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2022年01月10日 10:45 更新

子育ての大変さも食費も赤裸々に明かす! 2700ツネ夫婦の全力子育て/夫婦インタビュー

子煩悩パパで知られる、お笑いコンビ「2700」のツネさん。小学4年生の双子と5歳の三男のパパとして、体当たりの日々を送るツネさんと、ブログが人気の奥様が、夫婦でインタビューに応えてくれました。今でこそ仲良し夫婦ですが、かつては大喧嘩を繰り返したことも……。

2008年に結婚し、恋人時代から合わせるとかれこれ18年の月日を共に過ごしているという、2700ツネさんと奥様。ブログ「2700ツネの嫁ブログ~息子3人+ツネ~」では、子どもたちとの日常や家庭についてありのままに綴られ、共感を呼んでいます。

双子育児で「お前も一度、一人でやってみろ!!」

ーー今日は、ご夫婦お互いに思うところを吐き出していただきたいなと思うのですが、とはいえ、ツネさんと奥様はすごく協力しあって夫婦一緒に育児に励んでいる印象を受けます。第一子・第二子出産時からそうだったのでしょうか。

奥様 元々、彼は「30歳すぎるまで子どもはいらない」という人で。出産当時、「おむつも替えたくない。うんちおむつなんてもってのほか。ミルクも作れるわけがない」という状態だったんです。

ーーえ!?

ツネ 当時のことは……すみません、正直、仕事がめちゃくちゃ忙しい時期で記憶がないです……(苦笑)。

奥様 だから私が一人で、ずっと家で双子につきっきりでした。毎日毎日、ミルクをあげるか、おむつを変えるだけの日々。一人が寝ても、一人が起きて、買い物に行くだけで旅行かばんのような大きいバッグを抱え、双子用の大きなベビーカーではスーパーに行くだけでも一苦労で。実家は遠方だし、周りに頼る人はいなくて、ずっと家にいて、泣きながら育児をしていました。

ーーそれは壮絶な毎日でしたね……。

奥様 子どもに対してイライラしちゃいけないけど、やっぱりイライラしちゃって、それをツネに話すと、「そんなに育児が嫌なら、保育園に預ければ?」と言われて。私、爆発したんです。「お前も一度、一人でやってみろ!!」と。それで1日育児をやってもらったら、「ムリです!」と音を上げて、その日から彼の態度がガラッと変わりました。

ーーちょっと信じられない炎上ワードが散りばめられていましたが(苦笑)。具体的に、ツネさんはどう変わったのでしょうか?

ツネ ああ……なんとなく当時の記憶が蘇ってきました(笑)。

奥様 早く帰る努力や、仕事の合間に1時間でも空いたら帰ってくるようになりました。時間を作ってくれる気持ちがすごく見えたので、それだけでいい変化があったなと思います。

どちらかが叱ったら、片方がフォローする

ーーその後、第三子も誕生。現在までに互いへの要望や不満に変化はありましたか?

ツネ 僕は不満はなにもないです。めちゃくちゃ、ちゃんとしてくれています。ただ、彼女は完璧主義者なので、それが原因でいっぱいいっぱいになって爆発しがち。「もうちょっと楽に行こうよ」とは思います。僕自身は家事、特に片付けが苦手なんですが、彼女は散らかっているのがすごくイヤなんです。

奥様 ツネが一番散らかすんですよ。

ツネ そこまで完璧に綺麗にしなくていいのに、と思います(笑)。

奥様 いやいや、「帰宅して散らかっているのと、片付いているの、どっちがいい?」と聞くと「片付いている方」と言うくせに(笑)。まあ彼は頑固なんですよね。

ーーそこはお互いまだ改善の余地があるんですね。ご夫婦の育児方針で、意識して実践していることはありますか?

奥様 「片方が厳しく叱ったら、片方は優しくフォローして、バランスを取ろう。両方で子どもを責めるのはやめよう」とはずっと話しています。

ツネ 彼女は怒った日、寝る前に必ず子どもに「今日は怒ってごめんね」と謝っていて、僕もそれを真似しています。

奥様 子どもは寝る前が一番素直になるんですよね。

ーー男児3人ともなると、家の中は毎日てんやわんやですよね。子どもたちがいくら可愛くても、怒りたくなることはあると思います。

奥様 感情的になりそうなときは、パッと夫に当たるようにしています(笑)。

ーーその瞬間、ツネさんはわかりますか?

ツネ 「あ、怒りの分散だな」とわかるときもありつつ、「単に俺が怒られてるだけやんな」というときもあります(笑)。

パンツ一枚で家から追い出された日のこと

ーー育児って常に理想と現実のギャップに苛まれるものだと思うのですが、どうやって折り合いをつけていますか?

奥様 友人の子どもを見ていると、男の子でも理想的なほどきちんとしていて。うちはがちゃがちゃして落ち着きがない三兄弟で、「なんでうちの子はこんなに!?」とストレスもありましたが、「パパがこういうパパだし、きちんとするのはムリか」と悟りました(笑)。明るく元気があって、まあいいか、と。4人で裸で遊んでいるのを見ると、ちゃんとしたいのに! と思う反面、「楽しそうでいいなあ」という気持ちになるんですよね。

ーー裸で(笑)。そうしたありのままをざっくばらんにお話してくれることが、○○さんのブログ人気の一因だと思います。家計も「今月は食費10万円かかりました」「教育費がやばい」など、リアルな数字を赤裸々に公開していますよね。

奥様 あんなに明かして大丈夫ですかね(笑)。家計は、そこまで頑張って節約はしていませんが、毎日レシートと財布の残高を確認して「先週は結構使ったから、今週は近所の公園でしっとり遊ぼう」などバランスを取っていますね。

ツネ そんなふうに考えて生活していたなんて知らなかったな。お金に関しては僕がダメなので、全部おまかせしています。

ーーツネさんの職業柄、毎月安定した収入ではないですし、19年には活動停止もありました。

奥様 当時はお金に悩まされましたね。「月にこれくらいかかって、私の給料はこれくらいだから、あなたはこれくらい生活費を入れてほしい」と提示したこともあります。私は双子を出産して育児していて、もっと仕事を増やすために保育園の入園を希望しましたが「勤務実績がないと入れません」と、落ちまして。双子がいて実家も遠いのに、保育園に入れないのかと絶望的でした。それで託児付きの会社に転職したんです。当時、彼には結構辛く当たってしまいました。

ツネ 僕は保育園探しに協力できなくて、彼女がめちゃくちゃ一生懸命調べて探してくれたことは覚えています。でもたしかに、あのときは何度も衝突した記憶もありますね。結構やばかったときもあるな。

奥様 当時はまったく寄り添ってくれなくて、私が相談すると「しょうがないやん」と返されて、こっちも応戦して……と、いつも言い合いに発展して。ムカつきすぎて「出てけーー!」ってパンツ1枚とカバン1つで玄関の外に追い出したことがあります(笑)。

ーーどうやって仲直りしたんですか?

ツネ 毎回僕が謝りますが、そのときは顔に落書きをしてインターフォン越しに謝りました。

奥様 それが絶対笑っちゃうんですよね(笑)。インターフォン越しにおもしろいことをして、笑わそうとしてきて(笑)。直前の喧嘩について解決はしてないけど、笑っちゃって、「言いたいことは言ったし、まあいいか」という気持ちにさせられるんです。

ブログは普通の働くママの日記のつもり

ーーいまや「2700 ツネ」で検索すると、「2700ツネの嫁ブログ~息子3人+ツネ~」が検索結果の上から2番目にヒットするほどですが、○○さんがブログを始めたきっかけを教えてください。

奥様 以前からパンサーの尾形貴弘さんの奥さまのブログなど、芸人の奥さまブログを読んでいて、「みんな書いているんだね」なんて夫に話していたら……。

ツネ ちょうど僕のところに「奥さまもブログを書きませんか?」という話が回ってきたので、「どうする? やってみる?」と相談して。妻は「日記感覚で書いてもいいなら、やってみようかな」と引き受けてくれたんです。

ーー奥様は芸能人ではないので、ブログを始めることに戸惑いもあったのでは?

ツネ そもそも表に出ている人ではない、「普通の働くママがオフィシャルブログってどうなんだろう」という違和感はありましたが、彼女が「みんなに読んでほしい」というよりも「あくまで日々の記録、日記として書く」というスタンスだったので、それなら不自然ではないなあと思いました。

奥様 私は書きはじめてから戸惑いが生まれました。気づくと多くの方が読んでくださって「一般人なのに、こんなにたくさんの人が読むブログを書かせてもらって、大丈夫かな?」と。

ーーブログには読者の方からどんな声が届きますか?

奥様 共感してくださる声がうれしいですね。「私も男児3人育児中です」とか「双子を出産予定なので参考になります」とか。

ツネ ブログの人気ランキングにも載るやん。

奥様 ランキングに入ると、申し訳なさでいっぱいになります(苦笑)。

ーーいまや人気ブロガーですよね。

ツネ でも彼女にブロガーという意識はまったくないみたいなんですよね。

奥様 自分を「ブロガー」とは思わないようにしています。あくまで、「普通の主婦の日記」なんです。

ツネ ブロガーはそれが仕事だから「書かなきゃいけない」という意識になってしまうし。

奥様 気負わず、思いついたときだけ書くようにしています。仕事もしているので全然書かない時間帯もありますし、だから他の人と比べたら、更新頻度はすごく少ないんですけどね(笑)。

ーーYahoo!ニュースでもブログを取り上げられることがあります。

奥様 そのときは「夫に言われてイラッとしたこと」を書いたんだっけ? たしかに、そういう日記は反応がいいです(笑)。

ーー不満を書かれることについて、ツネさんはどう思いますか?

ツネ 書いていることすら知らなかったです。Yahoo!ニュースに載って初めて知って、共感コメントとかあるのをみて「夫への不満に共感する人ってこんなに多いんだ……」と気付かされました(笑)。でも面白いのでこれからも書いてほしいですね。

「すごいなあ、うちのパパは」って思う瞬間

ーー最近では、奥さまのブログの存在が、ツネさんの仕事にいい影響を与えることはありますか?

ツネ めちゃくちゃあります! 僕は副業でキッチンカーをやっているんですが「奥さんのファンです」「いつも読んでいます」というお客様がめっちゃ増えています。

ーー奥さまに直接お会いすると、ブログで読む以上にポジティブでパワフルな印象を受けました。パワーの源はなんでしょうか?

奥様 やっぱり子どもたちの存在です。子どもたちと遊びに行きたいな、旅行に行きたいな、の一心で頑張ろうと思えます。それに、男児ですし中学生くらいになるとママの相手をしてくれなくなるでしょうし、「今しかない」という気持ちで全力で向き合っています。

ーーブログを読むと、お子様たちが素直でとてもかかわいいです!

奥様 ありがとうございます(笑)。私も彼も、毎日「大好き」と伝えているからでしょうか。「1日1回、必ず愛情表現をすべし」ということをどこかで見聞きして以来、毎日の習慣にしています。そうすると子どもたちも絶対に「大好き」と返してくれますね。

ーー現在お二人の関係は、交際期間含めると18年目だそうですが、一緒にいられる理由はなんでしょうか。

ツネ 僕は彼女を尊敬しているからですね。彼女は5人兄弟の長女で、だらけてしまう僕のケツを叩いてくれたり、めっちゃしっかりしているんです。あとは、起きたことなど、とにかくなんでも話してくれることが信頼に繋がっているのかもしれません。

奥様 私は対照的で、きっちりしすぎてストレスを溜めがち。自分でもやりすぎていることをわかってはいるけど、ゆるめられない。それを彼が少しずつゆるめてくれて、楽にしてくれるから助かっています。それに子どもにとってほんとうにいいパパなんですよ。教育的なことではなく、接し方や遊び方ですね。公園に行くと、全然知らないよその子どもまで巻き込んで遊び、みんなに追いかけられて鬼ごっこをしている姿を見ると、「この人でよかったなあ」と実感します。「すごいなあ、うちのパパは」って。

(取材・構成:有山千春、撮影:佐藤登志雄、取材協力:株式会社サイバーエージェント)

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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