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2017年12月28日 12:06 更新

出産内祝いに「のし」は必要? 知っておきたいマナーと人気の贈り物

出産祝いへのお返しとして定着した「出産内祝い」。今回は出産内祝いに必要な「のし」やメッセージカード・お礼状の書き方や選び方をはじめ、人気の贈り物までをたっぷりとご紹介します。

出産内祝いとは?

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本来の出産内祝いとは?

本来の出産内祝いとはその名の通り、「赤ちゃん誕生の喜びを身内で分かち合う」というような意味合いでした。出産祝いをもらった場合も、そうでない場合も、身内や親戚、親しい人などを集めて、赤ちゃんお披露目の宴席を設けたようです。出産内祝いの本来の姿は「今後ともお世話になります。どうぞよろしくお願いします」という周囲への気遣いと言えるでしょう。

出産祝いのお返しとは?

近年、出産内祝いといえば「出産祝いへのお返し」という意味合いが一般的になっています。本来の出産内祝いの形とは少々異なりますが、赤ちゃんの誕生を祝い、コミュニケーションが発生している点では同じですね。相手への気配りを忘れずに、さらに親しくなるためのきっかけとしていきたいですね。内祝いのギフトアイテムは多様化していますので、相手の喜ぶ顔を想像して選ぶのも楽しいでしょう。

ちなみに「出産祝いをもらったわけではないけれど、出産内祝いを贈りたい人がいる」というケースもあるでしょう。本来の出産内祝いの形式に沿えば、贈っても問題ありません。ただし相手に気を遣わせないように、高価なもの選ばず、比較的無難な日用品などを選ぶと良いでしょう。

出産内祝いを贈る時のマナー

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のしは必要?

出産内祝いを送る際には、のしをつけることが一般的なマナーとなっています。水引は「紅白蝶結び」(赤と白のラインが蝶々結びになっているデザイン)を選び「出産内祝」「内祝○○」などと記載します。「内祝○○」と書く場合には、○○には赤ちゃんの名前を入れます。「紅白蝶結び」以外には例えば「結び切り」(ラインの上に半円が乗ったようなデザイン)もありますが、これはNG。「結び切り」には「1回きりのおめでた」というような意味になってしまうので、選ばないようにしてください。さて水引の上には「内祝」、下に子供の名前を書くとバランスが良いです。一見して読み方のわからない名前や、当て字を使った名前の場合には、横にふりがなをふっておきましょう。のしには「赤ちゃんの名前のお披露目」という意味合いがありますので、心を込めて書いてください。なお、包装紙の上からのしをかける「外のし」よりも、包装紙の下にのしがくる「内のし」のほうが比較的好まれているようです。

また、近年では、柄付きののしや、ハートやダイヤ・丸形などかわいいデザインののしも一般的となっています。あるいはのしに子供の顔写真を入れるケースもあるようです。年配の人に出産内祝いを贈る場合には一般的な水引ののしが無難かもしれませんが、気心の知れた友達や親戚には、こんなデザインののしも素敵ですね。

贈るタイミングは?

多くの場合、出産祝いは産後1ヶ月までのタイミングで届きます。出産祝いが届いたら、誰が送ってくれたかをまとめて、メモしておくと管理しやすいです。そのメモをもとに、内祝いは産後1ヶ月〜2ヶ月以内に贈ることを目安とすると良いでしょう。なお、余力があれば内祝いとは別に、出産祝いに対するお礼の手紙や電話を差し上げます。ただし、出産祝いの数が多い場合などには、内祝いにメッセージカードやお礼状を添える形にしても良いでしょう。出産祝いに対するお礼の手紙や電話を差し上げる場合は、お祝いをいただいてから3日以内がベターです。

なお、昔は出産内祝いを直接届けることが一般的でした。しかし現在は、宅配や輸送が利用されることも普通ですし、決して失礼には当たらないので心配はありません。

相場はどのくらい?

内祝いの相場は、頂いた出産祝いの「半額程度」が良いでしょう。ただし、値打ちがわからないもの、手作りのもの、などをいただいた場合には「半額程度」の算出が難しいかと思います。その時は、なるべく感謝の気持ちが伝わる内祝いを選び、気持ちを伝えるようにしてください。また高価なものをいただいた場合には背伸びをせず、1/3程度のお返しでも問題ありません。半額というのはあくまでも相場ですから、無理のない範囲で内祝いを選びましょう。

メッセージカードは必要?書き方は?

一言もなく、ただ品物だけを送るのは寂しいので、メッセージカードやお礼状を添えると良いでしょう。短く感謝の気持ちを書くだけで充分ですが、「お返し」という言葉は使わないほうがベターです。そもそも出産内祝いの本来的な意味は、赤ちゃんの誕生とその名前を周りの人たちに知らせ、日頃からの気持ちを伝えるためのものです。つまり「結婚祝いをもらったからお返しするよ」ということとは、意味合いが異なります。実際の書き方としましては「無事子供を授かり○○と命名しました。今後ともよろしくお願いします」といった感じでOKです。ただし、地域によってはお礼状の書き方が慣習で決まっている場合もありますので、ご家族などにあらかじめ聞いておくと良いでしょう。

人気の贈り物は何?

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本当に喜ばれた贈り物ランキング

出産内祝いは、贈る人の好みに合わせて選ぶことが理想的です。もちろん気持ちがこもっていれば、ある程度どんなものでも相手は喜んでくれるでしょう。しかしそれが、日常生活に役立つものであったり、相手の好みに合ったものならばさらに喜んでくれるはずです。以下、喜ばれる可能性が高いギフトをご紹介します。

■消耗品
タオル、石けん、洗剤、あるいはそれらのセットは、あらゆるシチュエーションでも贈り物の定番といえます。面白みに欠けるように思いますが、少し高級感のある実用的な消耗品は、喜ばれるケースが多いです。また、バスソルトや入浴剤などの人気も高まっています。

■嗜好品飲料
コーヒー、紅茶、ジュースなどは嗜好品の飲み物の定番となっています。

■食品
食べ物の中では、洋菓子が大変人気となっています。

■カタログギフト
「何を選んだらよいかわからない」「お返しの数が多くて大変」…そんな場合に役立つのがカタログギフトです。贈られた人は、カタログの中から好きな商品を選ぶことができるため、ある意味で最も無難なギフトと言えるかもしれません。

ちょっとおしゃれでユニークなお菓子

出産内祝いでは、お菓子の人気がとても高いようです。人気の高さはそのバリエーションで、年配の人にも納得なちょっとおしゃれなお菓子から、小さな子供がいる家族に贈るかわいくユニークなお菓子まで幅が広いという点でしょう。選ぶときの1つのポイントが包装や缶です。お菓子の缶はその形からデザインまで様々なものがあり、わざわざコレクションする人も存在します。また小さな子供がいる家族に贈るお菓子なら、例えば動物型のクッキーなどは喜ばれます。おしゃれでユニークなお菓子など、こだわった内祝いを探すのにはある程度時間がかかります。可能であれば、出産予定日の3ヶ月前あたりから情報収集しておくとよいでしょう。

気を付けたいNGギフトは?

よかれと思って贈ったギフトが、実はタブーであった。…そんなことが後で判明した場合には、贈った側も贈られた側も気まずいですよね。以下、気を付けたいNGギフトをご紹介します。

・日本茶
仏事・弔辞に使われるケースもあるため贈らないほうが良いと言われています。

・刃物類
料理好きに人には包丁セットなどを贈りたくなる場合もあるかと思いますが、一般的に贈り物としてはあまりふさわしくないと考えられます。(ただし地域によっては「縁起物」と考えられていることがあるようです)

・写真
出産のお祝い返しということで、赤ちゃんや家族の写真、あるいは写真がプリントされた何かを贈ろうと気を利かせるママもいることでしょう。しかし贈られた方からすれば、処分しづらくなりますし、少々重く感じられるケースもあるようです。先方から「欲しい!」と言われた場合や、ごく親しい間柄の人にだけ贈るようにすることがベターです。

・赤ちゃんの名前が入ったギフト
写真と同様、赤ちゃんの名前が入ったギフト(お皿やタオルなど)も、もらった方が扱いに困るというケースがあるようです。出産内祝いですし、名前が入っていた方が記念品らしいですが、一方で実際に使うときに困る場合が多いでしょう。どうしても赤ちゃんの名前を入れたい場合には、包装にだけ入れるか、後に残らない食品などにしておくと良いでしょう。

・高すぎるギフト
頂いたギフトよりも高価なギフトは、かえって相手の気を遣わせる可能性が高いです。仲の良いお友達などに対しては「ちょっと奮発しちゃお!」と思う気持ちもあるかもしれませんが、せめていただいた物と同額くらいまでに抑えるべきといえます。

・パパ・ママの趣味が全開のギフト
パパ・ママが好きなものでも、ギフトを受け取る人全てがそれを好きではないと言うことを理解しておきましょう。せっかくお金を払って贈ったのに「これをもらっても…」と思われてしまったら損です。例えば、個々人の趣味が反映されやすい洋服やインテリア、雑貨などを贈る場合は、よく気をつけたほうが良いでしょう。また、人によっては食べ物の好き嫌いが激しい場合(もしくはアレルギーなどがあって食べられない場合)があるので、食品を贈る前に事前リサーチしておくべきです。

まとめ

地域によっては、出産内祝いの内容・お礼状の書き方などが慣習として存在している場合があります。「どんなものを贈ろうかな」と楽しみなママもいるかと思いますが、事前に地域の方やご家族・親戚に尋ねておくことをおすすめします。

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