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2022年02月07日 19:36 更新

ピジョンが哺乳びん「母乳実感」を11年ぶりにリニューアル、母乳育児に寄り添い、授乳に戸惑うママ・パパをサポート

ピジョンは、 哺乳びん「母乳実感」を11年ぶりにリニューアルし2月14日に発売します。それに先駆けて、このほどオンラインで新商品発表会が行われました。

赤ちゃんが自然に飲める工夫を凝らした3代目「母乳実感」

ピジョンの哺乳びん「母乳実感」は、2010年に発売されて以来、今回のリニューアルで3回目になります。なんらかの事情で赤ちゃんに直接授乳ができないときに哺乳びんを使用しても、再びママのおっぱいでの授乳に戻れるようにするために、赤ちゃんがおっぱいを飲む時と同じような哺乳運動ができることを目指して研究・開発された哺乳びんです。

母乳育児に半数以上が不安を感じている!?

発表会では、リニューアル商品の紹介の前に、ベビーケア事業本部 販売戦略部 マーケティンググループ 安部泰弘さんから、同社が行った哺乳びんに関する調査(※)の発表がありました。

ベビーケア事業本部 販売戦略部 マーケティンググループ 安部泰弘さん

調査によると、「母乳育児(授乳)について、出産前に正しい知識を得られていたと感じますか」という質問に対して、59.3%のママが「感じない」と回答。

また、「初めて母乳育児(授乳)をする際、スムーズに行えましたか」という質問に対して、58%が「スムーズに行えなかった」と回答しています。

さらに、「母乳育児(授乳)の悩みを感じたことがある」、あるいは「母乳育児(授乳)をスムーズに行えなかった」と回答した人に対し、「母乳育児(授乳)を諦めてしまった経験はありますか」という質問したところ、「諦めてしまった経験がある」「諦めそうになった経験がある」を合わせて61.1%という結果になりました。

以上の結果を受け、安部さんは「母乳育児に関して、産前に漠然とした不安を抱えているものの、必要な情報を得たり、選択肢が多く選ぶことができないまま出産を迎えているママが多いことが明らかになりました。私たちは、出産前に正しい母乳育児の情報や、商品情報、商品の使い方をしっかり伝えていかなければならないと感じました」と語りました。

「今回リニューアルした母乳実感の特徴は、おっぱいでの授乳と哺乳びんでの授乳の併用がスムーズに行えることにあります。どちら(の授乳で)も赤ちゃんが嫌がることなく、同じような赤ちゃんの口の動きで飲んでもらう必要があります。その点を考えて作られたのが母乳実感です」(安部さん)

ピジョンがこだわった、乳首のやわらかさとラッチオンライン

続いて、リニューアルについての具体的な話を聞くことができました。開発本部 設計開発部 赤ちゃんナレッジグループの阿部晃子さんによると、「赤ちゃんが自然に授乳するためには、お母さんの乳首に近いやわらかさが必要不可欠」とのこと。

開発本部 設計開発部 赤ちゃんナレッジグループ 阿部晃子さん

そのため、今回のリニューアルでは、赤ちゃんがママのおっぱいから直接哺乳するときと同じような、なめらかな舌の波動状運動ができるよう、ママの乳首に近いやわらかさを実現するために、乳首専用の硬度を持つ新たなシリコーン素材を開発。

また3代目「母乳実感」では、赤ちゃんがしっかり乳首をくわえられるように、深さの目安となるガイド「ラッチオンライン」が付きました。

「お母さん方に聞いてみると、初めて哺乳びんで授乳するときに、どこまで乳首をくわえさせればいいのかわからないといったことや、乳首を浅くくわえさせてしまったために口の横から母乳やミルクがこぼれてしまった、という困りごとやとまどいがありました。このラッチオンラインがあることで、赤ちゃんが乳首をくわえる目安になったり誘導ができるようになったりしました」(安部さん)

このラッチオンラインは、直線ではなく波型にしたこともポイントがあるそうです。設計を担当した開発本部 設計開発部 設計開発グループ 小山聡さんによると、「赤ちゃんの飲み方には個人差があるため、くわえこみの深さに幅を持たせています。この幅の通りに直線ラインにすることもできましたが、パパ・ママが実際に授乳する際、『このラインまでに必ずくわえさせなければいけないのか』とご心配をおかけしてしまうという懸念がありました。そのため、あくまでもサポートや目安という形で使ってもらいたいと思い、波型にしました」と語り、赤ちゃんの個性に寄り添った作りであることを明かしました。

開発本部 設計開発部 設計開発グループ 小山聡さん

実際に、母乳実感を利用したママのうち7割が、「ラッチオンラインが役に立った」と回答しています。

授乳するパパ・ママに寄り添った豊富なデザイン展開

さらに、ボトル本体も一新。ママの声を参考に、持ちやすい太さとカーブを導き出しました。デザインもボトル全面にぐるりと施されたかわいいプリント柄を展開し、耐熱ガラス製で3種、プラスチック製で7種がラインナップ。

リニューアルしたピジョンの母乳実感は、「授乳のためのただの道具」から、「授乳をするパパ・ママの心の拠り所」として活躍してくれそうです。

製品概要

母乳実感
耐熱ガラス製
・容量:80ml、160ml、240ml
・対象月齢:80ml:0ヵ月から、160ml:0ヵ月から、 240ml:3ヵ月頃から
・価格:80ml…2,200円、160ml…2,310~2,420円、240ml…2,420~2,530円

プラスチック製(PPSU製)
・容量:80ml、160ml、240ml
・対象月齢:80ml:0ヵ月から、160ml:0ヵ月から、 240ml:3ヵ月頃から
・価格:80ml…2,090円、160ml…2,200~2,475円、240ml…2,310~2,585円

母乳実感 乳首
・サイズ:SS、S、M、L、LL、3L
・対象月齢:SS:0ヵ月から、S:1ヵ月頃から、M:3ヵ月頃から、L:6ヵ月頃から、LL:9ヵ月以上、3L:離乳完了期向け・15ヵ月以上
・価格:SS(1個入)…693円、S~3L(2個入)…1,320円

まとめ

同社では、赤ちゃんとその家族が望むだけ長く母乳育児を続けられるよう応援するための、適切な情報や商品・サービスを続け、さまざまな理由で母乳育児が困難な場合でも、赤ちゃんの健やかな成長のために最善な方法でサポートするということです。

また、最後のまとめとして印象的だった、阿部晃子さんの一言をご紹介します。

「今回のリニューアルの2大ポイントである、乳首のやわらかさとラッチオンラインについては、新生児である赤ちゃんとそのママが、寝不足でフラフラな状態のなか、当社の研究所にお越しいただき、データを積み重ねて作り上げた商品。現時点で当社が持っている最高の技術を詰め込みました。自信を持って送り出せます」(阿部さん)

※授乳に関する調査(ピジョン調べ)/1歳未満の子を持つ女性20~40代・全国400名/2021年12月実施

(マイナビ子育て編集部)

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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