育児 育児
2017年05月25日 19:00 更新

子育てブログいらない? 友利新さんの「子育てブログ」の意義に賛否両論

育児に絡む問題には、賛否両論な意見があります。今回、ニュース編集者 中川さんは、友利新さんが語った「子育てブログの意義」について、独自の見解を語りました。

Lazy dummy

 医師・タレントの友利新さん(39)が、「子育てブログ」の意義についてズバッと言い切った。友利さんは、2014年7月に第一子を出産、2016年8月に第二子を出産し、現在はアメブロにて子育てのことも含め、ブログを積極的に書いている。

 友利さんは5月3日に「子育てブログはいらない?」という子育てブログに関する賛否両論が巻き起こることへの自身の思いを伝えるエントリーを執筆。これが大きな反響を呼んだ。

5月19日17時現在、「いいね」の数は1897件、コメント数は79件。その前の「大成功!」というごく普通の日常を綴ったエントリーが605の「いいね」で、コメント数は7件、その後の「2歳児の大冒険」が791件、6件だったことを考えると「子育てブログはいらない?」の反響の多さが際立つ。通常のエントリーもこのぐらいの反響が多い。「子育てブログはいらない?」で友利さんはこう書いた。

〈最近、子育てをブログにアップすることに、疑問を持つ方がいらっしゃるのを、よく見聞きしたりします。私自身その考えはとても自然だと思います。そもそもブログは、成り立ちが、書き手のパーソナルな題材を、テーマ別、日にち別に分類する、公開された書庫のようなものです。最近、子育てブログがニュースソースとなり、記事として配信され、ふとした拍子に、興味のない方がその記事をみてしまうことがあります。「子育て?どーでもいいニュースでしょ!」という、事になるわけです。〉

 そのうえで、友利さんも母親になる前には、子育てブログには興味がなかったと述べる。ただ、2人の子供を育てている今、他の人の子育てブログを参考にしたり、感情が揺さぶられる「貴重な読み物であり、参考文書」とその意義を説明する。さらにこう続ける。

〈ブログには、今の時代ならではの便利グッズの紹介や、今の時代の子育てに苦しむ記事などもあります。知らない方のお子さんの成長を写真で見て、自分のことのように嬉しくなってしまうことも。そういった、貴重な情報、悩みや喜びの声を読者の皆さんから頂いたり、私からも発信する。今の時代の井戸端会議が「子育てブログ」なのかも知れません。〉

こういった意義を伝えたうえで、興味のない人は「どうでもいい」とスルーしてもらいたい旨を伝えた。子育てブログについては、昔から炎上の歴史がある。たとえば、辻希美の場合は、「食事にウインナーが多過ぎる。小さな子にはあまり健康的ではない」といった批判がかつてよく寄せられていた。

また、顔写真を出すことにより、いくら親であろうともプライバシーの侵害を指摘されたり、子供をブログのPV稼ぎに利用し、儲けようとしているといった批判も出ている。さらには、子供にブランド物を着せていることに対し、「ウチは西松屋なのに……」といった嘆きも寄せられたりする。

子育てについては、様々な環境があり、友利さんの子育てはそれなりに恵まれたものであると感じられるのであろう。やっかみもあるだろうし、若干派手に見えるところから他人事ながら友利さんの子供の将来を心配する向きもあるのかもしれない。

そうした様々な意見に対し、友利さんは「子育てブログを嫌いな人はいるかもしれないが、私には意義がある。感謝している」と言い切ったのだ。

思えば、フェイスブックやインスタグラムにおいても「リア充自慢」といった批判は常に存在し続けてきた。だが、今回多数のコメントが寄せられたことについては、読者の一人から友利さんにこう共感する声も。

〈新さんと同じ気持ちです!親に頼れない、周りに相談したり、子供の情報を共有できる相手がいない、そんな子育て中のママにとって、似たような立場のママのブログは情報源であり癒やしの場でもあったりするんです。
二児の子育てしながら正社員で時短勤務してますが、同じ立場のママもおらず、同期には不妊治療をしている人もいて、子育て情報を共有できる相手がいません。そんな私にとっては便利グッズを知ることができたり、子供の悩みにみんなそうなんだ!と安心したり、子育てブログはあると助かる、そんな場所になっています〉

ブログのポジティブな役割というものは、「似たような境遇の人と繋がれる」ことにあると、かつて某ブログの運営担当者は言っていた。それこそ、白血病やがん患者の闘病記、カレーが好きな人同士の交流やオフ会の開催など。「子育て」についても同様である。もちろんブログは全世界に開かれたものであるものの、取り扱うテーマについてはクローズドな性格も帯びるということを改めて友利さんのこのエントリーは教えてくれた。

というか、他人の子育てにいちいち文句を言う感覚を私はあまり理解できないのだが……。さすがにフェイスブックに2歳児にタバコを吸わせる様子を公開するバカ親は糾弾してしかるべきだが、今回のように友利さんの子育てブログが批判されるのはあまりに狭量ではないかと思う。

(中川 淳一郎)

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

PICK UP -PR-

関連記事 RELATED ARTICLE

新着記事 LATEST ARTICLE

PICK UP -PR-