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2017年08月29日 17:57 更新

お食い初めの準備と順番とは? ・レシピ・食べさせる順番とは?

お食い初めは子供にとって一生に一度の大事な儀式です。両家の大事なイベントを滞りなく済ませるために、押さえておきたい基礎知識をまとめました。「お食い初めはいつ?」、「石の意味は?」、「鯛や煮物を食べさせる順番って?」など、お食い初めを控えたママたちが知りたい情報をお伝えします。

お食い初め(百日祝い)の時期や準備するもの

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お食い初めは子供が生まれてから100日目に行います。お食い初めは平安時代から続く日本の伝統的な行事の1つで、「子供が一生食べ物で困らずに暮らせますように」と言う願いを込めて行われます。

「お食い初め=100日祝い」でOK!

「お食い初めはいつ?」と気になっているママさんもいらっしゃると思いますが、正式には生後100日目に行う行事です。そのため、「100日祝い」、「百日(ももか)の祝い」と呼ばれることもあります。

生後約3ヶ月目に行うお食い初めは、まだまだ離乳食が始まる前のため食べさせるふりをするだけですが、初めて箸を使って食べ物を口に運ぶしぐさが「食べはじめ」、「箸はじめ」と呼ばれることもあります。出産後3ヶ月は本当にバタバタしますし、体調が戻らないママも少なくありません。妊娠中から早めに基礎知識を押さえ、準備しておくと安心です。

ちなみに、お食い初めでは100日目の数え方を「誕生日=生後1日」とします。医療的には「誕生日=生後0日」とカウントするのでご注意下さい。つまり、医療的に計算すると、100日目は生後99日目にあたります。100日目が平日の場合、参加者の都合を合わせるために、直近の土日を選ぶケースも少なくありません。

お食い初めのやり方・準備するもの

お食い初めのやり方はかなり略式になっているので、関係者だけで集まりただ食事をするという家庭も増えています。ただ、正式に行う時はやり方があるので覚えておきましょう。最低限準備したいのが、石と食器です。

初めてのお食い初めは祝膳セットが便利

お食い初めでは歯がための石を用意します。小さな石に、「一生食べ物に困らずに暮らせますように」という意味を込めて当日使います。石は縁のある神社の境内から借りるのが一般的ですが、インターネットでも入手可能です。川原や海辺が近くにある場合も、そこで小石を拾ってくる方もいらっしゃいます。また、歯がため石もセットになっている通販の祝い膳も便利です。外で拾ったものはきれいに洗ってから使いましょう。

お食い初めの食器を母方の実家が贈る昔ながらの習わし

お食い初めに使う正式な食器は、高脚の御前に乗せた漆器です。男児なら外側も内側も赤い漆器に、金か黒漆で男紋を入れます。女児は外側が黒、内側が赤い漆器に、銀色で女紋を入れます。紋は省略する家庭も少なくありません。

なお、これらの食器は母方の実家から贈る習わしがあります。箸は祝い箸と呼ばれる、両端が細くなっている柳のお箸を使いますが、こちらも普通の割り箸で代用可能です。

離乳食用の食器でも代用OK

正式な食器だとお食い初め以外で使う機会がほとんどないため、最近は離乳食用の食器を選ぶ家庭も増えています。両家の祖父母にも相談し、普段使いしやすい食器でも構わないかどうか、一言伝えておくのがいいでしょう。なぜなら、儀式を正式に執り行うかどうか、夫婦間の温度差はもちろん、両家の意向が異なることもあります。

特に、これまでの経験談を踏まえ孫のことになると正式に進めたいと思う祖父母の意向も聞きつつ、なるべく波風が立たないよう、両者が納得する形で行いましょう。意見が分かれるケースもありますので、やはり早めに準備に取り掛かった方が安心です。

お食い初めの献立・レシピ

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お食い初めは一汁三菜が基本的な献立になります。お魚、お吸い物、煮物、香の物、赤飯の祝い膳を用意しますが、この献立は全国共通ではありません。

地域ごとに違う!お食い初めの献立をチェック

お食い初めは地域によって使う食器の種類も違うのをご存知でしょうか。九州地方では「ぽっぽ膳」と呼ばれる樹木を薄くし、丸く曲げて形をつけた博多曲物が使われます。嫁ぎ先の風習に従うのが一般的なので、もしお互いの出身地が違う場合は事前に確認しましょう。歯がため石を使わない地域も少なくありません。大阪、兵庫、四国エリアでは「固いタコも食べられる丈夫な歯が生えますように」と言う意味で、タコが使われます。同様に、岩手では「固いアワビを噛めるほど…」と願いを込めてアワビが歯がため石の代わりにされます。その他、紅白餅や梅干、栗の実、囲碁の碁石を使うエリアもあります。

お食い初めの鯛や煮物に込められた思い

お食い初めで用意する祝い膳は大体決まっていますが、食材にも地域差が出ることがあるので確認しましょう。いずれにしても、選ばれる食べ物にはそれぞれ深い意味が込められています。

ご飯

ご飯ものは赤飯が選ばれます。昔から赤には魔除けの力があるので、厄払いにぴったりの色と考えられています。赤が入る赤飯は祝い膳に最適で、赤ちゃんが病気や災難に遭わず、健やかに成長するよう、願いを込めて赤飯を食べます。北海道や東北地方では小豆の赤飯ではなく、甘納豆を入れてご飯を炊き、食紅をつけてピンク色に仕上げます。

椀もの

椀ものは良縁を意味する貝の汁を用意します。将来「二枚貝のようにぴったり合う伴侶に出会えますように」と願いを込めて、蛤の潮汁などを作ります。

主菜

祝い膳の主菜は、魚です。魚は尾頭付きなら種類は問われません。関東エリアでは大体縁起物の鯛が選ばれますが、サワラやキンキ、鮎を使う地方もあります。

副菜

副菜は煮物や紅白なますが定番です。海老とレンコンの吹き寄せは先行きの明るさと長寿を祈る意味が込められていますし、高野豆腐は邪気を払う食べ物だと信じられています。手が八方へ伸びるタコの煮物も、八方へ運勢が広がる縁起の良い食べ物とされています。

お食い初め当日のスケジュールをチェック

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お食い初め当日に慌てることがないよう、一日の流れを頭に入れておきましょう。産後間もないママが全部一通り揃えるのは大変なので、最近ではレストランの専用コースを頼む方も増えています。自宅まで祝い膳を宅配してくれるお店もあるので、便利なサービスの活用もできます。

お食い初めの場所選び(自宅・実家・レストラン)

お食い初めを行う場所選びですが、両家の祖父母が参加となると最低でも大人6人が集まることになるため、ご自宅では狭く椅子が足りなくなる恐れもあります。どちらかの実家が場所の提供をしてくれるなど、場所はその都度参加者に相談して決めましょう。

また、最近では和食レストランなどでお食い初めコースプランの提供があるなど、便利なサービスを利用する方も増えています。

お食い初めは食べる順番と食べさせる人が重要

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お食い初めでは、食べさせる人と食べる順番がとても大切です。お食い初めの儀式の中に、歯がためというものがあります。これは「石のように硬く、何でも噛める丈夫な歯が生え、長生きできますように」と願いを込めて行われます。

お食い初めで食べさせてあげる人は養い親

お食い初めで赤ちゃんにご飯を食べさせる真似をする人は、養い親が行います。養い親は、実はパパ、ママではありません。当日集まった身内の中で、一番長生きしている方が「長寿にあやかりますように」と言う意味で養い親に選ばれます。もちろん両親と子供だけで行う場合はパパ、ママのどちらかでOKです。

食べさせる順番

お食い初めでは養い親が赤ちゃんに祝い箸で食べさせる真似をしますが、食べ物を口に持っていく順番が決まっています。赤飯から始まり、「お吸い物→赤飯→焼き魚→赤飯→お吸い物→赤飯→煮物→赤飯→お吸い物→赤飯→酢の物→赤飯→歯がための石→赤飯→お吸い物」と続け、最後も赤飯を食べさせる真似をして終了です。歯がための儀式では、石に祝い箸の先を軽くつけ、その箸を赤ちゃんの歯茎や口元にそっと触れさせるだけで構いません。

まとめ

お食い初めは赤ちゃんの生後100日目に行います。食器と歯がための石、鯛や煮物などの祝い膳を用意しますが、自分たちで全部用意するのが大変な時はレストランの専用コースや宅配のお食い初めセットが頼りになります。無理をして本格的な儀式を行う必要はありませんが、昔から続く日本の伝統的な儀式なので、できる範囲で挑戦するのもいいですね。赤ちゃんの生誕100日を祝い、長生きすることを祈る気持ちが大切です。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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