱し、粗熱をとっておく。
2. キャベツは千切り、豚肉は3㎝幅に切る。
3. フライパンに豚肉を入れさっと火を通しておく
4. ボウルに小麦粉、卵、牛乳(または水)を入れ混ぜ合わせ、さらに1のオートミールを加える。生地がなじんだらキャベツを加える。
5. フライパンに薄くサラダ油をひき、4を入れ丸く形を整える。
6. 紅しょうがと揚げ玉を入れ、火を通した豚肉を一番上に乗せる。
7. 中火で両面を焼いてできあがり。

ミルク粥(ココア味)

【材料】
ケロッグ オートミール 大さじ2(約20g)
牛乳 100ml
ココア 小さじ2
砂糖 お好みで

【作り方】
1. 深めの皿に牛乳を入れ、電子レンジで1分加熱する。
2. いったん皿を取り出し、ココア、砂糖を入れよく混ぜたら、ケロッグオートミールを入れる。
3. 再び電子レンジで1~2分加熱する。

【ポイント】
・ココアと砂糖の代わりに『ネスレ ミロ』で代用すると、さらに簡単にできます。
・吹きこぼれることがあるため、深めの皿を使ってください。

ケロッグのオートミールを他社商品と比べると?

『ケロッグ オートミール』を、同じくらい手に入りやすい『日食 プレミアムピュア オートミール』、輸入オートミールブランドの代表『クエーカー オールドファッション』と比べてみました。

ケロッグ オートミールと日食 プレミアムピュアオートミールの比較

日食 プレミアム ピュアオートミール

日食(日本食品製造合資会社)は、日本で初めてコーンフレークやオートミールを製造したメーカーだそうです。今のように日本でオートミール人気が高まる前から、長くオートミールを扱ってきました。

ケロッグがオートミールを発売するまでは、多くのスーパーで、いちばん手に入れやすいオートミールだったのが、この『日食 プレミアムピュア オートミール』です。

クイックオーツとインスタントオーツの違いはそれほど感じない

ケロッグオートミールと日食プレミアムピュア比較

『ケロッグ オートミール』はクイックオーツ、『日食 プレミアムピュア オートミール』はインスタントオーツとして販売されていますが、粒の大きさはあまり変わらず、調理にかかる時間や手間も、ほとんど変わりませんでした。

『ケロッグ オートミール』のほうが粒の大きさは均一、『日食 プレミアムピュア オートミール』の方が粒に大小があり、やや薄く、パリパリしています。

なお、日食からは『日食 オーツ オートミール』という、クイックオーツ商品も別に販売されていますが、流通量に差があるのか、こちらはスーパーで見かけることは少なめです。

味はどちらもクセなし。香りはケロッグが、とろみは日食が強め

パッケージを開けて臭いをかぐと『ケロッグ オートミール』の方が、やや穀物臭が強いです。

電子レンジで加熱し比較すると、『日食 プレミアムピュア オートミール』は香ばしい香りがしますが、『ケロッグ オートミール』はやはり少し穀物臭が残っています。調理したり味つけしたりすれば気になりませんが、水を入れて加熱しただけだと、臭いが気になってしまうかもしれません。

とろみは、『日食 プレミアムピュア オートミール』の方が少し強く出ます。

食べてみての味は、どちらも淡泊でクセがなく、和洋どちらの味付けでもおいしく食べられると感じます。

日食は国内焙煎、ケロッグのほうがややお安く入手可という結果

『ケロッグ オートミール』はオーストラリア産、『日食 プレミアムピュア オートミール』はアメリカ合衆国産のオーツ麦100%です。ケロッグがオートミールを発売したのは2021年の発売ですが、日食は長くオートミールを扱ってきたメーカーで、日本人の好みに合わせて国内で焙煎している点にも特徴があります。

コストパフォーマンスを見てみましょう。『ケロッグ オートミール』1.08円/gに対し、『日食 プレミアムピュア オートミール』1.11円/gと、わずかですが、ケロッグのほうがグラム単価で安く手に入りました。

ケロッグ オートミールとクエーカー オールドファッション オートミールの比較

クエーカーオールドファッションオートミール

「帽子をかぶったおじさん」が目印のクエーカーは、アメリカでオートミールシェアNO.1のブランド。

なかでも、このオールドファッションは、昔ながらのオートミールのおいしさを残していると、人気の高い定番商品です。

クイックオーツとロールドオーツの粒の大きさの差は歴然

ケロッグオートミールとクエーカーオールドファッション比較

『ケロッグ オートミール』と『クエーカー オールドファッション オートミール』の大きな違いは、粒の大きさです。

ケロッグは麦の粒を挽き割ってあるクイックオーツで、粒の大きさは3~10mm程度。クエーカーは、麦の粒を丸ごと残したロールドオーツなので、粒の大きさが10~12mmくらいあります。

クイックオーツとロールドオーツの差は味や食感でもはっきり

パッケージを開けて臭いをかぐと、『ケロッグ オートミール』は、やや穀物臭があります。『クエーカー オールドファッション オートミール』は、臭いはあまり感じません。

水を加えて電子レンジで加熱すると、『ケロッグ オートミール』は、とろっとした食感になり、味はごく淡泊です。『クエーカー オールドファッション オートミール』は、もちもちした食感とプチプチした食感の両方が共存しています。お米に近い風味も感じられ食べやすいです。ただし、表面のざらざらした食感が気になる方もいるかもしれません。

安さ・手に入れやすさはケロッグが上

『ケロッグ オートミール』はオーストラリア産、『クエーカー オールドファッション オートミール』はアメリカ合衆国産のオーツ麦100%です。

一般のスーパーで見かけることが多いのは、圧倒的に『ケロッグ オートミール』のほう。ただ、『クエーカー オールドファッション オートミール』は人気商品でインターネット通販での取り扱いは多く、入手すること自体は難しくありません。

価格については、『ケロッグ オートミール』1.08円/gに対し、『クエーカー オールドファッション オートミール』1.68円/gと、ケロッグのほうがお手ごろ価格で手に入りました。

まとめ

『ケロッグ オートミール』は、身近なスーパーで手に入れやすく、値段も手ごろです。

やや穀物臭はあるものの、味はクセがなく食べやすいといえます。電子レンジで加熱しただけのシンプルな食べ方では、穀物臭や生っぽさが出て食べにくいと感じる人もいるかもしれません。味つけをしたり、米化した後に焼いたりすれば、とてもおいしく食べられました。

(写真・図 お料理チームクレア 太田雅恵、伊藤浩子/構成・文 マイナビ子育て編集部)

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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