家賃のコスパが抜群！「本当に住みやすい街大賞 2022」3位にランクインした「多摩境」……ってどんな街？

12月7日に住宅専門のローン会社ARUHIが発表した「本当に住みやすい街大賞 2022」。『理想ではなく、実際にその地域で“生活する”』という視点から本当に住みやすい街を選定した結果、1位に神奈川県藤沢市の「辻堂」、2位には埼玉県川口市の「川口」など、地名度の高い街が堂々ランクインしました。

そんななか、圏外から急上昇を遂げたのが3位「多摩境（たまさかい）」。出演者も「初めて聞いた」という人ばかりの多摩境、一体どのような街なのでしょうか。

東京都町田市にある「多摩境駅」は、京王相模原線で新宿駅から約40分の位置にあり、「南大沢駅」（八王子市）と、終点「橋本駅」（相模原市）の間にある駅です。病院、学校やスーパーなどが揃う、日常生活に不便のない環境に加え、都心部への通勤も可能なエリアだということも、上位に選ばれた要素の一つと言えそうです。

番組の現地取材によると、3位にランクインしたことに地域住民も驚きを隠せない様子。しかし、調査を進めていくうちに、駅から徒歩10分ほどの場所に会員制スーパー「コストコ」があり、その隣には大型ホームセンター、さらに近隣には子供服チェーン「西松屋」という、衣食住がそろう魅力的なエリアであることが判明。これにはコメンテーターの犬山紙子さんも「コストコめっちゃ良いなぁ」「西松屋もある！」と目を輝かせます。

また、公園が多く緑豊かであることも上位ランクインを後押ししたようです。例えば、「都立小山内裏公園」は駅から歩いてすぐの好立地で、東京ドーム約10個分もの広さを誇ります。犬山さんは「子育てしやすそうだなって。子どもたちが笑顔で『公園が超近い』って言ってたじゃないですか。あれがもうほんとに価値ですよね」とコメント。親御さんにとって子育てしやすいだけでなく、子どもたちが笑顔で過ごせる街であることを高く評価しました。

さらにMCの加藤浩次さんが「どでかいですもんね、公園が。コストコが」と郊外エリアならではの利点にふれると、犬山さんは「コストコ、友達と毎月わけっこしてるんですよ、買ってきたものを。本当に量がたくさんあるから、めっちゃいいなあって。ご近所さんとも仲良くなれそうだし」と自身の体験談をもとに、人気スポットを中心にご近所とのコミュニケーションが生まれることにも言及していました。

番組では、多摩境が3位入賞した最大のポイントを紹介。それは「住宅費が格安」でした。ランキングの項目「コストパフォーマンス」では、5点満点中4.45点という高得点を獲得。「和室含めて3部屋以上で、家賃は7万近く」と話す住民もいました。中古マンションであれば、3LDKでも3000万円以下で購入可能ということなので、都心部と比較すればまさに格安。さらに、コロナ禍で自然豊かな郊外に住みたいというニーズが高まったことも、ランキング順位の急上昇に寄与したようです。

元競泳日本代表の松田丈志さんが「やっぱり家でお仕事される人々も増えて、住環境を重視される方も増えたんだなと思った」と現代の情勢をもとにコメントすると、加藤さんも「安くて広くて。リモートで仕事できる人が増えたからたまに都心に行ければいいんだもんね」と、多摩境の人気に納得した様子でした。

さらに犬山紙子さんは、「3部屋で家賃があの価格っていうのも。子どもが増えると“子どもの部屋どうしよう問題”があるので。そこもむちゃくちゃ魅力だなと思いました」と将来的な経済面にも目を向けると、評論家の宮崎哲弥さんも「様々な環境とか、商業施設があるとか、の割には値段が安いっていう、そういうところが魅力なのだろうと。だって3LDKで中古マンションで80平米3000万って言ったら、これは確かに安いですよね」と、コストパフォーマンスを絶賛しました。

これを受けて、加藤浩次さんが「まあ確かにね。でもこれでまたちょっと値段上がったりするんじゃないの？」と、家賃相場が上がる可能性について一言。今回の放送で、「多摩境」の様々な魅力が子育て世代に届くことで、その人気はどんどん過熱していくかもしれません。

今回発表された「本当に住みやすい街大賞 2022」では、「多摩境」以外にも子育てを後押しする街がランクインしています。多様なライフスタイルが生まれているいまこそ、自分らしい生活・子育てを実現できる街探しの“きっかけ”としてぜひチェックしてみてください。

（マイナビ子育て編集部）