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2021年11月19日 19:38 更新

自由時間&週明けの余裕を作り出す、共働き夫婦の週末ルーティン7選 #渡邊大地の令和的ワーパパ道 Vol.18

『産後が始まった! 夫による、産後のリアル妻レポート』『夫婦のミゾが埋まらない 産後にすれ違う男女を変えるパートナーシップ学』(ともにKADOKAWA)など、夫婦のパートナーシップをテーマにした著書が話題の渡邊大地さんによる新連載! 令和における新たなワーパパ像を、読者のみなさんとともに考えます。

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次女(5歳)はまだ小学校入学までに1年以上あるにもかかわらず、文字や数字を書きたくて仕方ないようです。まだまだ拙いながら、自分の名前をはじめ、家族の名前を覚えたり、数字を書いてみたり、自作のテスト用紙みたいなものを作っては、ぼくに回答させたりと忙しい毎日です。本人曰く、早く小学生になりたいんだと。小学校で何をするのが楽しみなのかと尋ねると、

「かんにんぐ」

だそうです。YouTubeのお気に入りDIYチャンネルで、ときどきカンニングのための筆記用具DIY動画を見ていて、それを実践するのに憧れているようです。
立派だよ。

皆さん、こんにちは。渡邊大地です。今回も、「ワーパパ」とは何たるかを一緒に考えていきましょう!

ワーパパ週末のルーティン、ベスト7!

前回の「朝のルーティン」に引き続き、「ルーティン」のお話です。ルーティンというのは、時間短縮や効率化のために、ある作業を習慣化することでした。「日課」とも言います。

パパもママも、仕事と家庭を両立していると自分の時間が作りづらいですよね、そこで、自分たちの行動をルーティン化して、「心の余裕」と「自分の時間」を作りたいよね、という話をしていました。

今回は「週末(土日)のルーティン」を紹介していきますね! 今回も、ぼくの知り合いの未就学児がいる共働き夫婦にリサーチした結果を紹介します。多かった順に挙げていきますので、上位にあるものほどパパの実施率が高いと考えて下さいね。

(1)夜更かししない、疲れを持ち越さない

協力し合っているワーママ・ワーパパほど、「すること」だけでなく「しないこと」にも目を向けています。週末はどうしても、平日に行けないところに出かけたくなりますし、平日できないことをしたくなりますよね。そして、子どもにも「そうさせてやりたい」と思うものです。

ぼくも第一子のときはそうでしたが、結局それで平日と生活リズムが大幅に変わってしまって、夜眠れないとか、翌日疲れが残ってしまったりして、保育園での生活に支障が出てしまうことがたびたびありました。

子どものことを考えると、平日に影響を与えないように週末を過ごす、というのも大事なポイントになってきます。土曜日に疲れすぎたら日曜日は家でゆっくり過ごすとかね。週末明けのことを考えられるのが、ナイス・ワーパパです。

(2)週末にまとめてアイロン掛けをする

共働き夫婦にヒアリングをしていると、面白いことに、協力できている夫婦ほど、「自分のことは自分でやっている」度合いが強いように感じます。アイロン掛けのような毎日やるものじゃない家事は、自分の必要なタイミングでやる方が、夫婦ともにストレスがないようです。スーツを着るパパは、ワイシャツのアイロン掛けが必ず発生しますよね。それを週末に片付けちゃうわけです。

そして、保育園によってはお昼寝シーツにアイロン掛けをする場合もあるようなので、パパがワイシャツのアイロン掛けついでにやってしまいます。

(3)上履き洗いをする

保育園の年中組くらいからは、上履きを使うところも出てくるんじゃないでしょうか。上履きは、毎週金曜日に持ち帰って洗い、翌週の月曜日に持っていきます。

我が家では保育園担当のぼくが上履き洗いも担当していますが、兄弟がいるご家庭にとってはなかなか大変な作業です。雨の日は乾くのに時間がかかってしまうので、土曜の早い段階でやってしまった方が得策。本音を言うと、土日どちらも雨予報のときは、上履きの持ち帰りを免除してほしいなあと思いますけどね……。

ちなみにぼくは、現在小学生の息子・娘が保育園児だったときも上履き洗いをしてきました。にもかかわらず、小学校に上がった彼らが自分で上履きを洗っている姿を見たことがありません。「父親の背中」という言葉は今や死語のようです。

(4)翌週のゴミ捨ての準備をしておく

毎朝のゴミ捨てって、ゴミを集めたり捨てたりするための準備に結構時間を取られるし、急いでいるときに限って、出勤するタイミングで「あ! 今日資源ゴミだった!」なんて思い出して、結局諦めてしまうこともあるじゃないですか。

そこで、週末のうちに翌週のゴミ捨ての準備を終えておくという夫婦がいました。燃えるゴミだけは当日回収することにして、それ以外のゴミは週末のうちに封をしたり荷造りしたりして、“持っていくだけ”の状態にしておくんだそうです。もちろんビン・缶などは週明けに新しくゴミが出たりしますが、それはもう次のゴミ捨て日でいいということにする。とにかく、封をする、という作業が大事なんだそうです。平日朝のバタバタが減ると考えると、気分も上がりそうです。

(5)仕事のグチを言う時間を作る

働いていれば、夫婦ともに愚痴りたいことはたくさんあるはずです。でも、パパは妻に仕事のグチを言うのはカッコ悪いなと思ったり、ママが夫にグチろうとしても夫が聞いてくれなかったりして、結局溜め込んでしまうことも少なくないのではないでしょうか。

でも、せっかくの週末ですから夫婦でリフレッシュしましょう。毎週日曜、などと予定を決めて「仕事のグチを言い合う時間」を10分程度作るんです。あえてその時間を作ってしまえば、気持ちよくグチれるものです。

これはかつて我が家でも実践していました。最初のころは、結構重めのグチが出てくるんですが、毎週やっていると、不思議なもので、「今週は別にないかも……」ということが結構増えてきます。ここまでくると、グチタイムを廃止しても、お互いいつでも気楽にグチれるような関係性ができていました。

お互いパートナーにグチを聞いてもらえると、「相手に受け止めてもらえている」という安心感が生まれ、また「相手は今こんなことが大変なんだ」という理解にもつながるように思います。

(6)子どもと遊ぶ人・お昼寝させる人に分けて、お互い自由時間を作る

平日に自分の時間を持つのは難しいじゃないですか。だから週末こそ、ほんの少しでも自由な時間が欲しいわけです。でも、小さい子どもがいるとなかなか親がフリーになることはできません。そこで、夫婦によっては交代で自由時間を確保する努力をしているようです。

ある夫婦は、週末の午前中にパパが子どもと公園などに遊びに行く時間を持つようにして、その間ママが自由時間を持てるようにしていました。そして、午後にママが子どもをお昼寝させる時間はパパが自由時間をもらえると。

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こうすると、お互いに1時間~1時間半くらい自由時間をもらえることになります。
かなり上級テクニックだと思いますが、この関係性こそまさに「パートナーシップ」だなと思いますね。

(7)献立を一緒に考え、買い物に行く

最後は、ぼくが本当に尊敬する夫婦が教えてくれたルーティンをご紹介します。永遠の課題である「ごはん、何食べたい?」「なんでもいい」「なんでもいいじゃ困るの!」「ほんとになんでもいい」の献立ループから脱却した例です。そのご夫婦は、妻が料理を担当していて、週末に夫婦で「献立検討会議」を開くんですって。そこで、一週間の献立を決めて、週末のうちに一週間分の買い出しに行くんだそうです。

実践しているパパ曰く、これは妻からの提案だったそうで、最初は「面倒くさすぎる!」と思ったそうです。でも妻から、「その代わり、ちゃんと考えてくれたら食べたいものは作る」と力強い言葉をもらったことから、少しずつ挑戦してみるようになったとか。そして本当に、リクエストしたものはほぼ作ってもらえるので、今ではとてもありがたく会議に参加させてもらっている、とのこと。

ぼくはいつも「なんでもいい」と答えている非協力的人間なので、見習わないとなと思います。

以上、7個のルーティンでした。今回も、全部やらなきゃダメってことではなく、自分たちに取り入れられそうなものをセレクトして実践してみてもらえるといいかなと思います。

ルーティンは言語化しないと「ルーティン化」しない

見ていただいて分かるように、週末のルーティンには「平日の朝にバタバタしないよう」に準備をしておくという特徴があります。それは時間的なゆとりもそうだし、(1)のように子どもの体調管理もあるし、(5)(7)のような心の余裕を確保するという面もあります。
いずれにしても、両立が得意なワーパパ・ワーママは、一週間トータルで過ごしやすくなるようなルーティン設定をしているんですね。

また、今回話を聞いた夫婦たちに共通していたのが、「ルーティンにする」と言葉にして夫婦で確認していた、という点です。「なんとなくこういうやり方に至った」というわけではなく、「●●をしようと約束しました」「●●することに決めました」「“●●すること”と書いて壁に貼りました」というように、きちんとルーティンの言語化・見える化をして夫婦で共有していました。

また何組かの夫婦は、子どもの成長につれて、数年ごとにルーティンを見直したりもしていました。子どもが保育園に通っているか小学校に上がったかで生活スタイルは全然変わりますし、ぼくらも休日や勤務先が変わることもありますよね。

渡邊家にも生活スタイルの変化の波

ちなみに、ルーティンというほどのことでもない我が家の例をひとつ。

我が家は元々ぼくがゴミ回収・ゴミ捨て係をすべてやっていましたが、今年の春にぼくがギックリ腰をして以来、ゴミ担当を基本的に免除されまして、回収が妻、捨てに行くのが小学生たち、というふうに担当変更してもらいました。

“基本的に免除”というのはどういうことかというと、これまで十年以上ぼくが担当してきたために、やはりゴミ出しの曜日に関してはカラダに沁みついているわけですよ。なので、「今日は燃えるゴミ、お願いしまーす」などの朝一の声掛けだけはぼくの方でさせていただいているわけです。

これは、ぼくの老化によって生活スタイルが変わった例です。今後できなくなることが増えそうで、ブルーです(←ブルーって最近言わない?)。

自分たちの生活スタイルに合ったルーティンを見つけて、ぜひとも自分たちの時間の余裕、心の余裕を持てるようになりたいですね。

次回は、ワーパパの仕事時間も含めた自分時間捻出ワザ「ワーパパ的タイムマネジメント」を紹介していきたいと思いますので、こちらもお楽しみに!

今回のまとめ

家族の生活スタイルとともにルーティンの設定・見直しができるワーパパになろう!

(文:渡邊大地、イラスト:村澤 綾香、編集:マイナビ子育て編集部)

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