マイペースで計画的! ロジカルタイプの子の特徴と声かけのコツ『わが子がやる気になる伝え方』Vol.3
「子どもがなかなか言うことを聞いてくれない」「わが子が何を考えているのかわからない」……そんなときは性格タイプ別の声がけをしてみませんか?「性格統計学」を考案・開発した稲場真由美さんの著書『わが子がやる気になる伝え方』(小学館・発売/小学館クリエイティブ・発行)より、性格タイプ別の声がけ例を連載形式でお届けします。
ロジカルタイプの特徴
自分の目標があるとがんばれるタイプです。自分が納得して、「できる!」と思えたら行動します。
自分のペースが大事
自分が決めたペースで物事を進めたいと思っています。何事も「自分で決めたい」と思い、自分が決めたことは「やろう」とします。
計画的に行動する・等身大の目標を立てる
ゴールや目標を決めて、計画的に進めることが好きです。等身大の目標を好み、大きすぎる目標だとやる気になりません。
話は結論から聞きたい
結論から、要点を絞って言ってほしいと思っています。「〇〇をいつまでやってほしい」「これはいいけど、あれはダメだよ」のように、ストレートな言い方を好みます。
うれしいほめ言葉は“具体的な事実”
見たままの具体的な事実を言ってもらえると、うれしく思います。「ちゃんと見てくれている」と感じるからです。むやみにほめるのはタブーです。
「できるかな?」が口ぐせ
「できるか、できないか」が決断や行動の原動力です。新しいチャレンジのときは「できるかな?」と言って考え、シミュレーションして「できる」と思ったら行動します。
感情が顔に出にくい
表情はあまり変わりませんが、心のなかで喜怒哀楽を表現しています。うれしいときは、口角を上げて“フッ”と笑うイメージです。
【ロジカルタイプのケーススタディー】部屋を片付けてほしい
ロジカルの子は自分で決めた計画にそって動きたいと思っています。そのため、「今すぐ片付けなさい」とせかされると、自分のペースを乱されたようで不快に感じます。
やってほしいことがある場合は、二者択一で決断させてあげるのが効果的です。たとえば、「晩ごはんの前と晩ごはんの後に片付けるの、どっちがいい?」、「今日のうちにやるのと明日の朝やるの、どっちにする?」のように聞いてあげてほしいのです。ロジカルの子は、自分で決めたことはしっかり守ろうとします。
ちなみに、二者択一の選択肢に「今すぐ」がある場合、子どもはこれを選ばない傾向があります。そのため、早く片付けてほしいときは、あえて「今すぐ」を入れ、もう一方の選択肢には「今すぐ」ほどではないけれど、わりと近い将来の区切りを入れるのも一案です。テレビをみていたら、「今すぐとその番組が終わったら、どっちがいい?」など、これならいいかなと思えるタイミングを選択肢に入れてみてくださいね。
(稲場真由美『わが子がやる気になる伝え方 性格3タイプ別の声がけで自己肯定感が高くなる』(小学館・発売/小学館クリエイティブ・発行)より一部抜粋/マイナビ子育て編集部)
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書籍『わが子がやる気になる伝え方~性格3タイプ別の声がけで自己肯定感が高くなる~』について
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そんなママ&パパは必見!
12万人の統計データから著者が考案・開発した「性格統計学」によると、人には「生まれもった性格」のタイプがあるのだそう。
そのタイプによって大切にしていることやうれしい言葉が異なります。
伝えるために大切なのはタイプに合った声がけをすることです。
この書籍では子どもの性格タイプをわかりやすく3つに分け、
各タイプのほめ方や叱り方、促し方を具体的に解説しています。
さらに、親についても同様に3タイプ別の傾向を紹介。
親子で「生まれもった性格」が異なる場合の対処法も説明されています。
子どもの性格タイプを知り、それに合ったやる気になる声がけをすれば、今度こそすんなり言うことを聞いてくれる可能性大。
わが子の自己肯定感を高めることもできるおすすめの一冊です。