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2021年12月16日 13:36 更新

【家を購入する際に優先したこと】3位は「間取り・広さ」2位は「価格」、1位は? 経験者493人アンケート調査

AlbaLinkが家の購入経験がある493人を対象に実施した「家を購入する際に優先したことと妥協したことに関する意識調査」によると、家を購入する際に優先したことの1位は「立地」、逆に妥協したことの1位は「間取り・広さ」であることがわかりました。

AlbaLink(東京都江東区、代表取締役:河田 憲二)は、家の購入経験がある493人を対象に「家を購入する際に優先したことと妥協したことに関する意識調査」を実施し、そのデータをランキング化しました。

「最も優先した条件は何ですか?」と聞いたところ、ダントツの1位は「立地」です。「立地か建物かで悩んだら、立地を優先するべき」とよく言われますよね。かなり差が開いて、2位は「価格」。3位以下は「間取り・広さ」「向き・日当たり」と続きます。

<1位 立地>

なるべく水害などの災害が発生しにくい場所をハザードマップで確認しながら選んだ(30代女性)

子育てに適した土地であること。治安が良くて自然が多く、都会すぎない場所を選びました(40代女性)

立地条件。具体的には、電車の駅に近く買い物に便利なこと(60代以上男性)

理由をみると、挙げられた優先条件ごとに、重視されているのは主に「便利さ」と「安心・安全」に分かれます。便利さは、「交通アクセスの良さ」「周辺施設が充実している」など。安心・安全は、「治安がよい」「災害の心配が少ない」などです。

正直に言えば「交通アクセス良好で商業施設が充実していて、災害に強くて、ほどよく自然もあって子育てしやすい」という土地が理想でしょう。しかし、現実には条件を満たしている土地ばかりではない以上、「重視したい立地条件」を明確にしておく必要がありそうです。

<2位 価格>

頭金を総額の30%ぐらい用意できる範囲内の購入価格(30代男性)

一番は価格です。価格を無理するとのちのちローンの支払いが苦しくなるので(40代女性)

予算に合わない物件はたとえ気に入ったとしても手が出ないので、価格が最優先(60代以上男性)

「マイホームを購入することで生活が苦しくなるのは嫌だった」などの回答が寄せられています。「2,000万円まで」「毎月の返済額8万円まで」「購入価格の3割を頭金として用意できる額まで」などの具体的な上限額を決めていた人も目立ちました。借りられる上限額ギリギリでローンを組んでしまうと、子どもの教育費が多くなる時期に返済に困ることも考えられます。

<3位 間取り・広さ>

間取り。いかに家事動線がよくなるかを考え、設計士の方に何度も修正してもらった(20代女性)

荷物が多いため、デットスペースを活用した収納場所が多いことを優先した(30代男性)

二世帯住宅にするため、土地の広さ(40代男性)

「1人1部屋ほしかった」「二世帯住宅なので広さが必要だった」などの回答が寄せられました。家族の人数やライフスタイルに合わない間取りだと、「使いにくい」「朝、トイレや洗面台が足りなくなる」などの失敗につながります。単に部屋数や居室の広さだけで決めるのではなく、家事動線や収納も考慮したいところです。

<4位 向き・日当たり>

日当たりがいいこと(30代男性)

家の向き。絶対にリビングが南に面していないと嫌だった(40代女性)

南に面していて、もし南側に家が建っても日当たりが妨げられないこと(50代女性)

日本は方角にこだわる人が特に多いと言われます。日当たりを巡って隣家とトラブルになったり、日当たりが悪いからと引っ越す人もいるほどです。ただ方角を重視する人が多い割に4位なのは、「できれば南向きがいいけど、最優先ではない」という人も多いからでしょう。なお「向き・日当たり」を挙げた人は、全員30代以上でした。

<5位 設備>

室内の設備です。在宅勤務で家にいる時間が長いため、気持ちよく快適に過ごせる室内が必須条件でした(20代女性)

使いやすいキッチンであること(30代女性)

具体的な設備として「キッチン」「食洗機」「24時間換気システム」「太陽光発電」「防音室」「床暖房」などが挙げられました。シンク・コンロや浴槽など、日常生活でよく使う設備の性能は、住み心地に大きく影響します。毎日使う部分については、ちょっとした不便でもストレスになりやすいため、設備にこだわる人も多いのだと推測できます。また、太陽光発電や蓄電池など、環境に配慮した設備を挙げた人もいました。

<同率5位 駐車場>

車2台を並列駐車できること(40代男性)

車を3台くらい置ける駐車場。車2台所有かつ来客も多いので、3台分のスペースが条件でした(50代女性)

具体的には駐車場の広さ(台数)や位置などです。駐車場の台数が足りず外に借りるとなると、月々の駐車場代がかかってしまいます。そのため車を所有している人には、駐車場は大切なポイントです。希望する駐車場の広さについては、「1人1台車を所有するのが当たり前の地域なら2~3台分は必要」など、地域差もあるようです。

それでは逆に、家を購入でする際、妥協した条件があるかどうかを聞いてみたところ、79.7%が「妥協した条件がある」と答えています。

家を購入する際に妥協した条件を聞いたところ、1位は「間取り・広さ」です。2位には意外にも「立地」が入りました。2位の「立地」と3位の「価格」「設備」はかなり差が開いており、「間取り・広さ」と「立地」が妥協されやすい条件の2トップだとわかります。

<1位 間取り・広さ>

間取りです。本当はウォークインクローゼットが欲しかったです(20代女性)

広さ。値段や立地を優先して妥協した(30代女性)

予算をおさえるために、2階のバルコニーを諦めました(50代男性)

「予算や立地を優先すると、間取りや広さは妥協せざるを得ない」というのは致し方ないかもしれません。予算の関係で広さを諦めた人が多かったものの、中には「工務店側のルールにより、希望通りの間取りが叶わなかった」「風水を意識すると生活動線と合わない」というケースもみられます。

ただ、妥協したからと言って、家に満足していないわけではありません。「キッチンは狭いが、慣れたので問題ない」「収納が狭いと思ったが、断舎離したので今は満足している」という意見もありました。

<2位 立地>

立地。駅徒歩圏内かつ予算内で戸建を優先するため、主要な駅から2駅ほど離れた駅を選んだ(20代男性)

立地です。子どもの学区内で購入したかったのですが、予算を考えると妥協せざるを得ませんでした(30代男性)

駅までの距離は妥協しました。駅まで歩いて30分近くかかります(40代女性)

希望していた土地の価格が高かったため、立地を妥協したという人が多数。家族内で「実家の近くか駅チカか」で意見がわかれ、配偶者の意見に添うかたちで妥協した人もいました。「立地は妥協しましたが、結果的にはよかった。他の優先条件に当てはまる住宅を購入でき、予算内で新車を買えたので」という意見もみられます。

また、最初の質問で、立地を最優先条件として挙げたにも関わらず、実際には立地を妥協した人も多数となったのは、「高台であることを優先し、駅からの距離を妥協した」など、立地条件の中にも優先順位があるという意見も見られました。

<3位 価格>

立地や通勤距離などを考えた結果、少し予算オーバーした(20代女性)

金額です。駅チカなので想定金額より300万ほど高かったです(30代男性)

坪単価が希望する金額よりも高くなった(50代男性)

「予算オーバーしたが、立地優先で購入を決めた」という声が多数寄せられています。予算オーバーについてファイナンシャルプランナーに相談し、問題ないことを確認したうえで購入したという人もいるようです。

<同率3位 設備>

ドアをスライドにしたかったが、デザインの関係で普通の縦開きになった(20代女性)

土地に予算を割いたので、水回りのオプションはあまり付けないようにして金額を調整しました(30代女性)

設計段階で高額になってしまったので、玄関ドアやバスユニットなどを安価な物に変更しました(50代男性)

設備については、「水回リ関係のオプションを削除した」「グレードを下げた」という回答が目立ちました。他には「床暖房」「ドア」「太陽光発電」を諦めたという人もいるよう。

設備については、「水回リ関係のオプションを削除した」「グレードを下げた」という回答が目立ちました。他には「床暖房」「ドア」「太陽光発電」を諦めたという人もいるよう。

<5位 向き・日当たり>

南向き駅チカはなかったため、東向きバルコニーにした(30代女性)

本当は南向きが良かったけれど、無理のない価格を選んで東向きに妥協しました(40代女性)

角地か南玄関を希望していたが、北向きの土地しかなかった(60代以上男性)

「南向き希望だったが、東向きや西向きに妥協した」という意見が多く見られました。また、「方位には強いこだわりがあったけれど、『今はあまり気にしない人が多い』と営業担当者から言われた」という体験談もありました。

「建物は変えられるが土地は動かせないため、最も優先すべきは立地」とよく言われますが、アンケートの結果にもはっきりと現れており、その内容は、交通アクセス・商業施設の近さ・学区など、それぞれの生活スタイルにより様々であることがわかります。ただし、「妥協はしたものの、購入した家や今の生活に満足している」という人も多いそう。優先したい条件と妥協できる条件のバランスが大切なようです。

【調査概要】
調査対象:家を買った経験がある人
調査日:2021年11月9日~23日
調査方法:インターネットによる任意回答
調査人数:493人(女性332人/男性161人)

出典:訳あり物件買取プロ
https://wakearipro.com

(マイナビ子育て編集部)

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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