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2021年11月23日 06:00 更新

「お母さんとしてもっと仕事していきたい」最上もがさんが育児ブログを始めて変わったこと/最上もがインタビュー

今年、第一子を出産した最上もがさん。8月から「ママブロガー」としても活動の幅を広げ育児ブログを書いていますが、「なかなかうまくいかない」という悩みがあるといいます。そこで今回、Amebaブログの担当者さんに直接疑問をぶつけました。

「悲しいくらい、全然な気がする」

最上もがさん
ーー最上さんは以前ブログで、「アクセス数を伸ばして新米ママ部門で一位になりたい。でも、伸び悩んでいる」と赤裸々に明かしていましたよね。

最上もが(以下、もが) そんなこと書いてましたね、お恥ずかしいですが(苦笑)。ブロガー本人の管理画面では、アクセス数やランキングが閲覧できるんですが、あれがめちゃくちゃストレスになってしまい結構メンタルをやられたというか。ランキングは下がると青い下向きの矢印【↓】が出て、あれがメンタルに来るんですよ。上の矢印になってると、良かった〜ってホッとするみたいな。
とにかく更新しないとアクセスは伸びないと思って、頻繁に更新しようと頑張り続けてたんですけど、そんなに伸びないな? だったら、もう自分ができるタイミングでちょっと更新頻度を落としてマイペースにやりたいなと思いながらも、どうしても焦ってしまうんですよね。
SNSのフォロワーも、増えると嬉しいけど減ると悲しい。そんなことで人の価値は決められないとわかっていても、どうしてもこの業界にいると数字が気になってしまいます。

Amebaブログ担当者(以下、Amebaブログ) 青い矢印がストレスに……確かにそうですよね、すみません。でも本当に頑張ってらして。

ーー俯瞰的に見て、もがさんのブログの成長速度はどうですか。

Amebaブログ 始めた当初は調子が良くても、更新頻度が下がってしまうブロガーさんも結構いらっしゃるのですが、もがさんはすごいと思います。そもそも、PVをある程度の水準で維持すること自体そもそも簡単なことではないので。特に新米ママ部門は激戦区なので、そこでPVやランキングをある程度維持されているんですから、本当にすごいです。ランキングだって、ずっとトップ10圏内を狙えるような位置ですよ。

もが いやなんか悲しいくらい、全然な気がするんですよ。普通に稼げてたら焦る必要はないですけど、まだブログでの売り上げもそんなに立たないですし。本当は、出産レポとかも需要があると思うんですけど、すごい長くなっちゃうのでまとめて文章にするのも難しくて、ちゃんとやれていないままなんです。
たくさん更新頻度をあげるという意味では、気軽にUPしていきたいなとも思うんですけど、それが私には難しいというか。どうしても、何かを伝えるときに文字が多くなりがちなところがあります。
最上もがさん
Amebaブログ もがさんのブログは、一つ一つの記事が長く、しっかり書いてありますよね。それは大きな特徴だと思います。

もが それも私の癖というか、一つのことを書こうとすると「じゃああれはどうだったの?これはどうなの?」というツッコミを自分の中で入れてしまって。あれもこれも書いておかなきゃとなって、整理していくうちに、毎回すごい長くなってしまうだけなんです。
でもブログって、長文よりも短い文章と写真で読みやすい記事をポンポンといっぱい投稿したほうがいいんでしょうか?

Amebaブログ そうなんですよね……。記事の長さに関しては、できるだけサクッと読める記事のほうが「次の記事も読もう」と思いやすいのかなと思います。一記事の内容がすごく充実していて満足感を得られるものになっているって素晴らしいことなんですが、でも「他の記事も読もう」とはなりづらいんですね。

もが ああ〜なるほど! 確かにそうですよね。とはいえ、日常のなんでもないことを書くならそれでもいいかもしれないのですが、何かしらのQ&Aだったりとか、自分のときはこうだったという経験談などを書いてたりすると、どうしても長めに……。
それに今より頑張らなきゃ、人気やポジションって「キープ」もできないので、つい熱を入れて長く書いてしまいます。この業界の厳しさというか、人気をキープしたかったら、同じことを続けていてもダメで、同じことを続けるだけだと絶対に下がるんですよ。それは厳しい現実だなって思って10年やってきました。
最上もがさん
Amebaブログ 書く内容に悩むこともありますか?

もが 毎回、悩みますね。最近は定期的に離乳食について記事を書いています。自分の記録としても残しておきたいですし、同じ月齢の子のママさんやパパさん、これから離乳食を始めるという方にも、少しでも役に立てたらいいなあと思います。 それ以外だと……あまり映える生活もしておらず(苦笑)、写真を全く撮らない日もたまにありますし、そうするとネタがないな〜ってなっちゃいますね。自分のトピックスがあまりない日に無理やり記事を作ると、自分でもいいと思えなくて後から消しちゃったり。

Amebaブログ でも今の離乳食の記事はすごくいいなあと思っているんですよ。離乳食について「今日はこうでした」とありのまま体験談を書いていただくことで、同じようなママの方も理解しやすいです。結果だけじゃなくて経緯がわかるのがいいと思います。もがさん自身、離乳食の進め方では何を参考にしていますか?

もが 離乳食については本を買いました。育児について知りたいことがあるときは、本を読むようにしています。ネットの情報では賛否両論が見えて何が正しいのか分からなくなりがちなので、自分が納得できる方針の本が一番落ち着いて読めるんです。育児本のとおりにやるというよりは、あくまでも参考に、自分の安心材料にしている感じです。
離乳食の本を買ったのも、離乳食の「進め方」が知りたかったわけじゃなくて、私はアレルギーに関することが一番心配だったので、アレルギーの仕組みについての本を選びました。スケジュールや裏ごしの仕方、調理法についてはネットでレシピなどを見て参考にしています。

Amebaブログ お話を聞いていると、すごく真面目な方なんだなという印象です。その真面目さは絶対に武器になるので、変えなくても大丈夫だと思います。長文投稿も良し悪しではありますが、読み手のことを考えて一生懸命書かれている姿勢は読者のママたちの信頼にきっとつながりますから。

人にすすめるなら「自分で試して納得できるものを」

最上もがさん
Amebaブログ ひとつアドバイスできることがあるとしたら、収入を増やすという意味では、Ameba pickの機能をもっと使ってもらった方がいいと思います。

もが アフィリエイト機能ってことですよね? 一応、おすすめしたい商品を掲載してはいますが、いまいちよくわかってないかもです。

Amebaブログ Amebaブログ専用の機能で、純粋なアフィリエイトサービスになります。読者さんは、信頼できるブロガーさんがどんな物を買っているのかにも実は大変興味があります。AmebaPicは、掲載・紹介した商品の売り上げの一部が、掲載者・紹介者に還元される仕組みになるので、もがさんが使っていて便利だと思う育児グッズなどを伝えていくと、よりファンは増えやすいかなと思うんです。

もが 数字的な話でいうと、稼げる人はどのくらい……?

Amebaブログ 毎月約17,000人のブロガーさんがお小遣い稼ぎとして使ってくださっていますが、平均としては8000円くらいですね。ただ、稼がれている方だと月に数百万とか。

もが ええ~~~~。

Amebaブログ 1日で超えることもありますね。

もが ええええええ。1日で100万円ってどういう世界観ですか。

Amebaブログ 各ECサイトのセールや、年末年始末などのタイミングで皆さんの購買意欲がめちゃくちゃ上がるんです。たとえば初売りだったり、楽天市場のスーパーSALEやお買い物マラソン、Amazonのセールなど。そのブロガーさんの言葉や感覚を信頼している読者は、「このタイミングでどのような商品がおすすめされるんだろう?」と見定めているので、商品もすぐ売り切れてしまったりします。

もが でも全然私、稼げてないです、まだ。シングルペアレントですし、個人事務所ですし、とにかく自分で働いて稼がなきゃという焦りがあるものの、育児しながらだと思うように働けないこともあります。だからこそ、ブログで稼ぐことも視野に入れていきたいんですよね。

Amebaブログ 小さいお子さんを育てていると、どうしても時間の制約がかかるのは仕方がないことで、思うように働けない方は多いですよね。でももがさんのように、時間がない中でも頑張って収入につなげたいという意欲を多くのママさんパパさんは持ってらっしゃるので、AmebaPicをうまく利用してもらえればと思います。

もが うーん。でもなかなか、紹介できる商品も多くはないんですよね……。私は何か商品を紹介するときって、基本的にすごく正直な感想だけをのせてて。自分が使ってない、買ってないものは載せないように意識してるんです。SNS案件でよく「これをPRしてください」ってあるじゃないですか。私はそういうお仕事がきても必ず「自分で試させてください」って言うようにしていて、それで「じゃあいいです」となった案件も少なくないです(苦笑)。適当なことはやっぱり書けないですし、ファンの人に変なものを押し付けたくないというのが一番あるので、自分で試して納得できるものを紹介したいです。

Amebaブログ その視点はすごく大事です。本音の感想とかオリジナルな経験、独自の発想、視点などを綴ることがすべてのきっかけになります。もがさんが良いと言ってるものだから自分も試してみたいなと思える信頼関係を築くことが大事なので、だから使って良かったものだけを紹介するというのは共感できますし大賛成です。そのまま貫いてください! また、ファッションやコスメは人気の高いジャンルなので、育児グッズに限定しなくてもいいと思います。

もう「母である」ことに躊躇しない

最上もがさん
ーー特にもがさんの着ている洋服やお気に入りのコスメを知りたい方は多いと思います。そのあたりはあまり記事にもしていないですよね?

もが コーデとか載せたらいいんですか?

Amebaブログ 需要は絶対あると思いますよ。ファッション系は着回しコーデ記事が人気です。

もが え……ほとんどプチプラですけど、本当にいいんですかね(苦笑)。私についてのことを知りたい人も、中には確かにいらして、コメントで「その髪の毛の色はなんてオーダーすれば同じにできますか?」とか聞いてくださる方もいるんです。「私服はどんなの着てますか?」「スキンケアは?」「メイクは?」とか聞かれることもあるんですけど……実は自分のことに無頓着すぎて、ヘアカラーも「グレーにしてください」と言ってこうなってるだけなんで。美容師さんがすごいだけなんです。

ーー意外すぎます!

もが 普段、自分の写真まったく撮らないんですよ。こんな仕事をしてきて言うのもおかしいんですが、自分をアピールするのが不得意と言いますか……。メイク道具とかもよくわかんないし、スキンケアもお風呂入った時に適当に泡の洗顔フォームで顔を洗って、無印良品の化粧水をパパパと付けて終わり。顔なんて朝は洗ってないですからね(苦笑)。こんな私が美容ネタ書いても絶対人気にならないですし、人のためにもならない!

Amebaブログ ファッションやコスメ以外では、お取り寄せグルメも皆さん関心が高いですよ。今からの時期はちょうどふるさと納税とかもありますし、年末なのでお取り寄せグルメは読者さんたちも「どれが美味しいのか?」と探しています。

もが あ、ふるさと納税! これもずっとやろうと思ってやってないんですよ~。あれやった方が絶対お得だし自分のためにもなりますよね。
最上もがさん
Amebaブログ ただ、いろいろ試していただくのは本当にした方がいいとは思うんですけど、一番はやっぱりご自身の体験を本音で書いていただくことだと思います。また、ファッションに興味が薄いとおっしゃってましたけど、ニーズはトレンドのオシャレなファッションを知りたいというだけじゃなくて、着心地がラクだとか扱いやすい素材とかそういったものが人気です。脱ぎっぱなしでくちゃくちゃって丸めてたけど、次に切るときもシワがついてない! とか、そういう機能的で効率的なファッションアイテムって、最上さんも好きじゃないですか? 着飾らなくていいので、自分が本当に愛用しているものを教えてください。

もが 確かに! 人のジャッジを気にせずに、自分が着心地がいいと思うものを臆せず紹介してみればいいんですね。

Amebaブログ 先ほど、「常に頑張り続けなければ、キープすることはできない」とおっしゃっていましたが、ブログは必ずしもそうとは言いきれないところがあります。アーカイブで良い記事があればそれは長く読まれますし、アフィリエイト報酬も積み重なっていきます。
少しお休みすることがあったとしても、その1本があると一年後でも報酬が積みあがっていくのが良いところだと思います。

もが なるほど……。年末年始にいろいろお取り寄せして美味しいものを食べたい人って多いと思いますし、私自身、1人だとろくなものを食べなかったりするので、実家のみんなで美味しいものを取り寄せてみたいなと思いました。なんなら今まで、お取り寄せ経験はほぼないくらいですが(笑)。子どもが小さいうちは全力で仕事を再開するのも厳しいかもしれないので、ブログも副業になるように頑張ります。

Amebaブログ 気軽な気持ちでやってください、無理せず。お子さんもどんどん成長していきますし、ママブロガー・パパブロガーさんのファンの方々はその成長も楽しみに見ているところがあるんですよ。ですから、育児ブログは特に続けるほどファンが増えるんじゃないかなと思います。

もが そうなんですね。確かに子どもはこのあいだこの世に誕生したばかりなのに、もう離乳食で。どんどんフェーズが変わりますよね。
自分の希望としては、これからはママとしての側面を見せられるお仕事をもっと増やしていきたいです。ブログを始めるまでは、「アイドル時代からのファンの人は、育児ブログとかちょっと引いちゃうのかな。見たくないよな」と思っていて、躊躇があったのですが……でも私の人生はもう前とは違う。「娘を育てる母である」ことは覆せない事実なんですよね。それを肯定して、仕事も続けていきたいなと思うんです。
最近、オンラインでファンクラブのイベントをしたら、「ママになってから好きになりました」という方もいらしてくださって、すごくうれしかった。同じ月齢のお子さんを育てるママさんとか、先輩ママさんとかもいて、交流ができました。こういう場をもっと増やしていけたらいいですね。

(取材協力:株式会社サイバーエージェント)

(取材・構成=マイナビ子育て編集部、撮影=尾藤能暢)

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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