ライフスタイル ライフスタイル
2021年11月18日 11:45 更新

だいたひかるさん、出産前の旅行を断念。妊娠中の旅行に潜むリスクとは?

タレントのだいたひかるさんが11月18日までにブログを更新。「両親学級で言われて諦めた事」として、年末年始に検討していた旅行を断念したと報告しました。

だいたひかるさん「欲張るのはやめる」

だいたひかるさん
出典: https://ameblo.jp
だいたひかるさんオフィシャルブログより

だいたひかるさんは2013年にアートディレクターの小泉貴之さんと結婚。不妊治療を開始しますが、2016年に乳がんが発覚し右胸の全摘出手術を受けています。そして昨年9月に乳がん治療を中断して不妊治療を再開、今年5月に妊娠を報告していました。お腹の子は男の子で、来年1月末の出産を予定しています。

この日のブログで「両親学級での説明に、産院から1時間以上離れる場所に行かないようにとの説明があり…」と切り出しただいたさん。それを踏まえて、夫婦で「年末年始に、1泊2日位だったら旅行に行きたいね」と考えていたものの、「何かあったらの事を考えたら…無理して行く事ないなと」「今の夢は無事に子供を産む事だから、欲張るのはやめることに」と断念したと明かしました。

だいたさんはブログで妊娠中の状態について詳しく綴っており、17日のブログでは体調の変化を訴えています。

「今日は午前中は元気だったのですが、昼以降にお腹が張り…少し猫背で歩きたいような感じだったので、横になりました」
「寝て起きたら少し頭痛があり、妊娠前は頭痛の体験があまり無かったので…妊娠してからの頭痛の多さに戸惑いつつ 外の空気と散歩で紛れました」
(だいたひかるさん公式ブログより)

さらに、同日には「そろそろ、何かあったときにすぐに必要な処置を受けられる環境にしておくことを心がけてください」という妊婦向けアプリのアドバイスを紹介した上で「何かあった時が、いつ来てもおかしくないんだと 家と病院が近いので、近所をブイブイいわせる年末年始になりそうです」とも明かしており、出産が刻々と近づいていることを実感しているようでした。

妊娠中の旅行はなぜリスクがあるの?

Lazy dummy

赤ちゃんが産まれて慌ただしくなる前に、せっかくなら旅行(マタ旅)に行っておきたいという人は少なくありません。しかし、たとえ妊娠中の経過が順調でも、突然お腹の張りや出血などが起こることはあり得ます。それが旅行先で発生した場合、いつもとは違う医療機関にかかることになるどころか、産婦人科が近くになければ、適切な治療を受けられない可能性もあるのです。

そもそも妊娠中は「エコノミークラス症候群」(肺血栓塞栓症)になりやすいといわれる時期。十分に水分や食事を取らないまま、旅行中の移動などで狭い場所に長く座り続けていると、足の静脈の血液がよどんで血栓ができることがあります。この血栓がだんだんと大きくなってちぎれ、血流に乗って流れていった結果、肺動脈まで届いて詰まってしまった状態が「エコノミークラス症候群」です。エコノミークラス症候群になると、血栓が詰まって肺がうまく働かなくなり、息切れや胸・背中の痛みなどを感じるだけでなく、悪化すればお母さんとお腹の赤ちゃんの命に関わることもあります。

海外の旅行先では高額な医療費がかかることも

また、妊娠中に海外旅行に行った場合は、言葉の壁で症状を正しく説明できず、適切な緊急処置が受けられない可能性もあるでしょう。旅行先によっては、赤ちゃんに影響が出る感染症にかかることも考えられます。

現地で産科の医療を受けられたとしても、日本国内と違って公的医療保険が利用できないことから、高額な医療費を請求されるケースもあります。特にアメリカでは高額になりがちで、早産で入院した場合は少なくとも1,000万円は請求されるでしょう。海外旅行傷害保険に入っていても、早産はカバーしないので自分で払うしかありません。

妊娠中の経過が順調で、赤ちゃんが無事に産まれてくるのが当たり前だと思い込んだまま旅行に出かけ、旅先でもしものことがあったとしたら一生後悔することにもなりかねません。どうしても行かなければならない場合は何があっても自己責任だと理解した上で、事前に行き先の近くの医療機関を調べておき、できれば旅行の2〜3ヶ月前からかかりつけ医に相談しておきましょう。

赤ちゃんが成長すれば、いずれ一緒に旅行を楽しめるようになる日が来ます。旅行以外で気分転換をしながら、赤ちゃんに会える日まで体に負担のないよう過ごしましょう。

PICK UP -PR-

関連記事 RELATED ARTICLE

新着記事 LATEST ARTICLE

PICK UP -PR-